朝起きてすぐに散歩した。
散歩というより、住宅の売り物件が出ていたから見に行ったというほうが正しい。
その場所は、以前、娘が新婚時代に住んでいた雲雀丘という住宅地である。
宝塚市雲雀丘というのは関西では芦屋の負けないくらいの高級住宅地であった。
もともとは長尾山という山の一角を切り開いて作った住宅地である。
商売上手だった小林一三翁が阪急電車の乗客を増やすために沿線に作って売り出した住宅地であった。
その売り出した住宅地に合わせて阪急「雲雀丘」という駅まで作った。
が、その雲雀丘駅のすぐ近くには既に川西市側の「花屋敷」という駅があった。
二つの駅は、あまりにも近すぎるというので、両駅併せて「雲雀丘花屋敷駅」という長い駅名ができたのは、私の夫が中学生くらいのときだったらしい。
と前置きが長くなったが、
その高級住宅地であった雲雀丘に売り物があったから、
どんな住宅か見てこようと朝の散歩にかこつけて行ったのだった。
朝晩は涼しくなったとは言っても、昼間はまだ暑いから。
明るくなるのを待って、午前6時前に自宅を出発した。
川西能勢口駅から10分足らず歩くと急坂になる。
しかし、まだ宝塚市雲雀丘ではない。
手前の川西市花屋敷である。
朝の涼しい時間帯ではあったが、私はもう滝汗であった。
もう少しで雲雀丘に入るかというあたりで、私は歩けなくなった。
私が見にいこうとしたのは、雲雀丘山手という少し山手の住宅であった。
が、手前の花屋敷で歩けなくなったから、
もし家を買っても、車の運転のできない私は住むことはできない。
それにしても体力の衰えは目を覆うばかりだ。
この川西に来たのは58歳のときだった。
心臓弁膜症の手術を受けて3年目のことだった。
義母の認知症が進んで一人ではおいておけなくなって越してきたのだったが、
そのとき88歳だった義母が私のことを元気だと感心した。
そりゃあ、88歳のお婆さんから比べれば
病み上がりでも若かったから元気に見えたのだろう。
実際、来た当初、以前娘の住んでいた雲雀丘のマンションを見にいったこともある。
心臓のパワーのない私は休み休みではあったが、行けた。
が、今朝は、休み休みでも行けそうになかった。
心臓だけでなく、足腰も弱ったから。
下りながら、この13年弱の年月の体力の衰えを痛感した。
帰途は花屋敷の住宅を見ながら下ったが、
それにしても、こんな山手なのに、たくさんの家が建っているものだ。
駅からは徒歩圏といっても、坂道だから、年取ると住めない。
高級住宅地だったといっても、これからはだんだん空き家が多くなるのではないか。
少なくとも、私は、もう住めない。
もし万一、夫と離婚して住むところが必要になっても、
もうこういう高級住宅地には住めないということだ。
かと言って、まだ老人ホームには入りたくない。
*
★老い坂は雲雀丘の坂道を登るときこそ濃く思ひけれ
★十年(ととせ)まへ登れし坂が登れなくなりしを知りぬ七十となり
★登りても下るが難儀と知りぬれば無理せず下る登るをやめて
★運転のできぬわたしは諦めるあの憧れの雲雀丘は
★眺め良き邸宅ならぶ花屋敷雲雀丘は坂道の街
★ベランダに立てば見えるといふ遠き大阪平野そのほか
★大阪が見えるといふほど高かりし雲雀丘の山手の屋敷
★宝塚雲雀丘は芦屋市と並ぶ高級住宅地なり
★坂道をくだり見つけるサントリー会長なりし佐治敬三家
交通の便利なマンションに住む人が増え 郊外の庭付き一軒家は今後処分に困ることでしょう。
ハイジは疲れてます。21日から23日までの疲れが27日なのに抜けません。
21日 瀬田川クルーズと懐石 孫と入浴 一緒に寝ました。
22日 花園でラグビー観戦。途中で台風の滝の雨もあり。
イタリアやナミビアの人たちと近くの席で一緒に応援しました。試合後みんなで握手 抱擁。夕食は鶴橋で焼肉。
23日は新幹線で岡山へ。お墓参り。妹夫婦の宿泊ホテルで車に同乗。
帰りの新幹線は疲れて 荷物 鞄 捨てたかった。
彦根に帰りホッと。
楽しい 嬉しい でも疲れます。21日から23日まで孫宅泊。
幼稚園の敬老参観 運動会 孫が誘ってくれましたが保留中です。
びこさんは10月はお孫さんの運動会と旅ですね。楽しみですね。
まだまだお若いのに、体力の衰えを感じておられるのですね。
心臓弁の交換手術は大変だっただろうと思います。
長歩きは無理せず自重されたがいいかもしれませんね。
私も何より健康が一番だと思うようになりました。
ハイジさんこそお若いと思います。私はラグビーの応援なんか、とても行けません。考えただけで竦んでしまいます。
お墓参りも行かれたんですね。私も母のお墓参りに行きたかったのでしたが、私の実家のお墓は山にあるから、夫に一緒に行ってもらわないと行きにくいのです。夫のお墓参りは夏になる前に行ったし、宝塚市の中山寺に分骨して祀ってもらっているから無理していかなくてもいいかなと思います。代わりに近江八幡の長男の家に行きました。
最近は、どこに行くのも大儀です。長男のところも前は最低ひと月に一度は行っていたのでしたが、今回は半年ぶりでした。
10月の神戸の孫の運動会は、ついでに小旅行しようと思っていましたが、最近、あまり体調がよくないので見合わせようと思います。
今朝の散歩は、私は昔から住宅を見るのが好きなので、売り物が出るとよく見に行くのです。ハイジさんの言われる通り、以前は憧れの場所にあった住宅も、最近は少し駅から離れていたりすると、なかなか売れなかったりするようですね。今日見に行こうとした物件も駅から13分で徒歩圏内だったのですが、坂道なので年寄りが住むにはふさわしくないと思いました。
コメントありがとうございます。
私は平坦地はそれなりに歩けるのですが、若い頃から坂道は駄目でした。たぶん心臓の弁がちゃんと働いてくれていなかったからと思います。
で、つい家の中に閉じこもり勝ちになるので、たまには意識して歩くようにしています。が、今日は、夏の間さぼっていたせいもあり、ちょっと無理だったようです。
ご心配くださいまして、ありがとうございました。
まだまだ天候不安定、暑い日もあるので、無理されませんように。
いつも正直なお気持ち書かれるこのブログ、ファンです。
私も介護の日々、書くと落ち着きました。今は殆ど非公開に設定しなおしましたけど。
そうですね。書いたあと、非公開にするという手もありますね。
私は、とにかく書くことが生きがいで、書かないと死んでいるようなものだから、家族争議を起こしながら書いています。
時間のあるときに読み直して残すとまずい記事は非公開にするようにします。
いいアイディアをいただいて助かります。