こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る18

2017年04月20日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (6)

吐・下に依る白帯症の治療法
処方    単葉紅蜀葵根二両、白芷丸一両、白芍薬・白欝枯各五銭、を粉末にし蠟で梧子大
      に丸め、空腹時に十五丸調服し、膿が出たあと再び他の薬で補う。

五帯下症の治療法
五色帯下は肝が傷つく粘土のような血となり、心が傷つくと紅く肺が傷つくと鼻水のようで、
脾が傷つくと腐ったキュウリのようで腎が傷つくと衃血のようになる。
流下した五色がおれぞれ五臓に応じ、五臓が弱ければ五色がまた流れ出すということは、
みな血の病であることを示す。
五色帯下に胃風湯・五積散(以上後述)から麻黄を抜いて荊芥穂を加え、伏竜肝散・
温清飲・地楡散・香附散を使う。

温清飲   崩漏が止まず、五色が流れ出、顔は黄色く腹痛に使う。
      一名解毒四物湯といい、処方は前述のとおり。

地楡散   五色が漏下し、やせて来るときに使う。
   処方 地楡三両を切って醋一升で煎じ、十余回煮たあと、空腹時一合づつ熱くして服用
      する。

香附散   五色崩漏を治す。
   処方 香附子の毛を取って砕き、醋で半日煮て焙り、粉末にして毎銭づつ空腹時に米飯
      で調服する。

寒が血室に入った場合
月経が不通だと臍のまわりが冷たく疝痛があってその脈は沈む。
これが寒気が血室に入って血が凝血して運行出来ず痛み出すもので、桂枝桃仁湯を使う。

桂枝桃仁湯  
   処方 桂皮・赤芍薬・生乾黄の酒で洗ったもの各二銭、甘草灸一銭、桃仁三〇、薑三、
      棗二を入れ水で煎じて服用する。  瑞金散もまた良い。

熱が血室に昼場合
婦人が発熱すると、経水は出たり止まったり、昼は朗かだが夜になるとたわごとを言い、
まるに鬼に憑かれたようになる。これは熱が血室に入ったためであり、柴胡破瘀湯・調経湯を使う。

柴胡破瘀湯 熱が血室に入る症と蓄血症を治す。
   処方 柴胡二銭、黄苓・半夏・赤芍薬・当帰・生地黄各一銭、桃仁・五霊脂・甘草各五分
      を水で煎じて服用する。

調経湯   熱が血室に入る症を治す。
   処方 柴胡・生地黄買う一銭、赤芍薬・当帰・黄苓各一銭、半夏・人蔘・川芎・甘草各
       五分に薑三、棗二を入れ水で煎じて服用する。
      即ち小柴胡湯と四物湯を合わせたものである。

更年期の月経不順の場合
婦人が四十九歳過ぎると月経は当然止まねばならぬが、毎月あって、また多いときは苓心丸・
当帰散・加味四物湯を使う。

苓心丸   月経が終わって何年もたったあと、また出だし、またとまらないときに使う。
   処方 条黄苓二両を泔に浸して一日乾かし、また浸して乾かすこと七回、そして粉末に
      して醋糊で梧子大に丸め、毎七〇丸を空腹時に温酒で一日二回呑み下す。

当帰散   婦人の天葵がすでに時期がすぎ、経脈が順調でなく、または三~四ヶ月なか
      ったり、または二ヶ月ぐらいあったりして腰腹が痛む。内経に「七損八益」
      だというが、これは女子が七七 四十九の七数が尽きても女のそれが終わら
      ないのは血が有り余ってそうなることもあるので、無理のそれを止めようと
      しないで、ただ正常的になるようにして腰の痛みをなくすようにする。
   処方 当帰・川芎・白芍薬炒・条黄薬炒・各一両、白朮五銭を粉末にして毎二銭を
      空腹時に一日二回酒で服用する。

加味四物湯 月経がなくなって何年か後に、また月経があって、それが崩漏となって腹痛
      と寒熱になるときに使う。
   処方 四物湯四銭に人蔘・呉茱萸各一銭を加え薑三、棗二を入れて水で煎じて服用す
      る。

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