こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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車中泊で股関節に痛み

2023年07月29日 | 診療日記

ドライブ旅行に行き車中にて横向きで膝を抱え込む様に寝ていたせいか、起きると腰に痛みがあり階段の昇降にも支障が出てきたので、治療をお願いしたいと電話がありました。

来院してもらって、回旋屈伸の検査で右股関節に痛みがあることが現れました。  仰臥位で右股関節の可動検査で下方への制限があるので、制限のない上方へ持って行って暫く待つとその制限は取れました、次に股関節90°屈曲して圧迫すると弾力が失われていたので、圧迫解放の処置をとり股関節の問題は改善されました。

続いて膝蓋骨の下方への可動が失われていたので、大腿四頭筋のストレッチをおこない、続いて上脛腓関節の圧痛検査で後方に圧痛がありましたので、可動がある方向へ持って行き暫く待つと前後の可動がスムーズになり、後方の圧痛も消滅しているので本日の施術は終了ですと伝えると、笑顔で帰宅されました。


首が回らず日常に支障が

2023年06月08日 | 診療日記

先日、首が回り難く近日中に職場復帰するにも不安があり、日常生活でも不便さを感じていて、マッサージに通ったが治らないので知人の紹介で来院がありました。

立位検査の結果中枢神経系の問題を抱えているようで、仰臥位で脊椎牽引検査では頸椎1番から牽引不能があるので、頸椎に後頭骨が乗っている後頭環椎関節の問題として関節可動を改善してから牽引をする。   すると頸椎2番から7番までの回旋の可動域に問題があり、なおかつ胸椎1番から3番までも回旋に問題を抱えているようでした。

まずは、脳の末梢神経の出口がある頭蓋底の神経反射を改善しから頸椎の回旋障害を取り除くと総ての頸椎の回旋は正常に動くようになりました。  次に左の脊柱起立筋が以上に膨隆しているので、問診をすると二人の子供が交互に「抱っこ」をせがんで来て主に左手で抱いているとの事でした。  脊柱の左右には仙骨から後頭骨上下項線や乳様突起まで伸びている脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)が脊柱の伸展や回旋を作用を担っていて長期間の収縮では各筋肉の負担が大きくなってしまい各筋肉の作用自体を妨げている事がうかがえますので、筋の筋溝を広がる操作を行い、背中の張りと首の回旋は改善してその日の施術は終了。

三日後に背中の首の付け根の痛みと下に向く事が困難と訴えるので、胸椎の回旋障害を取り除いてから脊椎の新陳代謝を促すと痛みも首の屈曲も改善されたので、2回の施術で終了し、今後の改善策として左右交互に「抱っこ」をするように伝えました。


三叉神経痛第1枝

2023年05月11日 | 診療日記

ゴールデンウィーク中に遠方から所用で北海道に来ていると言う方からの問合せで『帯状疱疹後に眼と頭の痛みが続いているので診てほしい』と電話がありました。

来院してからの問診で、最初に眉毛の上に痛みがある湿疹が出来て、続いて額から頭の方へ湿疹が広がっていたので、友人たちが帯状疱疹だと思うので病院の診察を勧められて皮膚科を受診。 病院での診察でやはり帯状疱疹との診断で投薬を受けて湿疹は消えて来たが、暫くしても痛みが続く状態が一ヶ月くらい経つが、旅行中も収治まらないのでネット検索して電話問合せをしたとの事でした。

診ると、眉の上から頭頂部へかけて湿疹の後が残り、そこに沿って痛みが出ている様で、三叉神経第1枝の眼窩上神経の帯状疱疹後神経痛の症状でしょう。 その後立位検査でも前後の揺れから中枢神経症状が考えられ、背臥位での頭蓋骨検査では蝶形骨のストレインもありましたので、蝶形骨と前頭骨の縫合調整を行った後に膀胱系経絡と交感神経スイッチに鍼治療を行って安静時間経過後に、痛みの状態が改善されているようでした。      「大分楽になりました」とその後の宿泊予定の温泉へ向かって行かれました。

因みに顔面頭部の帯状疱疹後には主に顔面神経では顔面筋運動神経障害で神経麻痺による弛緩が起こり。三叉神経では第1枝の感覚神経障害で疼痛が起こって来ます。

今回の症状では帯状疱疹後に三叉神経第1枝眼窩上神経の感覚神経障害である帯状疱疹後神経痛が起こっていたと考えたられます。  


腕を上げられない痛み

2023年04月12日 | 診療日記

先日、遠方から来院している方の受診時間にご主人を連れてきて「主人を診てください」と言い、急遽ご主人を治療する事になりました。

詳しく聞くと「以前から右腕を上げる時に痛みがあった処、一週間前に仕事先の階段を踏み外して右脇腹を強打してから、全く肩が上がらなくなり痛みもでてききた」様です。

過日に整形外科を受診してレントゲンを撮ったが骨には異常が見当たらないので鎮痛剤とシップ薬の投与を受けて来たが、痛みが取れずに夜も眠られない日が続いたので、今日に主人を連れて来たが、何とかなるかとの訴えで触診から始める事にしました。

骨に異常が無いのならば筋肉か靱帯の問題だろうと考えて、肩周辺の筋肉で挙上動作に関わる筋肉の付着部の圧痛を診ると、小胸筋とその拮抗筋の大円筋、それに肋骨に付着する前鋸筋に圧痛があり、棘上筋には圧痛は診られませんでした。

小胸筋・大円筋の付着部へのカウンターストレインを行ってから肋骨部の新陳代謝を促して、肩関節の靱帯性ストレイン解消処置おこないました。

その結果痛みは半減し、関節可動域がやや良くなったので、その日の治療は終了です。

翌日に再診をして各筋肉付着部の残っている圧痛を取り除いた後に、関節可動域改善法を行って「ほぼ良くなっているので痛みが残っているようでしたら、又来て下さい」と伝えて治療は終了しました。


高齢婦人がボタン掛けしづらいと訴え

2023年04月07日 | 診療日記

定期的に体調保持目的で鍼治療で来院している方が「最近、袖のボタンを掛けるのがしづらくなった」との訴えで検査をすると、左右の母指の動きに制限があることが判明する。

左右に可動制限があることから関節リュウマチを疑うが、最近の検査では異常は無かったと言い、痛みを伴っていないので、可動制限の検査を行う事にする。

神経伝達の不調と考えて母指IP関節の調整を行うと、左右の母指に伸展位置への過度制限が診られるので、動きの良い屈曲位へ持って行き暫くすると拍動が感じられてきたので、再度の検査でスムーズな動きが出来る様になりました。

帰り支度で上着の袖をするときに、「ボタンが留めやすくなりました」と喜ばれて、鍼治療共々本日の治療は終了です。