こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
詳細は左欄下段の『ブックマーク』にお進み下さい

東医宝鑑 外形扁(外科)1頭(3)

2018年03月04日 | 日記

東医宝鑑 外形篇(外科)一
一、頭(三)

<気暈>
七情が傷つき気が鬱して痰とよだれが心竅を塞ぎ、めまいがして眉間が痛く、目をあけていられない症を治す。

玉液湯    気鬱・生涎・めまい・動悸を治す。
    処方 半夏薑製四銭、薑10片を入れ、水で煎じて沈香を少し入れて飲む。

補虚飲    気鬱・よだれ・熱・動悸・めまいを治す。
    処方 人参・麦門冬・山薬各一銭、白茯苓・茯神各八分、半夏製・黄芪各七分、

       前胡・熟地黄各五分・枳殻・遠志薑製・甘草各三分、薑五片、絿米ひと

       にぎりを水で煎じて服用する。

<虚暈>
内傷で気が弱りめまいがするときは補中益気湯を使い、失血過多でめまいする症には芎気湯、虚暈に香橘飲・滋陰健脾湯を使う。老人が朝おきて、しばらくめまいが感じるときには黒錫丹腎の弱いときは十全大補湯を使う。

香橘飲    気虚のめまいを治す。
    処方 半夏製二銭、陳皮・白茯苓。白朮各一銭、木香・縮砂研・甘草灸各五分

       を剉作して薑五片入れて水で煎じて服用する。

滋陰健脾湯    仕事するとき落ち着かず、めまいのする症を治す。
    処方 白朮一銭半、陳皮を塩水で洗ったもの、半夏製・白茯苓各一銭、当帰・

       白芍薬・生乾地黄各七分、人参・白伏神・麦門冬・遠志製各五分、川芎

       ・甘草各三分お剉作して薑三、棗二を入れて水で煎じて服用する。

<湿暈>
雨に濡れたために鼻がつまり、めまいがするときには、芎朮湯を使う。

芎朮湯    冒雨中湿で頭が重く、鼻がつまり、めまいがする症を治す。
    処方 川芎・白朮・半夏薑製各二銭、甘草灸五分を剉作して薑七片を入れ、水 

      で煎じて服用する。

六、頭や目がすっきりしないとき
これは風・湿・熱・痰・涎が晴明の腑に鬱するので、頭や目がすっきりしない症で、川芎丸・防風散・川芎散・沃雪湯・精神養栄湯を使う。

川芎丸    頭・目をすっきりさせ、めまいを止める。
    処方 桔梗五両、川芎・薄荷各三両半、細辛・暴風・甘草各一両二銭半、を作

       末して蜜でまぜ、、毎一両半を五丸にして、毎一丸を茶漬けでかみ下す。

防風散    目や頭をすっきりさせる。
    処方 防風・川芎・白芷・甘菊・甘草各一両を作末して毎二銭を茶で服用する。

精神養栄湯  目や頭をすっきりさせる。
    処方 麦門冬・当帰各一銭二分、川芎一銭、白芎一銭、白芷七分、薄荷・甘菊

       ・羌活・梔子各五分、甘草四分、升麻二分を剉作して薑三片、茶少し入

       れて水で煎じて服用する。

沃雪湯    めまい、精神不快、のどが乾き、鼻がつまる症を治す。
    処方 薄荷葉三両、甘草一両四銭、荊芥穂・白塩各一両二銭、天花粉二銭七分、

       縮砂一銭を作末して毎一銭を白湯で点服する。

川芎散        頭や目が晴れない症を治す。
    処方 酒炒黄蓮・酒炒片苓各一両、生乾地黄・甘草灸各七銭半、羌活・防風・

       藁本・升麻・生甘草各五銭、柴胡三銭半、川芎二銭半を作末して、毎二

       銭を食後茶で重複する。


コメントを投稿