皆さんどうも!ヤスでございます。
今回は本日めでたく公開となりました。『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』について語っていきたいと思います。
この記事はネタバレ満載です。未見の方は絶対に見ないでください!
SSPと渋川さんが楽しい!
テレビ版ウルトラマンオーブはシリーズの節目の作品であるにも関わらず、これまでのシリーズとは大きく異なった作品でした。シリーズで恒例化された防衛隊がメインでなく、民間の調査チームSSPがメインだったり、シリーズを通したライバルキャラがかなりストーリーに食い込んだり、ウルトラマン自身がタブーを犯し本来の力を失ったり、風来坊だったり上げていけばきりがありません。
そんな異色要素は今回も健在。物語はSSPにエクスデバイザーが届けられたところから動き出します。かなり大ごとのはずなのにそこに防衛隊が絡まない!
しかもここでのSSPとエックスとのやり取りが凄く面白い!
何時ものように空気の読めないエックスに、変なもの見るとワクワクが止まらないシンさんとジェッタくん。エックスと変身しない人間とのわちゃわちゃは『劇場版ウルトラマンX』でもありましたがSSPの一癖も二癖もある奴らと絡むと一際面白い。エックスの懐かしい口調とSSPとの新しさを感じさせる絡みが最高!
一応防衛隊組織のビートル隊の偉い人、渋川さんは今回もエンジン全開!ギャグをやってもカッコつけてもしっかりキマっちゃうのは間違いなく柳沢慎吾さんのなせる技。ガッツ星人との追いかけっこはこの映画の見せ場の一つですね。
とにかくテレビ版でも面白ろかったSSPや渋川さんのわちゃわちゃがそのままでなんとも言えない安心感がありました。彼ら無くしてウルトラマンオーブ無し!
風来坊よ永遠に
『ウルトラマンオーブ』の主人公クレナイ ガイは風来坊。悪がある限りどこにでも現れ、終わるとどこかに去っていきます。
今回はそんな風来坊としてのガイさんにスポットが当たっていたように思います。テレビ版で「人と関わるのが面倒なだけ」と言っていた通りどこか一匹狼のような所があった彼は、今回SSPに「ついてくるな」と言っていました。
考えてみれば風来坊は基本的に1人でいるもの。長いこと風来坊をしてきたガイさんにとって共に肩を並べて戦う仲間は必要なかったのかもしれません。そしてそんなガイさんにとってSSPは守るものであっても共に肩を並べる存在ではなかったでしょう。
だからこそ今回の映画でのSSPとの関係が熱かった。肩を並べる存在ではなかったSSPが、守るべき存在だったSSPがガイさんにとってかけがえのない仲間になっていた。例え変身できなくても、強くなくても出来ることを懸命にやるSSPがガイさんに最強の力を与える!
諦めるな!前を見ろ!限界を超えろ!
それが出来るのはガイさんが一人じゃないから、SSPがいるから。
風来坊であるガイさんが仲間の大切さを知る。『絆の力、おかりします!』の本当の意味はこれだったんだ!
一見異色なようで王道まっしぐらな所が実にオーブっぽい。きっと彼は風来坊としてまた大きくなって帰って来るでしょう。

悪役が面白くたっていいじゃない
今回、個人的に気に入ったのは悪役が面白いこと。どいつもこいつも癖の強い良いキャラでした。
まずボス?にあたるムルナウが面白い。やっていることはかなり大規模なのに、その根底にあるのは美しいものを永遠に輝かせるというたいへん俗っぽい目的。そんな何処と無く小物っぽさも感じさせるキャラと椿鬼奴さんの演技が異常なシンクロ率を見せていたと思います。「感心してんじゃねえ!」「やっておしまい!」等いかにもなセリフもひたすら気持ちよかった。それでいてジャグラーのようにその想いの矛先を間違えた切なさも併せ持ったキャラクターでした。彼女の過去の話も見てみたくなってしまいます。
そして彼女の側近の一人サデス。彼もまたユニークなキャラクターでしたね。ラジオ体操?をしながら現れたり、「上を目指そうよ!」、「まだまだいけるよ!」等体育会系の馬鹿さを感じさせる。でもちゃんと強い、ふざけているだけじゃない。あの機械感満載の肉弾戦が結構ツボでした。なにやらガイさんとは因縁もありそうですし、その辺りもいつか見てみたい!
デアボリックはまさに全身武器!身体中から発射する光線やミサイルで街を破壊していく様は圧巻でした。サデスとの連動によるデアボリックキャノンもこれまた男心をくすぐる良い技でした。
ヒッポリト星人、テンペラー星人、ガッツ星人もコミカルでありながらしっかりと強いキャラとして描写されていましたね。
悪役というと怖かったりするものがイメージしやすいですが、こういう悪役達もいいものですね。
また敵とも味方とも言えない第三勢力的な活躍を見せたジャグラーが見事。まさか彼の「おかりします!」を見ることが来ようとは(笑)。本当にウルトラ史上類を見ない面白いキャラクターでした。
先輩の力おかりします!
今回の目玉の一つ、セブン、ゼロ、ギンガ、ビクトリー、エックスの客演。
ゼロは例のbgmに加えて久々のツインソードが登場!彼が出てくるだけで敵がどれだけやばいかが伝わってくる。終盤参戦こそしなかったものの、結構美味しい所を持っていった気がします。
ギンガ、ビクトリーの連携は今回も健在。一斉に動くシーンが多かったので目で追いきれない部分もありましたが、bgmもアクションもギンガSを思い出させ懐かしさと熱さがすごい!いつもの武器でいつもと違う必殺技をやるのも特別感があって良かったです。
エックスは前述の通りSSPと面白いやり取りをしてくれたり、大地との連携を見せたりでエックス好きとしてはたまらないの一言、ゴモラアーマーを使う際のちょっとしたセリフや、アタッカーエックスを使う前のやり取り等非常に気持ちの良い客演でした。まさかあの技をスクリーンで見る日が来るなんて誰が想像できたでしょう。
セブンもOPのアレをセリフで再現したり、bgmとアクションで巧みにテレビに近いイメージを演出したりでこれまたカッコ良かった!回転しないアイスラッガーは久しぶりに見ました。
また彼らはただ共演しただけでなくテーマを補強する意味もあったと思います。
本作のテーマの一つ「絆の力」。これを演出するのにギンガ、ビクトリーのコンビとエックスの大地のバディ程適したウルトラマンもいないでしょう。
風来坊であるガイさんに仲間の大切さを教えられるのも同じ風来坊であったセブンしかいません。元々ガイさんはモロボシ・ダンがウルトラ警備隊に所属しなかったら?という所から来ていますし、そういう意味でもセブンを出すことに大きな意味があったと思います。

圧倒的なまでの特撮!
これを抜きにこの映画は語れない!まずデアボリックの攻撃で崩れていくビル群がすごい!パンフレットによると伊原式と呼ばれているらしいですが、ビルがこれまでのウルトラマンでは見たことのない形で崩れていく。またデアボリックから逃げるシーンの合成もすごい。「こんな映像見れちゃうの!?」が止まらない!これだけでも映画館に来て良かったと思っていた所にエックスとオーブの着地がやって来る。
これは断言できます、あれは間違いなく ウルトラマン史上、最も美しい着地の一つ!
ゼッパンドン登場時の合成も素晴らしかった。あれだけ違和感ない合成もなかなか見られない。
5大ウルトラマン集結からの乱戦は見所の連続でもう目が追いつかない、何回でも映画館に足を運びたい。
ヒーロー特撮の一つの到達点を見た思いです。
まとめ
私はその日のうちに二回見たんですが、実は1回目はついていけなかった所がありました。全体的にコメディタッチなのもありましたが、昨年の「きたぞ!われらのウルトラマン」に比べて異色要素が強くて自分の中で消化しきれなかったんです。またオールスター要素よりも『ウルトラマンオーブ』の集大成である部分が強くて、思っていたのと違ったと感じていたり、少しネタバレを喰らってしまったの要因の一つ。
しかし『ウルトラマンオーブ』の集大成として見た時、非常に熱く、楽しく、面白く他のウルトラ戦士達の参戦も非常に納得できる形であったと消化することが出来ました。
何にせよ最後までらしさを貫いてくれたことが私はとても嬉しいです。異色で王道、それは劇場版も変わらない!テレビ版と同様、『劇場版ウルトラマンオーブ絆の力、おかりします』も間違いなくウルトラマンシリーズに名を残す傑作の一つ!
『ウルトラマンオーブ』、劇場版も含めて自分にとって大切な作品になりました。少し気が早いですが、今作の主人公にまた会える日が楽しみです。
あばよ風来坊また会う日まで!

では皆さん、またいつか。
テレビ版ウルトラマンオーブの総括記事はこちら
今回は本日めでたく公開となりました。『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』について語っていきたいと思います。

この記事はネタバレ満載です。未見の方は絶対に見ないでください!
SSPと渋川さんが楽しい!
テレビ版ウルトラマンオーブはシリーズの節目の作品であるにも関わらず、これまでのシリーズとは大きく異なった作品でした。シリーズで恒例化された防衛隊がメインでなく、民間の調査チームSSPがメインだったり、シリーズを通したライバルキャラがかなりストーリーに食い込んだり、ウルトラマン自身がタブーを犯し本来の力を失ったり、風来坊だったり上げていけばきりがありません。
そんな異色要素は今回も健在。物語はSSPにエクスデバイザーが届けられたところから動き出します。かなり大ごとのはずなのにそこに防衛隊が絡まない!
しかもここでのSSPとエックスとのやり取りが凄く面白い!
何時ものように空気の読めないエックスに、変なもの見るとワクワクが止まらないシンさんとジェッタくん。エックスと変身しない人間とのわちゃわちゃは『劇場版ウルトラマンX』でもありましたがSSPの一癖も二癖もある奴らと絡むと一際面白い。エックスの懐かしい口調とSSPとの新しさを感じさせる絡みが最高!
一応防衛隊組織のビートル隊の偉い人、渋川さんは今回もエンジン全開!ギャグをやってもカッコつけてもしっかりキマっちゃうのは間違いなく柳沢慎吾さんのなせる技。ガッツ星人との追いかけっこはこの映画の見せ場の一つですね。
とにかくテレビ版でも面白ろかったSSPや渋川さんのわちゃわちゃがそのままでなんとも言えない安心感がありました。彼ら無くしてウルトラマンオーブ無し!
風来坊よ永遠に
『ウルトラマンオーブ』の主人公クレナイ ガイは風来坊。悪がある限りどこにでも現れ、終わるとどこかに去っていきます。
今回はそんな風来坊としてのガイさんにスポットが当たっていたように思います。テレビ版で「人と関わるのが面倒なだけ」と言っていた通りどこか一匹狼のような所があった彼は、今回SSPに「ついてくるな」と言っていました。
考えてみれば風来坊は基本的に1人でいるもの。長いこと風来坊をしてきたガイさんにとって共に肩を並べて戦う仲間は必要なかったのかもしれません。そしてそんなガイさんにとってSSPは守るものであっても共に肩を並べる存在ではなかったでしょう。
だからこそ今回の映画でのSSPとの関係が熱かった。肩を並べる存在ではなかったSSPが、守るべき存在だったSSPがガイさんにとってかけがえのない仲間になっていた。例え変身できなくても、強くなくても出来ることを懸命にやるSSPがガイさんに最強の力を与える!
諦めるな!前を見ろ!限界を超えろ!
それが出来るのはガイさんが一人じゃないから、SSPがいるから。
風来坊であるガイさんが仲間の大切さを知る。『絆の力、おかりします!』の本当の意味はこれだったんだ!
一見異色なようで王道まっしぐらな所が実にオーブっぽい。きっと彼は風来坊としてまた大きくなって帰って来るでしょう。

悪役が面白くたっていいじゃない
今回、個人的に気に入ったのは悪役が面白いこと。どいつもこいつも癖の強い良いキャラでした。
まずボス?にあたるムルナウが面白い。やっていることはかなり大規模なのに、その根底にあるのは美しいものを永遠に輝かせるというたいへん俗っぽい目的。そんな何処と無く小物っぽさも感じさせるキャラと椿鬼奴さんの演技が異常なシンクロ率を見せていたと思います。「感心してんじゃねえ!」「やっておしまい!」等いかにもなセリフもひたすら気持ちよかった。それでいてジャグラーのようにその想いの矛先を間違えた切なさも併せ持ったキャラクターでした。彼女の過去の話も見てみたくなってしまいます。
そして彼女の側近の一人サデス。彼もまたユニークなキャラクターでしたね。ラジオ体操?をしながら現れたり、「上を目指そうよ!」、「まだまだいけるよ!」等体育会系の馬鹿さを感じさせる。でもちゃんと強い、ふざけているだけじゃない。あの機械感満載の肉弾戦が結構ツボでした。なにやらガイさんとは因縁もありそうですし、その辺りもいつか見てみたい!
デアボリックはまさに全身武器!身体中から発射する光線やミサイルで街を破壊していく様は圧巻でした。サデスとの連動によるデアボリックキャノンもこれまた男心をくすぐる良い技でした。
ヒッポリト星人、テンペラー星人、ガッツ星人もコミカルでありながらしっかりと強いキャラとして描写されていましたね。
悪役というと怖かったりするものがイメージしやすいですが、こういう悪役達もいいものですね。
また敵とも味方とも言えない第三勢力的な活躍を見せたジャグラーが見事。まさか彼の「おかりします!」を見ることが来ようとは(笑)。本当にウルトラ史上類を見ない面白いキャラクターでした。
先輩の力おかりします!
今回の目玉の一つ、セブン、ゼロ、ギンガ、ビクトリー、エックスの客演。
ゼロは例のbgmに加えて久々のツインソードが登場!彼が出てくるだけで敵がどれだけやばいかが伝わってくる。終盤参戦こそしなかったものの、結構美味しい所を持っていった気がします。
ギンガ、ビクトリーの連携は今回も健在。一斉に動くシーンが多かったので目で追いきれない部分もありましたが、bgmもアクションもギンガSを思い出させ懐かしさと熱さがすごい!いつもの武器でいつもと違う必殺技をやるのも特別感があって良かったです。
エックスは前述の通りSSPと面白いやり取りをしてくれたり、大地との連携を見せたりでエックス好きとしてはたまらないの一言、ゴモラアーマーを使う際のちょっとしたセリフや、アタッカーエックスを使う前のやり取り等非常に気持ちの良い客演でした。まさかあの技をスクリーンで見る日が来るなんて誰が想像できたでしょう。
セブンもOPのアレをセリフで再現したり、bgmとアクションで巧みにテレビに近いイメージを演出したりでこれまたカッコ良かった!回転しないアイスラッガーは久しぶりに見ました。
また彼らはただ共演しただけでなくテーマを補強する意味もあったと思います。
本作のテーマの一つ「絆の力」。これを演出するのにギンガ、ビクトリーのコンビとエックスの大地のバディ程適したウルトラマンもいないでしょう。
風来坊であるガイさんに仲間の大切さを教えられるのも同じ風来坊であったセブンしかいません。元々ガイさんはモロボシ・ダンがウルトラ警備隊に所属しなかったら?という所から来ていますし、そういう意味でもセブンを出すことに大きな意味があったと思います。

圧倒的なまでの特撮!
これを抜きにこの映画は語れない!まずデアボリックの攻撃で崩れていくビル群がすごい!パンフレットによると伊原式と呼ばれているらしいですが、ビルがこれまでのウルトラマンでは見たことのない形で崩れていく。またデアボリックから逃げるシーンの合成もすごい。「こんな映像見れちゃうの!?」が止まらない!これだけでも映画館に来て良かったと思っていた所にエックスとオーブの着地がやって来る。
これは断言できます、あれは間違いなく ウルトラマン史上、最も美しい着地の一つ!
ゼッパンドン登場時の合成も素晴らしかった。あれだけ違和感ない合成もなかなか見られない。
5大ウルトラマン集結からの乱戦は見所の連続でもう目が追いつかない、何回でも映画館に足を運びたい。
ヒーロー特撮の一つの到達点を見た思いです。
まとめ
私はその日のうちに二回見たんですが、実は1回目はついていけなかった所がありました。全体的にコメディタッチなのもありましたが、昨年の「きたぞ!われらのウルトラマン」に比べて異色要素が強くて自分の中で消化しきれなかったんです。またオールスター要素よりも『ウルトラマンオーブ』の集大成である部分が強くて、思っていたのと違ったと感じていたり、少しネタバレを喰らってしまったの要因の一つ。
しかし『ウルトラマンオーブ』の集大成として見た時、非常に熱く、楽しく、面白く他のウルトラ戦士達の参戦も非常に納得できる形であったと消化することが出来ました。
何にせよ最後までらしさを貫いてくれたことが私はとても嬉しいです。異色で王道、それは劇場版も変わらない!テレビ版と同様、『劇場版ウルトラマンオーブ絆の力、おかりします』も間違いなくウルトラマンシリーズに名を残す傑作の一つ!
『ウルトラマンオーブ』、劇場版も含めて自分にとって大切な作品になりました。少し気が早いですが、今作の主人公にまた会える日が楽しみです。
あばよ風来坊また会う日まで!

では皆さん、またいつか。
テレビ版ウルトラマンオーブの総括記事はこちら
田口映画はコメディ調が過ぎてクライマックス映画にはなあ
特にこの映画はある程度好みが別れるのも仕方ないかなぁと思います