会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

上半期倒産、10年ぶり高水準の4931件…円安による輸入コスト増や人手不足関連の倒産目立つ(読売より)

上半期倒産、10年ぶり高水準の4931件…円安による輸入コスト増や人手不足関連の倒産目立つ

2024年上半期の企業倒産件数(負債額1000万円以上)が、前年同期比で2割強増えたという記事。

「東京商工リサーチが5日発表した2024年上半期の企業倒産件数は、前年同期比21%増の4931件だった。上半期としては3年連続で増加し、14年(5073件)以来10年ぶりの高水準となった。」

負債額は22%減の7210億円とのことです(前年同期に大型倒産にあった影響)。

業種別には...

「業種別でみると、飲食店や美容院など「サービス業他」が19%増の1619件と最多。「建設業」が20%増の947件、「卸売業」が37%増の626件で続いた。いずれも円安で輸入に頼る材料のコスト負担に苦しんでいる業界だ。飲食業や建設業は深刻な人手不足も追い打ちとなった。」

今年上半期の企業倒産、10年ぶり高水準 人手不足要因2・2倍、物価高も響く(産経)

「うち人手不足を要因とする倒産は約2・2倍の145件に達し、調査を始めた25年以降の上半期で最多だった。

仕入れコスト増加など、物価高が引き金となった倒産も23・4%増の374件となった。新型コロナウイルス対策の実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済本格化に伴う倒産も327件と多かった。」

これら記事の元になっているレポート。

2024年上半期(1-6月)の全国企業倒産4,931件(東京商工リサーチ)

「上半期の主な倒産
[負債額上位5社]
1.シニアコネクテッドテクノロジーズ(株)/神奈川県/情報処理サービス業/279億円/破産
2.(株)テックコーポレーション/広島県/環境機器開発販売/191億9,400万円/破産
3.WeWork Japan合同会社/東京都/シェアオフィス事業/157億2,100万円/民事再生法
4.(株)ホクシンメディカル/兵庫県/医療機器販売、医療情報システムサービスほか/112億4,300万円/取引停止処分
5.(株)インテックス/静岡県/不動産賃貸・管理/84億4,500万円/特別清算」

このうち、テックコーポレーションは、手形がからんだあやしい取引をやっていたようです(→当サイトの関連記事)。

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