俳句日記/高橋信之

高橋信之(愛媛大学名誉教授・俳句雑誌「花冠」創刊者)

6月18日(月)

2018-06-18 16:34:50 | 今日の俳句
★沙羅の花みずみずしくて落ちている  正子
白く可憐な姿のままに落ちている沙羅の花。辺りは清浄な空気が漂っているようです。落ちてなおみずみずしさを留める花びらに、儚くも美しい沙羅の花の命を思います。(藤田洋子)

○今日の俳句
蛍飛ぶ後ろ大きな山の闇/藤田洋子
大きな山を後ろに闇を乱舞する蛍の火。山間の清流を舞う蛍火の見事さを「山の闇」で的確に表現した。(高橋正子)