障害者向けグループホームの運営大手「恵」による不正・利用者虐待を取り上げた日経社悦。
「障害者向けグループホームの運営大手「恵」(東京)で食材費の過大徴収などの不正が発覚し、行政処分で多数の事業所が運営できなくなる見通しとなった。
障害者から金銭を搾取して不当な利益をあげるなど、言語道断である。利用者が行き場を失うことがないよう、関係者は対応に全力をあげてほしい。
同社は利用者から集めた食材費を一部しか現場に配分せず、約3億円を過大に徴収していたとされる。虚偽の出勤簿に基づく報酬の不正請求もあったという。
福祉を舞台にした経済的虐待とも指摘されており、悪質だ。」
「障害者を巡っては、自ら選んだ地域の住まいで暮らせる「地域移行」の取り組みが進む。グループホームは受け皿として有力な選択肢とされ、国も規制緩和などを通じて普及を後押ししてきた。
他方で参入が増えたことにより、自治体による監視の目が行き届いていないとの指摘がある。不正受給や虐待といった事案もたびたび起きている。」
ピンハネ会社ぐるみ、出勤簿も虚偽…総額4億円超の「恵」不正の実態(朝日)(記事の一部のみ)
「ごはんの量は男性180グラム、女性160グラムと厳格に決まっていた。おかわりは禁止。10分もしないうちにみんな食べ終わる。量が足りないのか、入居者の男性がスプーンを投げつけたが、誰も取り合わない。
スタッフだった女性は取材に対し、「見かねて米を多めによそったら上司に叱責(しっせき)された。『本社からお金が来ない。これで何とかして』の一点張りだった」と振り返る。水道の使用ができない夜中にトイレの便器に顔を突っ込み、水で空腹を満たそうとする入居者も。暴れれば抗精神病薬を飲ませ、寝かせていたという。」
障害者ホーム「恵」に連座制 全国100カ所停止へ―食材費過大徴収・厚労省など(時事)
「同省(厚労相)によると、全国計77カ所のホームで、利用者から食材費計約2億9900万円を過大徴収していた。
また、処分を受けた愛知県内の施設の大半では、人員配置基準を満たしているよう偽るなどし、自治体から障害福祉サービス報酬計約4億1100万円も不正受給していた。」
障害者グループホーム「恵」、12都県99か所も運営不能に…厚労省が「連座制」適用(読売)
「障害者向けグループホーム(GH)運営会社「 恵めぐみ 」(東京)による食材費の過大徴収問題で、愛知県と名古屋市は26日、障害者総合支援法に基づき、県内5か所の事業者指定を取り消すと発表した。過大徴収額は約3億円に上り、厚生労働省は同法に基づく「連座制」を適用。恵が12都県で運営するほかの99か所のGH(定員計約1700人)は順次、運営できなくなる。」
こんな会社がどうしてこれほど大きくなれたのか...