5月6日
ゴールデンウィークも今日で終わり。
最終日に雲一つない最高の天気。やられた~
昨日は息子のりっくとハイキングに行ってきました。
コースは僕が時々トレイルランの練習を行うコース。奥武蔵の日和田山。
里山の風景や、巾着田などのんびりできるところが魅力。
標高305mと低山な割には岩場あり、展望良しと子供には登り甲斐のある山かもしれません。
朝はのんびりと起床。
石神井公園駅10:01発の飯能行きに乗車する。
電車内は、山に向かう人、入間のアウトレットに向かう人など結構の混みよう。
りっくは、下り方面の電車にはあまり乗ったことがないので、様々な流れていく景色に興味がある様子。
入間市を過ぎ、仏子、元加治辺りになると入間川を渡る橋を通ったりする。今日は、バーベキューをしている人達が多い。
飯能では、秩父行きの電車に乗るのに20分ほど待つ。
11:04発の西武秩父行きに乗り、二つ先の高麗駅で降りる。
駅前で写真を撮り、11時30分に歩きだす。

高麗駅の前で。
日和田山の登山口は、駅から徒歩で15分ほど。
ずっと、仕事で深夜の帰宅、土、日出勤と子供達と満足に会話もできないほどだった。
りっくの質問攻めには参るが、それほど父親との会話に飢えていたということか。
途中に咲く花や、虫などの説明をしながらのんびりと登山道着。
今日は、沢山の家族連れが登っている。
日和田山には、男坂、女坂と二つの登山道がある。
普段、僕がトレーニングする時は、女坂を行くのだが、今日は、りっくに聞いてみることにした。「男坂、女坂どっちが登りたい?男坂は岩場があって、女坂は土の道があるよ。」「え~!絶対岩の方がいい!」
やはり男の子はアスレチック的な方を好む。
男坂に登るのは僕も久しぶりだ。
もう、20年ぐらい前に、高校時代に登って以来だ。
前日の雨でちょっとスリッピーになっているので、後ろからサポートし、自由に登らせてやる。
「うゎ~!すげ~!」やはり相当楽しいようだ。こういう緊張感を感じるのも今の子供達には必要だと思う。
僕が小学生の頃は、木登りや人の家の塀をよじ登ったり、その上を平均台のように歩いたりとバランス感覚が自然と養われていたように思う。子供らがゾロゾロと塀を歩いていても、家の人たちは何も怒ったりしなかった。夏なんかは、知らないおばさんにカルピスなんかをご馳走になったりした。
頑固親父もいたりして、壁なんかに野球のボールをぶつけて練習していて誤ってボールが中に入ってしまうと「ボール取らせてください!」と大きな声で言うのも気が引けたり。
そういう声を聞かなくなったし、人の家の敷地内に子供が入ること自体がもうない。子供達は自然と平地でしか遊ばなくなる。転びやすい子が多いのも不整地での遊びが足りないからなのかもしれない。
男坂を登りきると金比羅神社の真下に出る。
「うゎ~!すごい景色!俺が登ってきたんだ~!」
ここで早くも昼飯とする。

この先で、男坂、女坂を決める。左が男坂、右が女坂

こんな所をよじ登っていく。子供にはたまらなく面白いらしい。

登りきると金比羅神社。この景色が最高
ここから山頂までは約10分。
ここでりっくに聞く。「今日はここで帰るか?」「まだ、山登りたい!違う山登りたい!」
雨具も持ってきているし、武蔵横手駅へのルートもあるので大丈夫だろうと判断し、りっくのやりたいようにやらせてやる。
本人も言ったからには、投げ出さないだろう。
日和田山登頂後は、物見山へ向かう。
りっくには、「すれ違う人達とは、『こんにちは!』と挨拶するんだゾ!」と教えると、でっかい声で「こんにちは!」と言ってくれる。歩いているハイカーも嬉しそうに答えてくれる。山では自然とこういう礼儀も身につく。
物見山に到着。
ちょっと雨もパラパラと降ってくる。
持ってきた大福など、ちょっとおやつタイム。
なだらかなトレイルを行く。
こういうところでは、子供はやはり走る。自然と駆け出す。別にこちらが無理に強いているわけではない。
トレイルランとはそういうものなんだ。走りたくなるところで、走ればいい。僕もりっくの後ろを走る。スローペースだが、本当に気持ちがいい。鳥の声や草木の匂い、五感をフル稼働させ、ジョグで走る。素直に楽しい。至福の時である。
北向地蔵までやってきた。
武蔵横手駅にもエスケープできるので、再度りっくに確認する。
「まだ、大丈夫か?ここ過ぎるともう一つ先の駅まで行くようになっちゃうよ!」
「まだ、ぜん~ぜん大丈夫!」
ユガテを目指すことにした。
途中、小川が何箇所かあるので、ちょっと寄り道。
サワガニ探し。
僕も、久々に生き物探しにちょっと夢中。
大きな石をどかすと・・・ほら いた。サワガニ発見。まだ、小さいので去年生まれた固体かな。
こういう生き物とのふれあいも楽しい。
ウグイスやコゲラという小型のキツツキも見せてやることができた。
ほかにも、沢山の植物。
葉の真ん中に花をつけるハナイカダという植物も見せてやった。
りっくとはとにかくいろんな事を話した。4月から始まった学校のこと、ゲームのこと、生き物のこと。
ユガテ着。
ついにここまで歩いてきてしまった。よく歩いている。
ユガテでは、採れたてのタケノコなども売っていた。菜の花が咲き、きれいだ。
ここからは、東吾野駅までは下り基調となる。
アスファルト道まで下りてくると、りっくが足の痛みを訴える。
「パパ~、足が痛い、もう歩けない。」痛みの箇所を聞くと、足裏、脹脛、尻、腰。
思わず、笑ってしまう。「そっか~、パパがいつも痛くなるとこと同じだ。りっくはすぐ筋肉痛が来るのか~、若いな~」
なんとか、ほめちぎってだましだまし、歩かせるが、最後駅まで500mはおんぶしてゴール。
いやいやよく頑張った。
最後、顔振峠からきた若い二人ずれの女性ハイカーに、どっから歩いてきたの~、と聞かれ、日和田山と答えて、すごい~と褒めていただき、沢山のおかしを頂戴しました。
それを最後誇らしげに電車の中でパクついていたりっくでした!

大きなリュックを背負ってトレイルを行く。

サワガニ発見!まだまだ自然が色濃く残っています。

ユガテに到着。あと少し!

よく頑張った!お疲れさん!