色いろな思いや後悔が頭をよぎり涙が止まらない。
影武者さんの口癖だった「悲しいとき、悩みがあるとき碁を打て、何局も何局も頭の中が碁石だらけになる位」といっていた。影武者さんのベットはいつも碁の本と新聞の棋譜と磁石碁盤が寝る場もないように置いてありました。病院に行くとまずそれを整理し寝る場所を作ってやることから始まります。そうしないと僅かな隙間に真ん丸くなって布団を巻きつけて窮屈そうに寝ているのです . . . 本文を読む
16日~17日北海道大学での集会に参加してきました。壇上でライトを浴びながらこんな時いつも影武者さんが手伝ってくれ、「大丈夫、大丈夫と」緊張を緩和してくれてとても心強かったこと。今は一人です。
この16日~17日福岡に私が居ないことが影武者さんはとても気にしていて「居ないんだね」「居ないんだね」と言っていましたがその日を待たずに1週間前に私が北海道に行くことも帰ってくることも待たずに遠いところへ行 . . . 本文を読む
皆様の応援で頑張っていた影武者さんは残念ながら行ってしまいました。朝起きて病院へいき、最終バスまで毎日病院に行っていたので空白の時間をどう過ごせばよいのか?何をしたら良いのかわからないです。疲れを取ろうと横なっても眠れないし賑やかなところで気を紛らわそうとしても心はずまず家路を急いでいます。碁で解らないところをもう、本気で教えてくれる人が居なくなりました。人の目を盗んでおはぎを食べて「うまか!うま . . . 本文を読む
朝から胸が痛い息がつまる。(今思えばこれが胸騒ぎ??)ならない携帯が「おおいー佳枝ちゃん電話れらんね」と呼んでいるように耳に聞こえた。何度も何度も気になっていつもより早い時間に病院へ病院へ向かう。いつも病室に着いたら片付いた部屋に空のベットという状況を想像していた。しかし今日はタクシーの中でいつもと違って涙が流れて仕方がなかった。いつもと違う、いつもと違うと思いながら部屋に行ったら影武者さんがいつ . . . 本文を読む
最後にまともにキャッチボールできた会話は友人に送ると言っていた碁の棋譜を書き上げてないことが気になっているようで「まっとるやろナー」「なんしよるかと、怒とるやろうなー」何度か棋譜を開いて書きかけては書けずにいる。
8日薬の量が増えてからは会話が続かなくなった。喋ろうとするが途中で「話すと長くなるから」とか「事情を話さんとアンタには理解できんから,あとで、話すから」「きつい」「チョット待て、後から話 . . . 本文を読む
10月7日調子が悪くなった日新聞を持ってきた妻にどんなに苦しかったか、どんなに怖かったかを止まらないシャックリをヒックヒックとしながら「口からも鼻からも流れ出て・・・」妻「ははは」「苦しくてね」「まあ汚いね、はあははは」「お前ね俺が一生懸命い話しているのに、わらう事はなかろうもん」夕方娘と孫と一緒に病院に「おお、来たか」「アンタが大げさに騒ぐから聞きに来た」?????先生に?か「・・・・・」無言 . . . 本文を読む
10月7日朝6時頃携帯がなる。ここ2,3日影武者さんの調子が悪く夜中に病室をで2,3時に寝る日が続いていました。
飛び起き慌てて携帯を探す。弱々しい影武者さんの声「俺死ぬかもしれん 死に掛かっているみたいダ!」「死に掛かっている人は電話掛けられんやろ」「ともかく来てくれ」大丈夫だと思いながらも心臓はドキドキ破裂しそう、部屋の中をうろうろ何をしたら良いのか解らない、ともかくサイフだけを握ってタクシー . . . 本文を読む
ある日の出来事
実は10月2日(土)の出来事である。朝、書籍でいっぱいの我がベットの上に、あっという間に吐いたのだ。人間失格、犬、猫以下に成り果てた。もう運転も諦めねばならないのだろうか?入院後117日のことだった。
鏡を見ると、細い目が狂って、凶暴になってきている。 . . . 本文を読む
腸のバイパス手術のため6月はじめ入院してから116日経過した。覚悟は半ばしていたが、一体、
私には、どういう終り方が待っているのだろうか?手術の目的であった、まず食事が可能になること一つにしぼれば、全く失敗で、ちょつとずつ、ちょつとずつ体調は悪くなっる一方で、もう、今となっては、“悪い”ということに、慣れてしまう、いや、慣らされてしまったといえるだろうか。一度体調が悪くなり過ぎて、1週間に一度の投 . . . 本文を読む