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映画「あん」

2018年10月12日 23時00分11秒 | お出かけ

樹木希林さん主演の映画「あん」を観てきました。
ハンセン病患者の受難の歴史、や元患者に対する偏見差別を、普通の生活の中にもある悩み苦しみと絡めつつ、
淡々と重苦しくならずに伝えているのが素晴らしいです。           
30年ほど前に、教会のつながりで多磨全生園を何度か訪れる機会があり、園内の教会の礼拝に連なったことを
思い出しました。 
入所者で元患者の皆さんは、子供を産むことが許されなかったこともあり、
自分たちの遺産として武蔵野の姿が残るようにと、園内に植樹して、緑化に努めていらっしゃる姿が印象的
でした。

らい予防法によって強制隔離され、子供時代からその生涯をずっと療養所の中で社会から遮断されて
過ごさねばならなかったハンセン病患者たちは、療養所内で結婚しても子供を産むことも許されず、
死んでもなお療養所から出ることができず、その人権は長い間踏みにじられてきました。
1996年に、ようやくらい予防法は廃止されたのに、今なお私たちの中にはハンセン病への無理解や偏見が
根強く残っていることを改めて思い、ハッとさせられます。



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