会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

PwC、中国で顧客離れや人材流出の動き-恒大の監査巡り罰金の恐れ(ブルームバーグより)

PwC、中国で顧客離れや人材流出の動き-恒大の監査巡り罰金の恐れ

PwCの中国事務所で、顧客離れや、人材流出の動きがあるという記事。

「証券取引所に提出された文書によると、3月以降、中国本土に拠点を置く上場企業30社余りがPwCを監査法人から外した。不動産開発大手の中国恒大集団は売上高を水増し計上したとして中国当局から処分を受けており、会計処理におけるPwCの役割も調査されている。ブルームバーグ・ニュースの報道によると、中国はPwCに対して過去最大規模の罰金を科すことを検討しており、一部の現地業務を停止させる可能性もある。」

「規制当局による罰金の恐れがあることは、PwCの中国のスタッフを不安にさせていると、事情に詳しい関係者が情報の非公開を理由に匿名を条件に明らかにした。実際に何人が退職したかは不明だが、他の国内外の大手会計事務所のパートナーは、PwCのパートナーから数十件の求人を巡る問い合わせを受けているという。」

他の会計事務所と交渉中の企業もあるそうです。

また、事務所のトップが最近交代したそうです。

「規制当局への届け出によると、PwCの中国本土部門、普華永道中天会計師事務所のパートナーは昨年末時点で291人、会計士は1700人強。PwCは今週、上海在勤の長年のパートナー、李丹(ダニエル・リ)氏をアジア太平洋と中国部門の新たな会長に指名した。6月末に退職した趙柏基(レイマンド・チャオ)氏の後任となる。」

記事によると、この普華永道中天会計師事務所の収入は79億元(約1750億円)(2022年)だそうです。日本のPwCの監査法人より大きな規模です。

PwC、中国部門トップが退職 恒大の粉飾巡り当局が調査(日経)(記事冒頭のみ)

「国際会計事務所グループのプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の中国部門でトップを務めた趙柏基氏が退職したことが4日、分かった。同事務所は会計監査を担当した不動産大手、中国恒大集団の巨額粉飾決算を巡り、中国証券当局の調査を受けている。」

クライアントが離れつつあるという点については、1か月ほど前にも似たような報道がなされていました(→当サイトの関連記事)。

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