こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
詳細は左欄下段の『ブックマーク』にお進み下さい

東医宝鑑 外形扁(外科)1 頭(2)

2018年03月03日 | 日記

東医宝鑑 外形篇(外科)一
一、頭(二)

        度量衡換算
      一銖=約0.05g                 一合=約180cc
      一分=約0.3g                  一勺=約18.039cc
      三分=約1.0g                  一合1勺=約200cc
      一斤=約20.8g                 五合五勺=約1リットル
      一両=約1.3g                      一升=18リットル
      二両=約2.7g                      一斗=180リットル
      六両=約二銭08毛8豪=7.8g
      五銭五分=一斤=20.8g

<眩暈>
眩暈は痰が火に因って動く症である。
眩暈は中風の初まりで、肥った人は四君子湯を使い、倍蜜・炙黄芪に半夏・陳皮を加え、川芎・荊芥を少し加える。痩せた人は二陳湯・四物湯を合わせて片苓・薄荷を加え竹瀝・薑汁・童便を入れて使う。
痰は上にあり、火は舌にあり、火炎が上がって痰をつくる症には、二陳湯に酒苓・梔子・黄蓮・蒼朮・羌活を加えて使う。
眩暈に風・熱・痰・気・虚・湿がある。

<風暈>
傷風に因って眩暈、悪性のかぜで自汗が出、本来頭痛があって発作することもあるが、川芎散・芎竅散を使う。

川芎散   風症眩暈を治す。
   処方 山茱萸肉一両、山薬・甘菊・人参・川芎・茯神各五銭を作末して毎二銭を

      酒で調服する。

芎竅散   頭風眩暈を治し、兼ねて肝虚暈を治す。特に婦人に良い。
   処方 川芎一銭、当帰七分半、羌活・施覆花・蔓荊子・細辛・石膏・藁本・荊芥

      穂・半夏麵・熟地黄・防風・甘草各五分に薑三片を入れて煎じて服用する。

      養血祛風湯と同じだが重両数がちがう。

<熱暈>
火熱が上にあがり、口がかわいて水を飲みたがる、これは夏の熱い盛りに多い。大黄散、荊黄湯を使う。

大黄散   瘧暈でたえられない症に使う。
   処方 大黄を酒に浸して三回炒り、茶漬けで一~二銭調服する。

荊黄湯   風熱眩暈を治す。
   処方 大黄酒炒・荊芥穂・防風各二銭を切って水で煎じて服用する。

<痰暈>
痰が多く嘔吐し頭の重い症で、めまいと動悸の症には半夏茯苓湯即ち茯苓半夏湯・沢瀉湯を使う。痰暈に白附子丸・天麻半夏湯・人参前胡湯・清暈化痰湯を使う。

沢瀉湯   心下に支飲があるとめまいがする。
   処方 沢瀉二両半、白朮一両半を切って水二升を一升になるまで煎じて二回に分 

     けて服用する。

白附子丸  風痰の眩暈と頭痛を治す。
   処方 白附子炮・天南星炮・半夏薑製・施覆花・甘菊・天麻・川芎・橘紅・白殭

      蚕炒・乾薑各各一両、全蝎炒五銭を作末し、生薑半片を取って汁をしぼり、

      糊で梧子大に丸め荊芥湯で五十丸呑み下す。

天麻半夏湯 風痰で眩暈し吐きたい症を治す。
   処方 天麻・半夏製各一銭、橘皮・柴胡各五分、黄蓮三分を薑三片入れ、水で煎

      じて服用する。

人参前胡湯 風痰でめまいがする症を治す。
   処方 半夏麵一銭、紫蘇葉・枳殻・赤茯苓・南星炮・前胡・橘紅・甘草灸各八分、

      木香・人参各三分を薑五片入れ煎じて服用する。

清暈化痰湯 
   処方 陳皮・半夏製・白茯苓各一銭、枳実・白朮各七分、川芎・黄蓮・白芷・羌 

     活・人参・南星炮・防風各五分、細辛・黄蓮・甘草各三分に薑三片入れ水

      で煎じて服用する。また作末して薑汁の糊で丸め服用する。


コメントを投稿