こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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キャンピングカー旅行中の腰痛

2022年08月31日 | 診療日記

8月26日午前4時21分にホームページへの問い合わせに、1本のメッセージが入っていました。

「現在は旅行中で4日前に右側の腰と尻に痛みが出て、2日後には大腿と足首あたりまで痛みが出ました。             座骨神経痛は5年前に、膝痛は今年の春まであって、何故か右側に故障が出ます。  宜しくお願いします」

とありましたので、その朝開院前の早々に「腰から臀部へと、また大腿から足首までの痛みの連鎖は、まさに座骨神経痛の症状で、大腿部の外側に痛みがある場合には腰椎5番からの問題が考えられ、特に右側ばかりに症状が出るのは心臓の位置とは反対側で、静脈系の問題から呼吸器やむくみのが出て、それに低血圧の症状が出現する場合がある」と回答をしました。

その後の9時前に「予約を入れたい」とのメールが届いて、9時には電話入り、2時に予約がはいりました。

来店して検査をすると、やはり腰椎5番の右側変位があり、仙腸関節にも問題が出ていますので、まず座位で腰椎5番の変位を正常に戻して、後に背臥位で右仙腸関節の前傾変位と左仙腸関節の後傾変位を調整するが、臀部の痛みは残ったままなので、右鼠径靱帯ストレッチと右中臀筋のストレッチ、それに右梨状筋ストレッチを行うと臀部痛が解消される。

メール中には右の膝痛もあったので、右大腿四頭筋ストレッチと膝蓋骨操作に膝関節屈曲開閉操作行い、右膝関節部の違和感と疼痛が解消される。

施術後には腰と膝の痛みが取れて、本人曰く「これで自宅へ帰る事ができます。本当にありがとうございました」との言葉を残して、キャンピングカーで帰って行きました。


五十肩と膝関節

2022年08月28日 | 診療日記

年に1~2回右肩関節の痛みで肩が挙がらなくなり来院している男性から「立ち上がる時に両膝に力が入らずにフラつく」との電話が入るが、立ち上がりには膝関節を伸展させる動作になり、この時には主に大腿四頭筋の働きが良くないのではと推測する。

来院しての検査では膝蓋骨の動きが悪く、右膝は内側方向へ、左膝は外側方向への可動制限がある事が解り、大腿四頭筋のストレッチを行う事にする。

次に膝関節自体の可動性を検査すると、両膝関節ともに屈曲・伸展と内旋・外旋に制限があるので、各制限の解除と左右の膝関節包への潤滑液の補充を行い、施術後に膝の屈伸と歩行をしてもらうと、不調感は解消している。

次にいつもの右肩関節は、また挙上が困難になっていて、特に棘上筋の収縮と肩甲下筋の収縮が顕著であるので、それぞれの筋のストレッチを行った後で手技の肩関節スペンサー7技法を行い可動域拡大をさせる。

右肩の挙上は改善されるが、肩甲下筋の動きにやや難点があり、上腕二頭筋の長・短の近位部に痛みが出現したので、疼痛部に円皮鍼を添付して次週の来店を促して本日は終了となる。


肝火上炎証による脇部の疼痛と足首捻挫

2022年08月26日 | 診療日記

ご主人からの電話で、現在お盆参りで実家へ出かけているが、半年前くらいに背中の痛みで来られた奥様が、また背中の痛みを訴えているので予約を入れたいとの事でした。

久しぶりに来られた奥様の問診では背中と言ってもほぼ脇腹部分で、肋骨11番と12番の先端部付近に痛みが集中している。脈診では、左関上の脈が「弦数」で肝の脈を示しており、「京門」と「太衝」「丘墟」に圧痛があり「肝火上炎」であると判断する。

まずは痛みがある右脇腹の京門に5蕃鍼の横刺と丘墟にも鍼をと思い経穴を探していると痛いと言われる。

聞くと、2~3日前に階段で足首を挫いたとの事で、反対の足の太衝と合谷に鍼を置鍼し、右足首の捻挫治療を行い、その日の治療は終了。

3日後の再診ではまだ右脇腹が少し痛みがあるとの訴えで、百会に斜刺をして京門の横刺の置鍼をしてから、右足首の捻挫治療に取りかかろうとすると、足首の痛みは無くなったが左右の踵が階段を降りるときに痛みがあると言う。

まずは左の踵骨の可動域の検査で踵骨が左側への可動に制限あり、また、回旋にも制限がある事が判明したので、その制限を取り除き、続いて右踵骨の検査でも同様な可動制限がるので、右踵も手技治療を行う。

左右の踵骨を手技治療していたら、十分な置鍼時間となったので各鍼を抜き、両方の踵の痛みと脇腹の痛みを確認した後に脈診で弦脈が無いので、「また痛みが出たら電話をください」と伝えて今日の治療は終了。

捻挫の他に踵骨痛が同時にあった事が問診時の聞き逃しだと反省する治療でした。

 


本日の遠征に間に合わせる

2022年08月24日 | 診療日記

本日、午前7時過ぎに電話で、今日の午後から札幌へ行き、『キタラ』で演奏会があり、フルート担当なので取り急ぎ手首の痛みをなんとかしてほしいと、差し迫った内容でした。

急遽、午前8時に来るように伝えて慌てて準備をする。

7時56分に本人到着し、昨日の体育の授業でミニバレ-をしていたら、その後に左の手首に痛みが出て今日の出張演奏に痛みを抱えて出かける事になるかと心配していたが助かったと言ってました。

検査で「運搬角」が異常な角度で、手根管症候群の存在が明らかとなる。

治療は前腕と手首の筋膜リリースと、肘の橈骨と尺骨の骨間膜ストレーンのリリースを行い、母指と示指のCM関節とMP関節の調節を行うと痛みは消失する。

続いて首に違和感があるとの事で、頸椎7番と胸椎1番の回旋を調整して違和感を取ると、「痛みも違和感も無くなった」と喜んで、出発前の事前練習に出かけて行きました。