こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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肝火上炎証による脇部の疼痛と足首捻挫

2022年08月26日 | 診療日記

ご主人からの電話で、現在お盆参りで実家へ出かけているが、半年前くらいに背中の痛みで来られた奥様が、また背中の痛みを訴えているので予約を入れたいとの事でした。

久しぶりに来られた奥様の問診では背中と言ってもほぼ脇腹部分で、肋骨11番と12番の先端部付近に痛みが集中している。脈診では、左関上の脈が「弦数」で肝の脈を示しており、「京門」と「太衝」「丘墟」に圧痛があり「肝火上炎」であると判断する。

まずは痛みがある右脇腹の京門に5蕃鍼の横刺と丘墟にも鍼をと思い経穴を探していると痛いと言われる。

聞くと、2~3日前に階段で足首を挫いたとの事で、反対の足の太衝と合谷に鍼を置鍼し、右足首の捻挫治療を行い、その日の治療は終了。

3日後の再診ではまだ右脇腹が少し痛みがあるとの訴えで、百会に斜刺をして京門の横刺の置鍼をしてから、右足首の捻挫治療に取りかかろうとすると、足首の痛みは無くなったが左右の踵が階段を降りるときに痛みがあると言う。

まずは左の踵骨の可動域の検査で踵骨が左側への可動に制限あり、また、回旋にも制限がある事が判明したので、その制限を取り除き、続いて右踵骨の検査でも同様な可動制限がるので、右踵も手技治療を行う。

左右の踵骨を手技治療していたら、十分な置鍼時間となったので各鍼を抜き、両方の踵の痛みと脇腹の痛みを確認した後に脈診で弦脈が無いので、「また痛みが出たら電話をください」と伝えて今日の治療は終了。

捻挫の他に踵骨痛が同時にあった事が問診時の聞き逃しだと反省する治療でした。

 


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