９月１日-９月１０日

９月１日

●小口泰與
石段の芙蓉は空をなまめかす★★★
秋の山長き裾野はならびなく★★★★
本流のなまじ色ある秋日かな★★★

●河野啓一
街を出て翁も出合う赤トンボ★★★★
七草の名を数えつつ九月かな★★★
朝顔のつぼみの色や朝の夢★★★

●福田ひろし
秋扇手に馴染みたる軽さかな★★★★
窓わずか開けて虫の音寝間に入れ★★★
威筒夕闇貫く寂しさよ★★★

●桑本栄太郎
山よりの風に倒さる稲穂かな★★★
秋蝶の黒きひとひら樹の闇へ★★★
吾が立てば応え波打つ蘆の風★★★★

ネット短信No.250

■ネット短信No.250/2014年９月５日発信
□発信者：高橋正子
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【後記】
★大雨の災害に心痛めつつも、朝夕はめっきり涼しくなりました。８月３０日は、
句美子さんのささやかな結婚式と披露宴があり、信之先生、私、兄の元家族３人と、
親族が出席し、滞りなく済みました。席上、句美子さんは、結婚にあたっての気持
ちを数句披露してくれました。これは意外でしたが、花冠の皆さまのご支援を感じ
つつ育ったことが大きいと思いました。ありがとうございます。
★翌、８月３１日は、信之先生がＦＢ「俳句大学」の講座の第１回目の講師として
「現代俳句の展望」と題し、講演をしました。場所は、新宿の家庭クラブ会館でし
た。講演のあと句会が開催されました。
★９月３日、花冠１０月号を発送いたしました。すでにお手元に届いている方もあ
ると思いますが、お楽しみください。（正子）