■ブーケ
部屋の隅に キミがくれたブーケ
キミが生まれた月の かわいい白い花
ユリのような匂いはないけれど
懐かしい帰り道を思い出させる
少し甲高い声で わたしを呼んで
「泣かないよ」と 唇をかんだ
あのとき キミはいくつだったのだろう
そしてわたしは 何を見ていた?
秋空の感触も 風のやわらかさも
古いトビラの向こうに 隠れている
今も 未来も 優しいままで
生き続けることはできない
そういうことに 泣いたりせずに
キミのブーケを眺めている
部屋の隅に キミがくれたブーケ
キミが生まれた月の かわいい白い花
ユリのような匂いはないけれど
懐かしい帰り道を思い出させる
少し甲高い声で わたしを呼んで
「泣かないよ」と 唇をかんだ
あのとき キミはいくつだったのだろう
そしてわたしは 何を見ていた?
秋空の感触も 風のやわらかさも
古いトビラの向こうに 隠れている
今も 未来も 優しいままで
生き続けることはできない
そういうことに 泣いたりせずに
キミのブーケを眺めている