こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る57  大便(17)単方

2018年02月21日 | 日記

東医宝鑑 内景篇(内科)四
二六、大便(17)単方<七〇種>

硫黄   冷瀉・暴瀉が水のように下る症を治す。硫黄と滑石を等分に作末して温水で

     三銭服用する。

焰硝      関格に大小便の不通を治す。 蜜一缶、硝二銭、白湯一ふりを空腹時に調合

     して飲む。

好黄土    赤と白の下痢と腹痛下血を治す。 水で煎じて滓を取って温めて服用する。

百草霜  暴瀉痢を治す。 細末にして二銭を米飲で服用する。

蒼朮      傷湿・下痢を治す。 また茯苓を合わせ、または芍薬合わせ毎五銭を水で煎

     じて服用する。

白朮      一切の下痢を治す。 煎・末・丸服ともに良い。または白芍薬、白茯苓を合

     わせて煎じて飲む。

車前草   下痢と熱を治す。 一盃に蜜一合を入れ二回に分けて温めて服用する。

車前子   一切の下痢を治す妙薬、炒って粉末にして空腹時に2銭を調服する。

木香      下痢と痢疾を治す。 煎・末・服みな良く、または黄蓮を合わせて丸服する

     と良い。

白芍薬    下痢と痢疾を治す。 煎・末・丸服ともに良い。

黄蓮      赤・白痢の腹痛、または膿血硝を治す。黄蓮三銭を酒で煮て飲み、または作

     末して卵大に丸めても良い。

乾薑   冷泄・冷痢に煎・末服ともに良い。 万一血痢だと焼存性を作末して毎一銭

     を米飲で調服する。

土瓜根  大便の不通を治す。汁を出して竹管で肛門に吹き入れる。

馬藺子  水痢を治す。 黄色になるまで炒って作末し白麵と等分にして米飲で2銭服

     用する。

萱草根  大便の不通を治す。 生薑ひとにぎりとたたいて汁を取って飲む。

黄苓   腸澼・赤・白痢・腹痛・身熱を治す。 芍薬と同時に煎じて服用する。丸・

     末服ともに良い。 

艾葉   赤・白痢と膿血痢を主治するが、醋で煎じて服用する。

地楡   下痢を治す。 三合を水で煎じて空腹時に服用する。

縮砂   冷泄と休息痢を治す。 作末して一銭を空腹時に米飲で調服する。

肉豆蔲  下痢が水の如く、止まらないとき、三個を麵でくるんで焙り、作末して米飲

     で調服する。

黒牽牛子 大小便を通す。 大便が不通だと半生半炒して毎二銭を薑湯で調服する。万

     一通じないと熱茶漬で呑み下す。風秘結渋には少し炒って作末したもの一両、

     麩炒桃仁五銭を蜜で梧子大に丸め温水で三十丸呑み下す。

大黄   大小便を通し、また熱痢と膿血に使う。 大便には水で煎じて服用し、熱痢

     には酒で服用する。 

萹畜   大小便の不通を治す。 水辺に紫花の咲いたものを汁をしぼって一盃頓服す

     ると良い。

楡白皮  大小便の不通を治す。 水で煎じて服用する。細末二銭を空腹時に蜜水で服

     用する。

檳榔   大小便を通し、また大便不通を治す。 細末二銭を空腹時に蜜水で調服する。

五倍子  陽虚下痢に作末し、白湯で二銭服用する。

橡実   下痢を止める。 作末して米飲にまぜて飲む。

詞子皮  下痢・赤白の諸痢を治す。 詞子三個のうち二枚を炮り、一枚は生で作末し、

     温水にまぜて飲む。

樗根白皮 赤・白痢と久痢による腸滑不禁に使う。 皮ひとにぎり、陳米一合、葱白三

     茎、甘草三寸、鉄二合を水で煎じて空腹時に服用する。 丸薬にすると固腸

     丸となる。

花   赤・白痢で作末し、米飲にまぜ、または麵にまぜて煎じ餅をつくって食べても良い。

    下痢に良い。 蜜と薑汁一合を温水で飲む。

    下痢、膿血を治す。 黄蠟を多少にかかわらず香油燈の上で焼きくぶし、水

     椀のなかに落とすこと七回、蘿菖子大に丸め、毎三十丸を白痢には甘草湯で、

     赤痢には鳥梅湯でそれぞれ呑み下す。

牡蛎粉  大小便、遺尿を治す。 牡蛎粉・白礬枯を等分に作末し、二銭を一日三回酒

    で調服する。

蓮子肉  下痢、または噤口痢を治す。皮は捨て芯を取って作末し米飲で二銭調服する。


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