会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国企業、PwCとの監査契約相次ぎ見直し 海通証券など(日経より)

中国企業、PwCとの監査契約相次ぎ見直し 海通証券など(記事冒頭のみ)

PwCとの監査契約を見直す中国の上場企業が続々と出てきているという記事。

「中国の上場企業が、国際会計事務所グループのプライスウォーターハウスクーパース(PwC)と結んでいた会計監査契約を相次ぎ見直している。PwCは経営再建中の中国恒大集団の会計監査を2020年度決算まで担当しており、中国証券当局が厳しい処分を下す可能性が浮上しているためだ。」

一週間程前に、ブルームバーグなどが、同じような記事を載せていました(→当サイトの関連記事(この記事の後半です))。

解約した会社として取り上げられている海通証券に関する記事。

HAITONG SEC Cancels Resolution on Re-appointment of PwC of Shareholders Meeting Due to Cautious Principle

HAITONG SEC (06837.HK)  decided to cancel the “Resolution on the Re-appointment of Accounting Firm of the Company”, which was originally scheduled to be submitted to the 2023 annual general meeting for consideration, due to the cautious principle, according to the announcement made by HAITONG SEC yesterday (6th).

Previously, HAITONG SEC proposed to re-appoint PricewaterhouseCoopers (PwC) as the Company's auditor for 2024, and proposed to pay an audit fee of RMB9.8 million.

2024年の監査の報酬は、9.8百万人民元(20億円ぐらい)を予定していましたが、PwCと再契約する議案を撤回(cancel)することを決定したとのことです。

PwCへの処分がどうなるのかはわかりませんが、中国本土や香港に進出し、子会社・関連会社が中国のPwCと監査契約を結んでいる国外企業に混乱が生じないように、何らかの手心を加えるのか、それとも、日本の金融庁が中央青山(PwCと提携していた)を処分したときのように、そんなことをおかまいなしに、厳しい処分を下すのか...

PwCに中国・香港の子会社・関連会社の監査を頼んでいる日本企業は、万一の事態に備えておく必要があるかもしれません。

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