『BLUE GIANT』観てきました。
良い映画でした。
シンプルに心を震わす…。
地味な作品です。
めくるめく展開やワケワクドキドキするようなスピード感はありません。
お笑いもありません。
今時の映画やドラマは暴力と金とエロ、戦い殺し合いや非現実的なストーリーが人気のようですが、そんなものはひとつもありません。
だからこそ感動が大きいのだと思います。
『BLUE GIANT』のはビッグコミックスに連載された石塚真一さん作の同名の漫画をアニメ映画化した作品です。
正直なとこ、私は全く知りませんでした。
前日にネット広告で表示されたのです。
「Jazzをテーマにした作品」とのことでちょっと気になりました。
調べたら近くの映画館での上映が明日までとのこと、明日は早上がり、仕事終わりで間に合うじゃん!
明後日の勤務は朝早いけど、一日くらいなんとかなるっしょ
思い立ったら吉日、久しぶりに映画館行きたくなった。
勤務終了後、ダッシュでイオンシネマまで。
最終上映日、田舎の映画館でもけっこうお客さん入ってます。
ドリンク買って真ん中の席をゲット。
映画館は音響が良い。
音楽映画を観るなら映画館だ。
『ボヘミアンラプソディー』も始めから興奮したし…。
予告がたくさん流れるが観たいと思うものは無し。
作品に全く予備知識無く始まる。
その方が素直に受け入れられるだろう。
18歳の青年が世界一のジャズプレーを目指し、地方から上京し、仲間と出会い、バンドを組んでゼロからのスタート。
とにかくキャラクターが前向きで素直だ。
後退するなんて考えない、夢に向かって進むだけ。
「なんでジャズなんだ?」
「ジャズは自由でカッコイイから」
シンプルで良いよね。
演奏シーンで使われる曲もめちゃめちゃカッコイイ。
ジャズってこんなにパワフルなんだ〜って思う。
落ち着いたオジサンの音楽ではなく、パワーみなぎる激しい音だ。
18歳の青年たちの情熱と明るさとプライド、心の奥底から震わす素晴らしい演奏でした。
本当にこの三人が演奏していると思う、のめり込んでしまう。
アニメーションとCGが音をさらに盛り上げる。
特にジャズに興味なくてもアニメ好きでなくても観ていただきたい!絶対にオススメの作品です。
エンドロールまでしっかり観る。
明るくなって立ち上がると後方で女性のすすり泣く声が聞こえた。
そっか、演奏に入り込み過ぎてて泣くことさえ忘れてた。
とにかく素晴らしい音に浸る事が出来ました。
久しぶりに良い作品に出会えた。
また観たいですね。
原作も気になる、続編はあるのかな?