9月24日
シルバーウィーク。いろいろ予定が入っておりましたが、21、22日と空きができたため、息子のりっくと一緒に雲取山へ出かけることにしました。
9月21日
朝5時30分に起床し6時ちょっと過ぎに自宅を出て、一路鴨沢を目指します。
道路はそれほど混んでなく7時30分ちょっと過ぎには鴨沢到着。しかし、鴨沢バス停前の無料駐車場は満杯。仕方なく、そこから1kmほど離れた橋の先の無料駐車場に停車。
そそくさと用意し、8時にりっくと二人お祭り目指して歩き始めます。
橋を渡っていると後ろから老夫婦の乗った車がやってきて、『どこまで行くん?』『いゃ~お祭りまで行って後山林道を登って三条の湯経由で雲取山頂まで行こうと思っています。』『ここからお祭りまで歩くとけっこうあるよ~、そこまで乗っけてってやるよ。』
いやいや、助かりました。鴨沢から20~30分ぐらいかかる登山道入口まで送っていただきました。
ありがとうございました。
後山林道の登山口を8時20分に出発。
まずは三条の湯まで頑張って歩こう!とりっくと二人歩き始めます。

後山林道入口にて、まだまだ余裕のりっく

今回はテント、シュラフ2つ分、食料など総重量約15kg!
歩き始めるとりっくのボイスモードが炸裂。
ずっと仕事で帰りが遅くなり、子供達との会話が少なかったためでしょうか、『この虫の名前は?』『あ!トカゲだ!』『ナナフシだ!』
都会では味わえない光景に至福の時を過ごしながらゆっくりと登っていきます。

りっく、ナナフシをゲット!図鑑でしか見たことがなかったようで大興奮。
だらだらとゆっくりゆっくり登ってきたため、林道終点までで約3時間30分を要し、ここからしばらく沢伝いに三条の湯を目指します。
つづら折に登山道を登っていきます。
さてさて、自然と戯れながら登りやっと三条の湯に到着。
後山林道からは約4時間かかりました。
時間は12時20分。
ここから山頂まではまだ3時間ほどかかります。りっくの状態しだいではここに宿泊もある、と考えていたので、まあ無理のない登山ができていると感じていました。
そこで、一応りっくに聞いてみます。
『ここから山頂まではさらに登りが急になり、あと3時間ぐらいかかるけどどうする? ここに泊まる?』『足もぜんぜん疲れてない!山頂まで行きたい!』
よし、決まった。りっくの根性を尊重し、山頂まで行くことにしました。
山頂に到着できない場合のことも考えて、水をここでさらに持ってきた空のペットボトルに水を補給。計4ℓ。
そして12時30分、山頂目指して三条の湯を後にしました。

林道終点から三条の湯を目指して細いトレイルに入っていきます。

ちょっと登りがきつくなり、左側は切り立ってきます。

途中遊びながらのんびりと。

見上げると三条の湯はもうすぐ。さあ休憩、休憩!

後から来ていた子連れパーティ。今日はここで泊まるとのこと。
三条の湯を後にしてからりっくのペースが上がり始めた。
抑えろと言っても聞かないのが子供です。
大人でもきつい水無尾根をグイグイ登っていきます。
途中に山頂方面から降りてくる登山者の方から『あら、僕、凄いわね~』と言われ気分も良いようです。
そんな中、ちょっと開けた尾根に出た時、先行していたりっくが『パパ!鹿だよ!鹿!』見てみると親子と思われる鹿が2頭こちらを見ています。
子鹿の方は僕らに興味があるのか、近づいてきます。
雲取山周辺では鹿が増えすぎているというのは聞いていましたが、こんな簡単に見られるとは。
りっくは鹿を見てみたかったようなので、かなり嬉しい様子。
もっと近づこうとした瞬間、親鹿が『ビュ!!』という甲高い声を出し一目散に逃げていきました。
その甲高い声にうちら二人はもっとびっくり!顔を見合わせ、数秒、恐怖顔。でもすぐに我に返り笑いました。
三条ダルミに来るとまたも先行していたりっくが、『パパ!いた!雄鹿!』見ると雄鹿が数頭の雌鹿を従えて静かに草を食んでいました。
もう、りっくは大興奮。『X△◎□??』何を喋っているのか分からないほど興奮。(笑)
大型動物と自然の中で出会うということ。自分の足でここまで登ってきて神秘的な動物に出会うこと。りっくにとっては、かなりの衝撃だったのでしょう。
ここから山頂までは40分ぐらいなのですが、ハイテンションになったりっくは、最後の急坂を駆け上るように登り30分で非難小屋まで到着。
そして、念願の雲取山山頂へ。
この日は、もうガスが覆っており展望は全くありませんでしたが、自分の足で登った2,017mを親子で噛み締めました。
気温も下がってきており、テントで横になりたかったので走るように雲取山荘まで下っていきました。

水無尾根の開けた所で。まだまだ余裕たっぷり。

鹿が出てきた!『一緒に撮って!』でパチリ

不思議そうにこちらを見ている鹿の親子。

途中こんな階段上の木道が現れる。

三条ダルミにて、ついに雄鹿と接近遭遇!

さあ、ここからは急坂が続くぞ!頑張ろう!

この区間に沢山いる『ザトウムシ』としばし戯れる。

さあ!あと少しだ!ガンバレ!

ついに雲取山登頂!良く頑張った!
山頂を満喫したあとは、雲取山荘まで下りました。
雲取山荘は連休中ということもあり大混雑。テン場も満杯で張る場所を探すのに一苦労。
寒くなってきているのですぐにテントを張ります。
真新しいフライシートを出す。
見事に復活した愛しのマイテント。フライシートも20年前よりかなり生地が良くなっており、ニンマリ。
早速テントの中に入り、夕食までにちょっと腹ごしらえということで、持ってきたインスタントの焼きそばを食べます。
『どう?普段家で食べる焼きそばよりも美味いだろう?』『うん!美味い!』
山で食べる料理はどんなスパイスも敵わない隠し味が沢山含まれています。これを一度味わっちゃうと、やっぱリピーターになっちゃいますね。
雲取山荘でビールを買い、僕もテントの中でまったりモード。夕食を作るまでの間、りっくとトランプをして過ごす。
明日のお弁当を山荘の受付でお願いする。
夕食はカレーライス。
レトルトのカレーに、温めるだけのご飯だけどこれが美味いのなんの。至福の時間を過ごす。
暗くなったテン場から山荘まではヘッドランプを使い、トイレ、歯磨きへ。空は晴れており満天の星空。
時刻は19時ちょっと過ぎ。
シュラフを敷き、りっくと横になり、いろいろと話をする。今日あった出来事、学校でのリレーの練習のこと。
そのうちお互いに寝てしまったようで、こんな調子で登山1日目は終了していきました。

雲取山荘に到着。僕は20数年ぶりに来ました。

テントの中でお湯を沸かします。荷室が広いので便利です。

焼きそばを頬張るりっく。これが美味いのなんの。

連休だからテン場も混んでます。

山荘の前でパチリ。隣には、山荘のご主人、新井さんが。

テントの中でビールをグビッと!最高っス!

真新しいフライシート。まだまだ頑張ってちょーだい。
さあ!カレーを食べよう!そしておやすみなさい!
9月22日
朝方はかなり寒く、何度か目が覚めました。
りっくは厚着をさせていたのと、シュラフが0℃ぐらいまで耐えられる物を使用していたので良く眠れたようした。
5時30分に起床し、朝食のラーメン、パンを食べてそそくさとテントをたたみます。
山荘の受付でお願いしていたお弁当を受け取り8時20分に山荘を後にし、再び雲取山へ登ります。
山頂を巻いて帰路の小雲取山⇒奥多摩小屋辺りの分岐に出ても良かったのですが、天気が良かったため富士山をバックに山頂の写真を撮りたかったのと、りっくも富士山を見たいとのことだったので再度登りました。
山頂は天気も良く登山客もいっぱい。
富士山もバッチリ見えます。登って良かった。
その後は順調に下り途中お弁当を食べたり、虫を見たり、蛇を見たりと自然と戯れながら鴨沢に13時30分無事到着。
2日間でりっくと歩いた距離は約30km。よく歩きました。
車の中では爆睡したりっく。寄ろうと思っていた温泉には寄らずに家路につきました。
早くも次の山に照準を合わせているりっく。
トレイルランも良いですが、のんびり歩く登山もやっぱ良いですね。

やば!寝過ごした。ご来光見られませんでした。

まだ眠そうなりっく。良く寝られたようです。

一夜の宿をありがとう!テントと雲取山に感謝!

雲取山再登頂!登った甲斐がありました。富士山もバッチリ!
小雲取山から非難小屋方面を望む。

奥多摩小屋前にて。ここのテン場も満杯。

五十人平のヘリポートにて。Hマークに興味津々?

山荘の心のこもったお弁当に感謝。美味しくいただきました。

やっと道路まで降りてきた~!よくやったね!

車を停めた駐車場が見えた!小さく僕らの車も見える!

鴨沢に無事到着~!

雲取山、男二人旅これにて終了!良く頑張りました!