今日の俳句/１月３１日

　横浜日吉本町三丁目
水仙の多き街なり寺もある

今日の俳句/１月３０日

横浜日吉本町金蔵寺

枯芝の陽にふくらみしを踏み歩く
枯芝を踏みそのやさしさが胸に届く
寺苑歩くわが足に枯芝がやさし
ミモザゆたかに咲ける辺りが静か
寺への道のどの枝にも冬芽
梅の香に包まれ梅の木が凛と
大寒の晴れてひろびろ今日の空
寺苑の空の青よ大寒の晴れ
寒晴れて本堂の大屋根の反り

今日の俳句/１月２４日

紅梅に青空の球形がやさし
日が西に傾き始むときの冬田
わが影を冬田に置いて歩く
白梅咲く蕾もありてみずみずし

今日の吟行は、正子を誘って、横浜の北部農業地区を歩く。川和町から田園都市線の市ヶ尾駅まで。

今日の俳句/１月２２日

寒鴉川対岸へまた戻る
背に歩く大寒の川風強し
白梅のはや咲き盛る川岸に
花菜の黄のきりりと川から吹く風に
この辺り竹林多く風寒き
水仙の丈低き群れ土手下に

横浜市営地下鉄の川和町駅から田園都市線の市ヶ尾駅までの鶴見川土手を歩く。鶴見川河口から歩き、田園都市線に辿り着いた。

今日の俳句/１月２１日

冬日燦々川岸に沿う横浜線
何よりも寒空のこの青が好き
寒空の青輝きて街輝き
春近し小机城址に日が燦々
堰あれば寒の日差しを載せ流る
寒空の球形に川まっ平ら
冬日燦とその中に鳥がいて吾も
土手に立ちわが頭上の寒空の青

横浜線の小机駅から鶴見川に沿い、中山駅まで歩く。

花冠３月号掲載作品

　二日の風よ

去るものに来るものに大年の晴れ
家族みな健やかなるやごまめ噛む
二日の風よ竹林の全体が揺れ
陽が西へ傾き二日の空低し
　早稲田大学構内三句
銀杏枯木の姿正して並び立つ
大学の銀杏冬芽の枝打ち落され
受験の子ら歩く姿に張りがある
　坪内博士記念演劇博物館二句
寒晴れて木の枠の白壁がよし
寒館木の音のして階ぬくし
　會津八一記念博物館
八一の書の寒の程よき明るさに

今日の俳句/１月１日

謹賀新年
平成２２年元旦

去るものに来るものに大年の晴れ
生きるのが楽し十年日記買う
家族みな健やかなるやごまめ噛む

○新年ネット句会の投句開始。三日に入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/