「かえるの日」後日メモ

豊島由香のブログです。2006年5月の「かえるの日」公演後から始めました。演劇のことや、日々の出来事などつづっています。

古典を読む

2007年07月13日 | 演劇・朗読のことなど
ある古典を朗読するお仕事をいただいている。
収録する予定。
有名な文章で、奥が深いので、冬からだったか、準備を始めていた。
ここ2週間弱は、キョーゲン÷ブンラク÷ダンスのほうに集中していたのだけれど、
また再開した。録音まであまり間がない。

馴染みのあるものではあるのだけど、やっぱり遠い。
私の今読んでいる場所からは、もうすこし深いところに行きたいのだけど
たぶん、そんなに大移動はできないはずだ。
ひとの根本に関わることがストレートに書かれているから、
そんなことに対する自分の位置が、そうそう簡単に変化するとは思えない。

だけど、それも意味のあることで、
そこが本当であれば、そこに生きていることがあれば
聞いてくださる方の豊かな土の中でちゃんと育つものである、と思っている。
腹をくくって読ませてもらおう、と思う。



演劇で標準語の会話で苦労するときの妙な気持ち悪さ、はなくて、なんだろうな、と思う。
お芝居を標準語でしていると、
ときどき、自分の肌が、自分から遊離するような、脱皮のような?
よいイメージでない脱皮、皮が浮いてきて、浮いているのに、とれないという
とても気持ちの悪い状態になるので、
そういうときは、関西弁でこっそり稽古すると、
浮いた皮を取り除くことができたりするのだけど。

そういう気持ち悪さは、今回ない。
あるていど、十代の頃から触れていた文章だからかな、と考えたりもし、
もしくは、その気持ち悪さがわからないくらい、遠いのかもしれない、とも思う。
はっきりさせないと。

しかし、あーそれにしても(どれにしても?)
今回は、一人でする稽古が多いから、寂しいなあ。
あーもー寂しい。
わりと一人好きなはずなんだけど。
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