翁の徒然なる日々

日々是自遊

何事も蟻の一穴から崩れる!?

2023-08-26 11:30:00 | 日々の徒然
 今日も暑そうだ、台風🌀10号が発生したが、日本列島に来るのかな。



 さて、世の中には何事も完全なものや絶対なものは無い、そして鉄壁ものも無い、ちょっとした油断やミスが大事になることがままある。

 中国の言葉で、良く知られた「蟻の一穴」という言葉がある。「千丈の堤も蟻の一穴より崩れる」とも言われている。出典は「「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」(韓非子ー老喩)

 この言葉、皮肉にも今の中国にピッタリ当てはまる。目まぐるしい発展で、あっと言う間に日本を追い抜き、世界第二の経済大国になった。

 最近では長江下流に三峡ダムを造り土木技術の高さを誇示したが、一時、ダム決壊か?とのニュースもあった。誰かが「蟻の一穴」を見つけたのかも知れない。

 中国の発展の原動力は安い賃金と不動産の値上がりと言われていたが、近年賃金も上がり日本に近づいている。また、不動産投資はGDPの3割を占めているという。

 しかし、不動産はほっておくと1円も産まない厄介な資産、まさに負動産。売却するか誰かに貸すかしないとその実果を得ることができない。

 所有しているだけでは、評価額は上がるのであたかも儲けたような気がするが、風船が膨らんだように中身は空、針で突けば、シューツと空気が抜けて小さくなる。

 バブル期の日本で流行った、まず不動産を1カ所買い、評価額が上がったらそれを担保にまた買う、また、土地の売買を頻繁に行なういわゆる土地転がし。地価が上がっている時は良いが一旦プチッと風船に穴が開けばたちまち全てが吹っ飛んでしまう。

 上がっている時は誰もが気が大きくなり、バブル最盛期には、日本四つでアメリカ全土が買えるなどとも言われた。

 とにかく土地神話の信者がウヨウヨいたので、俺も私もと不動産を買い漁った。

 ところが、「不動産総量規制」が始まると忽ち風船は弾け土地神話は一挙に崩れ、株やゴルフ会員権も吹っ飛び、失われた30年が始まった。

 それが30数年過ぎて中国で再び見られるとは、長生きはするもんだ。

 そして、中国の場合、良くわからないのが、シャドー・バンキング、文字通り影の銀行? 正式な認可では無いが、銀行のように不動産事業に融資し、これまた巨額の不良債権を抱えていると言われている。

 つまりは、嘗ての日本のバブル期の「ノンバンク」のような存在か? 住宅でいえば「住専」かな。

 折しも福島第一原発の排水の海洋放出について、あろうとか、中国は加工品を含む日本産魚介類の全面禁輸に踏み切った。完全なWTO違反、これでTPP加入は完全に無くなり、却って良かったと思っている。  

 彼らの計算では、福島の処理水を海洋放出すると200日程で中国沿岸に到達すると言って、塩の買い占めが起きているらしい、何という民度。

 その頃の放射性物質の濃度は自国の原発の排水によるものだろう。でもまた難癖をつけるのだろう。

 白髪三千丈の国なので何事も大袈裟で桁違い、でもやっていることは小せえ小せえ闇雲に力で弱いものを威嚇し痛めつける。

 先日、アメリカのバイデン大統領は中国経済を
「時限爆弾」と評した。きっとアメリカもどこかに「蟻の一穴」を見つけたに違いない。

 国内の漁業関係者の方々は大変だと思うが、政府がしっかり支え、民度の違いを見せつけて欲しい。

 ところで訪日している中国人観光客は日本産の美味しいお寿司を食べているんだよな、矛盾を感じることはないのかな、無いから日本に来ているのだろう。ノー天気の〇〇な連中だ。

 今日も良い一日を・・・

備考:画像は「©いらすとや」さんで。



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