デロイトが内部崩壊でコンサル「ビッグ4」首位から陥落危機!外資戦略系でも序列激変
週刊ダイヤモンドの最新号は、『コンサル大解剖』だそうです。その中の無料記事ですが、ダイヤモンドがずっと取り上げてきたデロイトに対して厳しめのことが書いてあります。
まず、コンサル業界について。
「主に少数精鋭の人員で、戦略立案など企業経営の上流に当たる部分をサポートするのが戦略系ファームだ。いわゆる伝統的なコンサルのイメージであり、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどが代表だ。
それに対し、戦略立案だけでなく、実行支援からデジタル関連の実装・運用といった下流の工程まで幅広く手掛けるのが総合系ファーム。デジタルに強く一気通貫のサービスが売りのアクセンチュアや会計系コンサルの「ビッグ4」がその代表だ。
実は近年、企業の成果重視の傾向が強まったことで、コンサルニーズも単なるレポート作成から、実行支援や実装などへとシフトしている。そのため、コンサルの中でも、かつては花形だった戦略系より総合系の方が高い成長率を示している。」
ビッグ4の中の序列も変わりつつあるのだそうです。
「ビッグ4でトップに君臨してきたデロイト トーマツ コンサルティングは、絶対王者のアクセンチュアを追って規模拡大を目指してきた。だが、昨年からデロイトは内部崩壊に見舞われている。さらに、主幹ベンダーとして手掛けた江崎グリコのシステム刷新プロジェクトは“炎上”し、「プッチンプリン」などの商品が店頭から姿を消す事態も招いている。
“予算未達ドミノ”ともいうべき窮状に陥ったデロイトの業績不振は深刻だ。デロイト関係者によると、2023年度の売り上げは前年度と同水準の1100億円ほどにとどまる可能性がある。大手コンサル各社は二桁成長を続けてきたが、近年では極めて異例の低成長となる。」
それに対して、PwCとEYががんばっているそうです。
「ビッグ4では2位につけるPwCコンサルティングが22年度に売上高を1000億円の大台に乗せたとみられる。23年度に売上高が二桁成長を達成すれば、売上高は1100億円前後となる見通しだ。つまり、売上高でPwCがデロイトを上回ってビッグ4で首位に立つ可能性があるのだ。
ビッグ4では、EYストラテジー・アンド・コンサルティングも近年躍進している。EYはコンサル事業では、デロイトやPwCに水をあけられていたが、デロイト出身の“超大物”コンサルタントの近藤聡社長が「プロジェクト・ドラゴン」なる計画を推し進めて急成長を遂げている。
足元では、EYはビッグ4の中で最も高い成長率を誇っており、22年度の売上高は前年度比で約30%増となる800億円だったとみられる。23年度も二桁成長となる見込みで、売上高1000億円の大台も視野に入ってきそうだ。台風の目ともいえるEYが上位2社を射程圏内に捉えられるかにも注目が集まっている。」
ダイヤモンドの一連のデロイト関連記事は、このあたりが情報源なのでしょうか。