隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「スピッツはもがいても続けるよ」~6.19 ぴあアリーナMM

2021年06月21日 01時33分00秒 | ライブリポート(スピッツ)

2021.06.18
SPITZ  JAMBOREE TOUR 2021 "NEW MIKKE"
at ぴあアリーナMM



(セットリストを載せています! これから参加される方はご用心ください)

 昨年の大宮ライブの延期をずっと追っていた中での、NEW MIKKEツアーへの移行。
 無事に昨夜、行ってきました。
 同伴者の長男のチケットに乗っかってのライブ。
 入り口で同行者が会員証を機械にかざしてスルスルと出てきたチケット・・・、まさかのアリーナ4列目!
 最近は場所にはこだわらなくなっていたけれど、これはちょっと興奮。
 今までの経験で、自分でとったチケットはあまり期待できない・・・。
 同行者に感謝!です。

 昨年できたばかりのぴあアリーナMMは、みなとみらい駅からも近く(桜木町からも近そう)、会場内は左右幅と奥行きにあまり差がない「正方形?」みたいな作りで、音響とかはよくわからないけれど、見やすい会場なのではないかと思います。

 久しぶりのスピッツライブ。
 今回は、事前に送られてきた「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」の確認や、「来場者情報登録」など、普段とは異なる準備もあって、手落ちはない?と必要以上に神経をつかって、当日を迎えました。

 覚えていることだけの、主観ばかりのペラペラなレポですが、よかったら楽しんでください。


セットリスト
 01 見っけ
 02 はぐれ狼
 03 エスカルゴ
 04 けもの道
 05 稲穂
 06 遥か
 07 快速
 08 放浪カモメはどこまでも
 09 ワタリ
 10 ラジオデイズ
 11 優しいあの子
 12 ヒビスクス
 13 水色の街
 14 まがった僕のしっぽ
 15 青い車
 16 YM71D
 17 ロビンソン
 18 ありがとさん
 19 楓
 20 渚
 21 8823
 22 俺のすべて
 23 紫の夜を越えて
 encore
 01 群青
 02 うめぼし
 03 ヤマブキ


 2019年12月12日のMIKKEツアーのレポがコチラ
 (まさかこのあとにライブ空白の時代がくるとは想像もしていない、無邪気な普通のレポです)
 このMIKKEのホールツアーがその後何度かの延期を繰り返して中止になり、満を持してのNEW MIKKEツアー。
 あくまで、中止になったMIKKEのツアーを引き継ぐというメンバーの強い意志が感じられるセットリスト。
このツアーで、アルバム『見っけ』をちゃんと完結させなければ、次の活動(ニューアルバムの制作とか?)には移れないという気持ち、アルバムへの愛を勝手に感じてしまった。


 座席に着く。
 一人置きの座席には、メンバーからのメッセージカードが置かれていた。うれしいプレゼント。
 ほぼ定刻どおりに開演。
 メンバー登場のシーンはなく、正面に置かれた縦に赤のラインのライトが入ったパーテーション?が上がって、その後ろにメンバーがスタンバイしている。
 モノクロの衣装を着たメンバーがなかなかステキ。
 テツヤくんは白のシャツの上に黒の長い上着、田村くんは柔らかそうな素材の白のジャケット、マサムネくんは七分袖の黒と白のストライプのシャツに黒のスキニー。﨑ちゃんは・・・わからない。

 「見っけ」のキラキラするイントロに誘われるように、照明全開の美しさ。
  照明を曲とからめて思い出すのは無理なので、これ以上は言及しないけれど、でもツアーごとにレベルが上がっていくのがよくわかる。
 ピンポイントの照明、小さなミラーボールとのコラボが楽しい照明、ステージ上に組み立てられた白い枠のところどころにはめ込まれた小さなスクリーンの画像がコロコロ変わったり色が変化したり・・・。
 ステージに近いのでメンバーの表情やプレイの指先はよく見えるけれど、照明の美しさ、全体像はイマイチわからない。でも美しさと圧倒的な迫力は見上げているとよくわかる。

 「はぐれ狼」の赤の照明が迫ってくる。
 最初、マサムネくんの高音が気になったけれど、そのあとはきれいな響きと低音の力強さを聴かせてくれる。
 﨑ちゃんのドラミングですぐにわかる「エスカルゴ」。ここで客席はすでにヒートアップ。
 この曲の激しさと柔らかさのサウンドとパフォーマンスのバランスって、ライブで映える楽曲の条件かも、と思う。

 ここですでに「けもの道」。いつも言うけど、フロントマン3人が正面を向いてひたすら弾きまくるシーンは、That's rock band! という感じで、いつ見ても惚れ惚れする。
 ものすごい数のライブで演奏されて、定番曲の地位を確立しても、いつもウキウキさせてくれるし、張り詰めた空気に緩みはない。

 このあと、まさかの「稲穂」! 
 2018年のVIVA LA ROCKのレキシのパフォーマンスの中で(ココ)、
 「同じ稲穂がズラリ 俺がレキシだから 同じ稲穂もってる二人 切なさでキャッツ 稲穂と稲穂をつないでる~ やさしいレキシ♪」
 で笑ったことを思い出す。(って、楽曲「稲穂」とは関係ないし)
 きれいな軽い曲だけれど、歌詞について語ると止まらなくなる「稲穂」です。

 MCのあと、懐かしさを感じさせる、フロントマン3人の「う~ う~ う~ う~♪」というハーモニーで始まる「遥か」。
 2019年のライブでこそ、久しぶり感があったけれど、今回も同じような感覚で、遠い昔から訪ねてきてくれた思い出、みたいな感覚。

 「快速」~「放浪カモメはどこまでも」~「ワタリ」~「ラジオデイズ」の流れ。快速!に乗って快調!
 アルバム『見っけ』の気持ちいい疾走感の2曲に挟まれて、2000年のアルバム『ハヤブサ』と2005年のアルバム『スーベニア』の曲。20年の月日の中で生まれたそれぞれが存在を主張しつつ素直に伝導してくる気持ちよさ。
 100%前向きではないけれど、基本的に背中を少しだけ押してくれる曲がスピッツの真骨頂だとすれば、この流れはまさしくそれかな。
 「ワタリ」とか「けもの道」とか「甘ったれクリーチャー」とか・・・、ちょっと暗めの気持ちでも聴いていられるスピッツのロックナンバーは、サウンドが新しい時代にそって少しオシャレになっても、忘れずに重力を主張してくれて痛快だ。
 田村くんがくるくる回ってお客さんにメッセージを送ったり、テツヤくんが会場の奥のほうを見据えながら、どこかうれしそうに誇らしげに歌いながら演奏している姿が、いつもより雄々しく見えた。

 﨑ちゃんのドラミングの姿や、テツヤくんのギターソロのときの指先は、ステージ左右の大画面で確認!

 今回最も好きだった流れは、「ヒビスクス」~「水色の街」~「まがった僕のしっぽ」かな。
 私の記憶が誤りがなければ、「ヒビスクス」のイントロで、天井近くまで上げられた例のパーテーションから一気に降りてくる赤いライトのライン。
 「水色の街」で上から照明の板がメンバーの頭のちょっと上くらいまで下りてきて、ライブハウスのような雰囲気を作り出す。
 どちらの曲も照明が美しい。「水色の街」は私がイメージする曲の内容を前提にするなら、ちょっと照明が明るすぎるけれど、でも明るくすればするほど、向こう側の世界をせつなく浮かび上がらせる効果があるかも、とも思う。そして、たまらなく好きな「頸の匂~い~♪」のボーカルの声が、胸の特殊な部分をグサッと。
 そして、仮タイトル「プログレ」の「まがった僕のしっぽ」。仕切りを見せない世界観、広大な草原をバックにする民族音楽の香り、ゆったりとした曲調から、ドラマーの先導で激しく速度アップして盛り上がる。これってどう?というバンドからの甘い果たし状がうれしくて、ライブで毎回聴きたいなと思う。
 照明が2色のコンビネーションで変わるんだけれど、最初のは記憶にないけれどあとのは「赤と緑」。小さなスクリーンの変化もきれい。

 MC終わりのギターの誘い出すようなイントロで、息子のほうを振り返る。ニヤッと笑う目。「ヒビスクス」「青い車」は彼の二大favorite songs。
 「YM71D」から「ロビンソン」、この流れもいいな。「ロビンソン」での照明は緑だったか? イントロのアルペジオの響きも伴って、平和な気持ちになれる。
 「」の前半は、ボーカルの横顔のシルエットが大画面に映し出されて、それは神々しいほどに(おおげさか)美しかった。

 最後の盛り上がり、「」~「8823」~「俺のすべて」~「紫の夜を越えて」。
 「渚」は大画面で﨑ちゃんを堪能。青の照明がゆらゆらと美しい。
 「8823」「オレのすべて」、曲終わりのドラムソロ。いつにもまして熱かったし、久しぶりに身近で見た﨑ちゃんのマジな男の顔がかっこよかったなあ。。
 ボーカルもベーシストもステージを左右に動いて・・・。飛び跳ねるオーディエンスたち。
 そしてラストは、いちばん新しい曲「紫の夜を越えて」。今のスピッツ!
 照明は紫だったのかな・・・。ちょっと覚えていません。

 そしてアンコール!
 まさかの「群青」。斜め前の女性は、振り付け完璧でした!
 そしてメンバー紹介のあとの曲は、これもびっくり、うれしいびっくり、「うめぼし」。
 私にとっては、2007年8月20日、Zepp Tokyoでの「スピッツ結成20周年祭り」(ココ)以来の生「うめぼし」か。
 せつなくて青い曲だけれど、今のスピッツにかかると、力強くて深いロックのスタンダードみたいに聴こえる。これはステキなことだし、私は聴き入って感動したんだけれど、あのふらふらした演奏と「大丈夫なの?」という問いかけの時間は戻らないんだよね、と思ったり(ま、そんなことはどうでもいいんだけれど)。でもひょっとして今回いちばん心を持っていかれた一曲かもしれないなとも思うのです。
 そして、最後はやっぱりこれでしょ!ということで「ヤマブキ」。この歌詞と彼らのパフォーマンスは、このライブの最後にふさわしい! 元気をもらえる・・・とか実はあまりわからない私でも、いまならこの曲!と言えるほど、無理のないパワーを感じられる曲! 「見っけ」のイントロのキラキラがちょこっと流れて、アルバム『見っけ』ツアーのライブが完結!
 コロナの中で、メンバーはピックやスティックは投げることなく、正面後ろにはけていく。

 息子はいみじくも、「なんか元気になった。明日もかんばるか」と笑っていた。来月までにあげなければならないレポートに向けて。
 私も、少し後ろ向きな日々を引きずりつつ、よっこらしょと動き出そうかな。

 アルバム『見っけ』の中の「花と虫」「ブービー」「初夏の日」はホールツアーでやるのかな、と2019年暮れにも思ったけれど、どうなんだろう。
 ぜひぜひライブで聴いてみたいな。

 みなとみらい駅までの道と東急東横線~南武線を乗り継いで帰りながら、ひっそり会話をしつつ別れた。
 コロナは全然おさまっていないけれど、この夜は私の中ではちょっと小休止。
 いい夜をありがとう、スピッツ!


                              


 ここからはまたまた記憶を頼りのMCまとめ。
 できれば我慢して読んでいただければ。
 いつもながら順序はバラバラ、構成は編集してるとこもあり。メンバーの発言はあくまでニュアンス、ということで。


 終始、「どうしようか迷ってこられた方もいらっしゃると思います」「来られなかった方も・・・」と、そのあたりの気遣いをメンバー全員で見せてくれた。

■どこに所属しているのか??
 大きな会場でのライブではいつも「一階席の方~」とか「右のほうの方~」と声をかけてくれるが、最後に「自分がどこに所属しているかわからない方~」と呼びかけたあとで、「ワタクシもどこに所属しているのかわからないような人生を歩んできましたが・・・」って(笑)。


■秦くんが踊ったら~スカートをはいて
 デビュー30周年でMステに出たときの話。「最近は踊る人が増えてきたよね」
 そういう人たちを見ると、「え、スピッツ、踊らなくていいんですか」と申し訳ないような気持ち?になるボーカル。
 「スピッツにそれは求められてないでしょ」というギタリストにファンは納得するけど。
 「そうかもしれないけど・・・。でも秦くんも踊ってなかったしね」と、なぜか秦基博さんの名前を出す。
 「秦くんが踊ったら(スピッツも)踊るよ」
 秦くん・・・、踊らなくていいです(って、踊らないだろうけど)。スピッツのダンス、私は特に見たくはないです・・・。
 (あ、でも書き込み見たら、「スピッツを躍らせるために、秦くん、ぜひ踊って」というの発見!)
 
 そこから「群青」の話。「昔、踊ったじゃん」「いや、あれはお遊戯・・・」
 そういえば、アンコールの「群青」の曲終わりで、「振り付け、完璧に覚えていらっしゃる方、結構いるんですね」と会場を見ながら。
 草野「振り付けを覚えてきた人は(チケット代?)2割オフで。・・・オレの一存では決められませんが」

 そうそう、草野くんは高校のときの文化祭で中森明菜のモノマネをしたらしい。
 肩をけだるく?回して腰をひねりながら「飾りじゃないのよ涙は」の「私は泣いたことがない」の部分をちょこっと。
 「スカートを借りて」には、テツヤくんが「えー、スカートをはいたの!」と激しく反応。
 ビデオ録画の機材が入っていることに気づいたのか、「ヤバいね」「これくらいにしておく?」「モザイクがかかるね」と。
 

■横浜の話、未来の楽しいことを
 草野くんは、MIKKEのホールツアーの前に、MCのためにいろいろ準備していたみたい。
 たとえば、大宮を訪れてソニックシティを外から撮影したり。「優しいあの子」の曲作りのために北海道を訪れたこともMCに反映できただろうし。
 「『ますや』という美味しいパン屋さんがあって、東京にもあったんだけど、コロナの影響で閉店しちゃったみたいです」というネタも。
 ここは横浜なんだから、横浜の話しなくちゃ・・・には、「戸塚でエビが脱走しました!」(ああ、あったあった)
 テツヤくん「あれ、大変だったよ。オレ、眠れなかったもん。よかった、見つかって」
 そして例のYOKOHAMA AIR CABINの話題も。
 草野「ロープウェイもできたけど、まだ乗ってないんだよね。今度乗ろうね、4人で」(ほっこり)
 ランドマークタワーのスタジオでは昔レコーディングもして、「横浜には思い出がたくさんある」。
 草野「今度またここでレコーディングして、煮詰まったらロープウェイに乗って・・・っていうのはいいね」
 未来の楽しいことを考えるのはいいね、と。 


■田村くん取扱説明書
 初日の田村くんの「無茶な」(ここに本人がちょっと苦笑いしていました)動きに話題が。
 草野「昨日は、久しぶりにドッグランに連れてこられてリードから解放されて動き回ってる犬みたいだった。今日はちょっと落ち着いたみたいだね」
 これは見事な形容。思わず声を出して笑ってしまった・・・。
 以下、こんなやりとりが・・・。
 田村「それって草野は歌いながらオレを見てるってこと?」
 草野「(見るっていうか)視野に・・・」
 テツヤ「見なくても視野に入ってくるんだよ」
 田村「それ、邪魔じゃないの?」
 草野「え・・・。邪魔じゃないよ。今日も楽しそうだなって」
 田村「ヤじゃないってこと?」
 草野「ヤじゃないって・・・30年やってて今さら・・・」
 「よかった~!」と無邪気に喜びを表現する暴れん坊。
 テツヤ「だけどさ、急に股間に田村が頭を入れてきたらイヤでしょ」
 草野「場面によるね」
 テツヤ「エエーーー。(場面によるの? OKな場合もあるってこと?な感じ)」
 ここからが田村くん取扱説明書。
 テツヤ「オレのエフェクター踏んだり、オレのピック投げたりしなけりゃいいよ。ピック、全部なくなったときもあるもん」
 田村くん、長くやっててわかったことは・・・、「(人の)エフェクターは踏まない、ピックは投げない、機材の✖印のところは乗っちゃダメ」。
 クージーも言ってたしね、田村くん用に、乗ってはいけないところに大きくバッテンがつけてあるって。テツヤくん曰く「禁止エリア」。


 ここから、愉快な仲間たちのご挨拶。
■「『スピッツは続けるから』って伝えておいてね」 by Tamura
 隣の席が空いてるっていうのは悪くないね、と。ゆったりできるし。
 「でも(それが当たり前になってしまったら)スタッフもオレたちも困るの」(ホント。切実な問題)
 マスクはしばらく続きそうだけど、「語弊があるかも・・・だけど、マスクしてると、みんなかわいく見えるね」(笑)。
 草野くん、「口元の老いガ隠せる」「撮影があっても、マスクOKなら、歯に青海苔がついてても髭はのびてても大丈夫」って。
 そして、医療関係者やスタッフへの感謝の言葉とともに、「音楽が悪者みたいに言われてることもあったけど、こうやってみんなの力が集まってライブができたこと」への嬉しさを述べつつ、「その感謝の気持ちで、スピッツは絶対に絶対に続けるから、もがいて続けるから、みんなも生き延びてね。今日来れなかった人にも、また会えるからって、伝えておいてね」。

■「こんな時期もあったね」by クージー
 ステージではマスクが取れるから解放感があるって。
 そして、「せっかくだから、ビジュアル系のバンドみたいに黒いマスクの写真?撮っておいたら? アイメイクだけして」
 最後に、「今回も連れてきてもらってうれしかったです!」
 こちらこそ、いつもありがとう!です。

■ビジュアル系バンド時代の﨑ちゃん
 まずはスピッツの前にやっていた、ちょっと耽美系入ってたバンド時代のお話。
 スーツ着て、メイクもちょっとやって。そして、今日の衣装のシャツ、そのときのバンドの衣装とちょっと似てるところがあるらしい。
 メイクの話で、「﨑ちゃんがメイクしたら(あの頃の)ジュリーみたいになるかも」と草野くん。﨑ちゃん、ハンサムだしね~。
 そして周りをアクリル板に囲まれている話。
 草野「コロナ対策じゃなくて、音響の関係なんだけど」
 そのために、「左にも田村が映ってるし、右にもテツヤが映ってる。反射して楽しいんだけど、演奏してるとき、正面にはいつも自分が映ってる」って。 
 「今日はライブができてうれしかったです!」 

■ 「幸せは・・・」 by Tetsuya
 「次回、この会場でやるときは、ぜひ満杯にして、そのほうがきっともっと気持ちいいから。そのときには、みんなで大好きなスピッツのテツヤさんの名前を呼んでもらって。あ、『さん』はつけなくていいからね」
 そして、ちょっと改まって、「今日はいい時間をありがとう。ある人が、ある人が言ってました。『幸せは途切れながらも続くのです』」 そのとおりです」
 なんだかちょっと迫ってくるものがありました。

■「誰かが欠けても」by Masamune
 メンバー紹介のときではなかったけれど、「止まっていた時計が動き出したぜー!」と。
 メンバーだけではない「チーム スピッツ」が動き出してうれしい、と。
 そして、「毎回言ってるけど、一人が欠けてもこの空気はでき上らなかったから。バタフライ効果といって、蝶の羽の小さな動きで歴史が変わることもあるんだって」。
 そう言って、一人一人に感謝したいと伝えてくれました。
 バタフライ効果ではないかもしれないけど、「聞かせてよ」のメロディーが頭の中を流れて、「蝶の羽が起こすくらいの 弱い風受けて♪」の柔らかい切なさが蘇りました。


 私たちはもちろんだけれど、メンバーもライブができたことを心から、体全体で喜んでいるようで、それがストレートに伝わってきました。それが何よりもうれしかった。。
 先頭に立って「みんな、スピッツについてこいよ」とは言わないけれど、「自分たちもどうにか頑張るから、みんなもね。またね」と声をかけられて。
 さあ、それぞれの日常を進んでいかなくちゃね・・・とこちらもしゃんとする感じ。
 スピッツから小さなエールを送られて、私は「ヤマブキ」を口ずさみながら家路につきました。


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