子どもの文化を理解して

拾い読みする新聞で、いろいろな情報を得ます。最近は 子育て支援関係の人たちの力で子どもが貼り絵で絵本を作るイベントがあったそうです。チラシを切り抜いて貼るのは手づくり紙芝居の体験でもやりましたが、絵本でもそうやれば簡単にできますよね。人ごとながら、とてもうれしかったです。子どもの文化そのものですね。

 大人が子どもに一方的に聞かせるのでなく、子どもも参加するようにやっていくのは、「おてて絵本」でとても広がったと思います。なにより、子どもの文化ですから、そういった資料が図書館にも入ればいいのに、とぼんやり思っています。子ども手づくり紙芝居は、去年はみなとぴあでやって参加者がほとんどなくてコケてしまいましたが、来年度はなんとか上手くやりたいと思っています。

 『子どもの文化』誌に、地域の教育者としての紙芝居屋さんへ・・・との提言があり、興味深く読みました。東区の当会会員さんSさんは公民館や学校の事業でも引っ張りだこです。もちろんご本人の持ち味と努力、それから奥様の支えの力が大きいのですが、何が子どもにとって大切なのかぼんやりと照らされているような気がしています。

 あの・・・、『子どもの文化』2011/2月号の のぞきからくりの記事ですが。巻町というのは今はなくて、新潟市西蒲区巻、です。新潟市の巻地区、といってもいいです。はい。全国の紙芝居関係者の皆様、よろしくお願いしますね。

 当会は、「現場が研修で」などと言っていますが、月刊の『絵芝居』を回覧しているのもいちおう研修のつもりです。それから、一年に一度くらい理論や理念を理解してもらおうと思い、『子どもの文化』の1月号と2月号のいくつかの記事をコピーして配る予定です。前記の2月号の記事と、1月号は「子どもと物語の関係」(フォーラム記録)・「子どもたちへ文化をどう手渡すか」(片岡輝氏)、です。その雑誌は私も購読しているのでコピーしてもいいよね。
 絵本や語りの会でも参考になると思います。『子どもの文化』はほんぽーとの児童室の雑誌コーナーにあります。もちろん他会員さんも、どの資料からでもご自分のお勧め文章をコピーして配ってくださるよう、お願いします。
 私たちは図書館のためにボランティアするんじゃなくて、利用者(市民)のためにボランティアするんだから、「図書館のやり方はこうよ!の世界」から早く脱して、もっと広い視野に立ち、児童文化や子ども文化を理解すると、みんな自由になって自分の思いや学びを深めていけると思うのです。
 新潟市の図書館は、まだ、「子ども文化」のことを「子どもに媚びた文化」だと思っている司書もいるんじゃないかと思います。そのまま現場を離れて、今、講師として指導者になっている人もいる様子。これは時代を逆戻りさせるようなもんで、受講生も「?」と思うことが多いんじゃないかな。大人が「ここは良い本が揃っていてうれしい」と思う施設は、それは大人のための施設なんだと思います。子どもの施設にどう変えていけるか、みんなで努力したいものです。一つ前の時代とは逆転してるんだ、と思うと理解しやすい。「あんたは逆転してるわよ!」などと怒鳴られましたが、そうです、それが広い視野から見た考え方、のつもり。私にとってはホメ言葉でした。

 それから、 司書は指導者じゃないと思います。参考資料を幅広く知っていて、利用者にこだわりなく幅広く差し出すことができる人。利用者が自力で育つのを見守れる人。例えば材料によって包丁や包丁の使い方をとっさに変えられるようにボランティアが育つのを見守れるということ。どんな材料相手でも「この包丁はすばらしいの!」と特定のものややり方を指導するのはやめてほしい。
 利用者が講師を評価する時代に、すでになっているのに、新潟市の図書館は依然として「司書は先生様」の気分から離れられない。そして、絵本講師は論文も書かず、もちろん本も書かない。家庭文庫を含め、自分たちのことは情報公開しない。それが謙虚なことだと上から教えられてそれを守っているのでしょうか。情報公開しなくてもそれを承知で絵本講師に据え置いておく図書館やコーディネーターがまだいるということを、ボランティアはしっかり見極める必要もあります。だからその分、私は、いろいろ勘ぐられても間違っていても、とにかく情報はせっせと出そうと思っています。

 

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