月例ネット句会臨時ブログ(旧 俳句日記/高橋信之)

高橋信之(愛媛大学名誉教授・俳句雑誌「花冠」創刊者)

11月9日(水)

2011-11-09 05:36:57 | 今日の俳句

★子らの足跡残し刈田となっていし
稲が刈られたあとの刈田はさびしい景色であるが、子どもの足跡がついて、刈田が生き生きと楽しくなっている。稲刈りを手伝った子どもの足跡か、それとも稲を刈った後の広くなった田で遊んだ足跡か。「子らの足跡」に明るい農村の風景が見える。(高橋正子)

★厨の床に甘藷転がりいて赤し
買ってきてとりあえず床にごろりと置かれた甘藷の存在感。主婦の性格や家の生活が感じられて好きな句。(安藤智久)

★お祭りの踊りの子らに確かな明日
自句自解:たまたま出掛けた横浜の中山まつりで小学生の女の子らの踊りを見た。民謡の踊り。元気な動作と掛け声に子らの明日を見た。日本の明るい明日を見た。

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