思ったより早く事件が解決してよかった。
犯人が捕まった箕面は我が家からもそれほど遠い場所ではなかったから、
長引けば何があったかもしれない。
それにしても、今回も立派な仕事をお持ちの方の息子さんの起こした事件だった。
前の元農林省事務次官のお父さんと同じで、
社会的立場の大きい人だから、その苦悩も大きいと想像できる。
警官襲撃の飯森容疑者は過去、海上自衛隊に所属 父親の関西テレビ常務謝罪コメント全文〈週刊朝日〉
が、こうした成人した子供の起こした事件の責任はどこまでとればいいのだろう。
世間の人は育て方が悪かったというだろうけれども、
自分の子育ての体験から考えても、
子供というものは親の思うようには育たないものである。
一生懸命育てても子供がぐれることもあるし、
ほったらかしにしておいても立派に育つこともある。
子供は親の背中を見て育つと言われているから、
立派な生き方をしていたら立派な子が育つかといえば、そうでもない。
むしろ逆になることが多いのが子育てというものかもしれないのだ。
今回の事件も、詳細はこれから明らかになると思うが、
必ずしも親が悪いというわけではないという気持ちももってニュースに接したいと思う。
自分も子供を育て上げて思うことは、
子は宝であるのは事実ではあるけれども、悩みの源になることも多いということだ。
それは子を思うがゆえの親の苦しみともいえるかもしれない。
フーテンの寅さんではないが、「親は辛いよ」なのである。
親御さんの心中を思いますと、言葉もありません。…「この世は苦」ですね…。
そういう汚く暗い部分を、容疑者はずっと見つめてたのかもです。勿論、親も立派で子も立派というのが理想ですが。
ただ、見た目はごく普通の健全な青年といった感じですが。ごくごく普通の家庭で育った子が一番の理想なんですかね。
私の父は昔の東京帝大まで卒業していたけれど、出世しませんでした。すると兄が大学生になったとき、そのことを父に責めました。父は父の考えがあって出世に邁進しなかったのに、それはそれで息子に責められたりもするのです。息子とは、昔からそういうものかもしれません。