こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る19

2017年04月22日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (7)

単方<四十一種>
伏竜肝
    即ち闘房のたたきの土である。婦人の崩中と帯下の止血作用をする。血露を
    治すが蚕炒、阿膠各一両、伏竜肝半両を粉末にして温酒で二銭を服用する。

百草霜
    血崩を治す。 百草霜を狗胆汁にかきまぜて二回分に分け、当帰酒で調服す
    る。

芒硝・朴硝
    月経の不通と血閉と癥瘕を治す。末にして一銭を淡水湯と空腹時に調服する。

乾地黄
    胞が漏れて下血するのを治す。煎・丸服する。

益母草
    赤・白帯を治す。花の吹くときに採取して粉末にして空腹時に一日三回二銭づつ
    酒で調服する。

蒲黄
    崩漏と赤・白帯下を治す。炒末二銭を温水で調服し、または丸服する。

当帰
    崩漏と月経不利の主治薬、煎服末服ともに良い。

黄苓
    血閉・淋露・下血を治す。血崩に黄苓を粉末にして焼いて二銭を酒で調服する。

芍薬
    血閉を治す。煎・末・丸服ともに良い。

白芷
    崩漏と赤・白帯下を治す。煎・末服する。赤・白帯に白芷一両、鳥賊魚骨二、胎髪
    を粉末にして二銭を空腹時に酒で調服する。

酸漿草
    赤・白帯下を治す。陰干しにし作末し、二銭を空腹時に酒で調服する。

地楡
    帯下の十二種病を治す。一は赤の多い事、二は白の多い事、三は月経不通、四
    は陰蝕(婦人の陰中に生瘡すること)、五は子宮が固くなること、六は子宮の門が
    ひっくり返ること、七は交合するとき痛むもの、八は小腹がいたむこと、九は子宮
    の門が閉まるとこ、十は子宮の冷たいこと、十一は夢に鬼と交合すること、十二は
    五臓が定まらないこと、この他にまた崩血を治し、煎・末服ともに良い。

芎藭
    崩漏を治す。煎・末服共に良い。血崩を治す。一両を切って酒五盃に煎じて一杯 
    になると滓を捨て、生地黄汁一杯を入れ二回煎じて三回に分けて服用する。

艾葉
    崩漏と帯下を治す。煎じて飲む。また血崩に熟艾の鶏子大と阿膠珠五銭、乾薑炮
    黒一銭を煎じて服用する。

大薊・小薊
    崩漏と赤・白帯下を治す。汁を出して飲む。血崩には根五両と茅根三両を酒に入
    れて煎じて飲む。

牡丹皮
   月経不通を治す。煎・末・丸服。

玄胡索
   月経の不調と崩中の淋露を治す。煎・末・丸服。

大黄
    血がふさがって脹り、古い血がかたまって瘕になったときに使う。煎・丸服ともに
    良い。

桑木耳
   月経の不調と崩中帯下、また月経がとまって血が凝結したときに使う。酒で煎じる
   か、または焼いて酒で二銭ぐらい飲む。槐木耳も治法・服法が同じ。

 
喬麦麵
   赤・白帯下を治す。多少にかかわらず卵の白味をしろ湯で丸め三〇~五〇丸空
   腹時に服用する。

樗根白皮
   崩漏と赤・白帯下を治す。白根をひとにぎり、水一升で煎じて二回に分けて服し、
   また蜜で丸めて服用する。

橡実殻
   崩中と帯下を治す。焼いて粉にし米飯にまぜて飲む。この殻を蒼耳と焼いて粉に
   し、白芷・乾薑炮・四物湯を加えて服用する。

棕櫚丸
   崩漏と帯下を治す。焼いて灰にし白欝枯末を等分にして二銭を酒で服し、また
   絲爪の焼いた灰で等分に作末して塩湯で服用する。

牡蛎
    崩漏と赤・白帯下を治す。粉を醋にまぜて丸をつくり、再び煆研細末にしたものを
    艾醋湯で丸め、これまた艾醋湯で五〇丸を呑み下す。

鱉甲(スッポン)
   五色の漏下を治す。乾かして黄色く焼いて作末し、一銭を酒で飲む。次にその肉
を汁を煮て常食する。 

蚕退紙
   崩漏と帯下を治す。焼末して米飯で調服する。

鳥賊魚骨
   血枯を治す。月経を順調にし、崩漏を治す。丸・末服する。

鰻鱺魚
   帯下の百病を治す。焼いて食べる。

牡鼠屎
   処女の月経不通を治す。焼いて作末して、一銭を酒にまぜて飲むと効力がある。
      患者に分からせてはならぬ。 

蝱虫
    処女の月経不通と瘀血と積血、血閉などを治す。羽根と足を捨てて炒り、醋湯で
    末・丸服する。

水蛭
    処女の月経不通と瘀血と積血、血閉などを治す。破血の良剤材である。石灰と
    二~三回炒って丸服ともに良い。

五霊脂
    経穴を運行し血崩不正と赤・白帯を治す。半生、半炒して作末し一銭を酒で服し、
    または丸服。

荊芥穂
    血崩と血漏のとまらないのを治す。焼いて末にし、毎二銭を童尿で調和する。

蜀葵花
    赤い花は赤帯を、白い花は白帯を治す。末にして温酒で二銭調服する。単葉の紅
      蜀葵根は帯下の膿血を散らす。

水芹
    崩漏と帯下を治す。おしたしにつくって食べ、または煮て食べる。

鹿角膠
    崩漏と帯下を治す。炒末して二銭を酒服・丸服・煮服ともに良い。

鹿茸
    崩漏と赤・白帯下を治す。末にして一銭を酒服、または丸服。焼いて灰を食べても
    良い。

雀肉
    血崩・帯下を治す。焼いてまたは煮て食べる。

牛角䚡
    血崩と赤・白の帯下を治す。焼いて灰にして二銭を酒でまたは丸服。

黄狗頭骨
   血崩と赤・白の帯下を治す。焼いて灰にして一銭を酒で服用し、丸服もまた良い。
   陰茎と陰卵は帯下の十二疾を治す。焼いて末にして一銭を酒服・丸服ともに良
   い。


   胞については今回で終了し
   次回は「虫」についてです

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