昨日の事、母校の高校で教鞭をとっている同級生から電話がありました。
『 あのさぁ 学校でネコが亡くなったんでお願いできるかな？』
ほぉぉ・・・優しいんだね。高校に紛れ込んだ野良ネコちゃんのお葬式出してあげるなんて。
さすが先生！見直した
電話を受けた時は、正直そんな思いだったんです。
翌日、お別れには、最晩年をご自宅に連れて帰ってまで面倒を見られた
美術の先生が立ち会われました。
お話を聞いて、久々の感動を覚えました。
ネコちゃんの名前は『ジェシー』
女の子です。推定年齢１２歳位。
てっきり、一部の先生が可愛がってた野良ちゃんだと思っていたら、聞いてビックリ！
何とジェシーちゃん、基本的に学校の中は何処でも自由に行動できたとの事。
もちろん授業中の教室にも入室可・・・
指定の水飲み場があって、お家も体育教官室の前に設けられていたそうです。
唯一、高校受験の当日だけは倉庫に隔離されるとの事。
少なくとも１２年は学校にいる事は確かなようですので、
恐らくはどの先生よりも長く学校に在籍？している事になります。
私の母校には全日制と定時制があるのですが、どちらの生徒さんにも可愛がられて
いたそうで、文化祭のポスターにも登場したり、学校新聞にも写真が載っていたりと
知らぬ者はいない存在だったそうです。
しかし、今のご時世、曲がりなりにも進学校で、自由気ままなネコちゃんの行動を許容していた
歴代の校長先生をはじめとする教職員の皆さんの懐の広さもスゴイですね。
まあ、私が在籍していた頃からゆるーい校風ではありましたが
フェイスブックやツイッターで、ジェシーちゃんの訃報を知った卒業生からの電話で
教頭先生は今日一日忙しかったと仰ってらしたそうです。
ネコちゃんや小動物への虐待など、痛ましいというか嘆かわしい報道が多い中
何とも微笑ましいエピソードの数々に、母校と優しい後輩たちを心から
誇らしく思いました。
ジェシーちゃんのお骨は、最後を看取った先生と私の同級生の手で、丁寧に
骨箱に収められ、大好きだった学校に帰られました。
ジェシーちゃん！お疲れ様。きっと幸せな一生だったね！
心からご冥福をお祈りいたします。
在りし日のジェシーちゃん
（在校生か卒業生がネットにアップした写真を転用させて頂きました）