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かこぶろ。

五瓣の椿(ごべんのつばき)

菊川怜が初舞台、初座長の「五瓣の椿(ごべんのつばき)」
NHK では国仲涼子が演じていたのですねぇ、こっちも見たかったなぁ。
映画では岩下志麻が演じていたとか。
□「明治座
昔の職場の本社が人形町だったので、明治座や裏の浜町公園など懐かしかったです。
明治座に入ったのは初めて。
観劇ツアーなのかバスが7台も停まって、多くの中高層がドッと押し寄せていました。
ロビーの土産売場や売店もごった返しお祭りムード。
座席は正面に舞台、左手に花道、さらにその左側で7列目だったのでまあまあよく見えました。
物語は三部作、間の休憩時間で昼食などを済ませます。
座席でも食べられるけれど「藤の間」などの食堂で食事を予約してあったので、そこで済ませましたがやはり高いですねぇ。

□「五瓣の椿
この世には御定法で罰することのできない罪がある。 ←名文句

天保五年、江戸の町を騒がす連続殺人事件。
その全貌が明らかになるにつれ、追いつめられていく若い男女のはなかくも美しい愛の物語。
山本周五郎原作「五瓣の椿」
今回、ヒロイン おしのを演じるのは菊川怜。
共演は、与力・青木千之介に上方歌舞伎若手のホープ片岡愛之助。
最愛の父・喜兵衛に若林豪、母・おそのに藤真利子、実の父・源次郎に寺田農ほか、
入江雅人、石田太郎、石井愃一、丹羽貞仁、石橋奈美ら豪華な顔ぶれが勢揃い。
また、脚本はさとうしょう、演出には「浪人街」やミュージカルなどの大胆な演出で知られる山田和也。
山田和也さんは「東京サンシャインボーイズ」出身で三谷幸喜脚本の舞台などで何度か演出されたものを観ていたので、面白そうだなと思いました。

<あらすじ>
むさし屋の一人娘おしのは、働き者の父・喜兵衛に大切に育てられ素直な美しい娘として成長した。
そんなある日、喜兵衛が重い病に倒れた。
おしのは母・おそのに側にいるよう頼むが、派手好きなおそのは他の男と戯れ、家には戻らなかった。
やがて喜兵衛は息を引き取ってしまう。
せめて別れの言葉をと詰め寄るおしのに母が残したのは、自分の出生の秘密だった。
おしのは最愛の父の無念を晴らすため、母と戯れの相手となった男たちへの復讐を心に誓う。
がその夜、むさし屋の寮から火が上がり、三人の焼死体が発見された。
奉公人の証言から三人は喜兵衛と妻・おその。そしておしのとされるのだが。。。
(↓ 以下ネタばれあり)

五瓣の椿=五弁の椿、花弁の数だけ殺人するってことねぇ ←観ながら気づくw
親の仇として罪を重ね続けて罪悪感はなかったおしの。
千之助に出逢い、鬼に化した自分にも絶望し命も短いことを知って自らお縄を願う姿は素晴らしかった。
千之助も仕事がら極悪非道を貫いてきたけれど、おしのに逢い罪人にも悲しい思いがあることを知り同情して逃がそうともする。
結果おしのの気持ちを汲んでお縄にかけようとするけれど、命果ててしまったというラストが物悲しかったです。

千之介の先輩を入江雅人さんが演じていました。
「~なんだ、間違いない」など口調が長井秀和(笑) 三枚目のキャラクターが楽しかったです。
若林豪さんや片岡愛之助さんは、目に涙浮かべたりして熱演。
藤真利子さんも期待を裏切らないアバズレっぷりを演じていました。
誰が犯人で動機もわかっているのでサスペンスの楽しみはないけれど、それぞれがどう演じるのかと幕の終わりをどう〆るのかに注目して観ました。
メインキャストが登場すると掛け声や拍手があったり、セリが上下する演出や、雪を降らしたかのような照明が素晴らしかった。
個人的に。。。菊川怜さんは鼻が詰まったような聞き苦しい声や演技力の無さで苦手なタイプでした。
主演でありながら脇の役者さんたちの名演技にカバーされつつ、一生懸命さは伝わってきました。
いつもはどうなんだろう?
舞台が終わり再び幕が上がると、菊川怜さんが一人。 そして挨拶。
この挨拶が素晴らしかった。 いつもこの調子なら彼女の株も上がります。
それから全キャストが揃いました。 藤真利子さんと菊川怜さんが抱き合います。
若林豪さんの初座長への労いの言葉も温かく、藤真利子さんと寺田農さんの挨拶も役をひねった感じの楽しいもので会場が沸きました。
片岡愛之助さんは大阪公演などや同じキャストでの再演を是非やりたい、と話しました。
現場の良さが伝わってくるようでした。 そして菊川怜さんは涙ながらに〆の挨拶。
素敵な舞台でした
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