広島の山

隠された古代史を明らかにする

黄蓮華升麻

2006-08-25 02:31:01 | 写真

ソハヤキは襲速紀で、南九州の古名である「熊襲」の襲、豊予海峡をさす「速吸の瀬戸」の速、「紀伊の国」の紀から取られた。その「ソハヤキ地域」にだけ育つ植物というものがあり、黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)もそのひとつ。

その黄蓮華升麻が西中国山地にも咲いているということで、8月9日に探しに行って見た。

Bunalin1_1    場所は島根県のとある山中。荘厳な雰囲気を醸し出しているブナの森に入った。

Bunalin2  幹回りが5mもある巨大なブナや白ブナも多いブナの森だった。

Kirenngenotani   ブナの森を抜けて、今度は傾斜角60度はあろうかと思われる急勾配の斜面を、木の枝にすがりつきながら恐る恐る慎重に降りて行くと谷底が見えてきた。

Taninoisi  谷底の水は少なく歩いて渡れた。そして反対側の斜面に、それはあった。

Gunsei3   斜面一面が黄蓮華升麻に覆われていた。

      

Gunsei2

 少し近づいてみた。

    

Kirengeshouma1 さらに近づいてみると・・・

谷間に密やかに咲くのにふさわしい姿形だった。

Tachiirikinsi  黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)は環境省レッドデータブックの「絶滅危惧II類」に指定されている。そっと見守りたいものである。


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