JUN SOUNDSYSTEM 公式BLOG

JUN SOUNDSYSTEMの音楽活動ブログ。自作曲、YOU TUBE、好きな音楽、お酒、旅、ダイエットなどなど。

【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】村八分/ライヴ+1

2020-12-08 20:19:55 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
村八分/ライヴ+1



サブ・カルチャー とか、カルト的な人気というのがどうにも自分の心をくすぐる瞬間があります。
アングラだとか、 知る人ぞ知るといったものですか。

でも、そういう音楽というものは時に良質でなかったり理解しがたいものだったり、最悪、演奏者の
自己満足に信者的人気などなど悪い要素も多々あると思います。

一般大衆受けしないというのはそれだけの理由があるわけですし。
                            
実際、初めてこのCDを手にしたのも、怖いもの見たさや、奇抜な名前やタイトルに、「なんなんだ。
この人たちは。」といった興味本位からでした。とにかく現代の日本のロックに魅力を感じないのなら
この直感を信じてみるしかない!と、ふと寄ったヴァージンの20%オフの日に買ってみたのが始まりですね。

一緒に買ったのは確か外道のラスト・ライヴのCDかな。村八分ばっかり聴くようになってしまいましたが。



外道ライヴ!! 約40年前の日本に、こんな素晴らしい音楽が!!



と、前置きはこれくらいにして、彼らは70年代の日本のバンド。元ダイナマイツというグループ・サウンズで
ギターを弾いていた山口冨士夫氏と、海外放浪中、ローリングストーンズのライヴを見て衝撃を受けた柴田和志氏が、
共通の友人とドラッグを介し意気投合。京都で結成。彼らはすぐさま曲作りを始め、チャック・ベリーやストーンズ直系の
サウンドに京都弁丸出しのボーカル、超轟音サウンド、先鋭的なステージングで噂が広まり、瞬く間に人気を博しますが、
海外での活動などを巡る方針の違いや、人間関係のもつれで山口冨士夫氏が脱退。このCDの録音を最後に解散してしまいます。


Murahachibu - どうしようかな Doshiyou Kana (ライブ Raibu, 1973)


ぐにゃぐにゃ / 村八分 from 村八分/ライブ(2014 Remaster)






柴田和志氏の遺稿や彼らに関する文献を読むと、客に不満があると演奏をロクにやらずに帰ってしまったり、70年代
当時から化粧をしてライブをしていたこと、ドラッグをキメてステージに立っていたのでは?という噂(実際、柴田氏も
山口氏も薬物で数回警察のお世話になってますね。) そして、キャロルさえもトラブルを恐れてか対バンを拒否した?など
エピソードには事欠きません。

まさにデヴィッド・ボウイよりも早くグラム・ロックのスタイルを取り、かつパンクなバンドでもあったと言えるのかも。





とにもかくにも尖って尖って尖りまくったストーンズのような音。独特の域を越えた日本語詞。サイケの枠で語られるのも
納得なのですが、何よりギター・リフ一つとっても、キャッチーなのが凄いところで、やや山口氏のギターが他を引っ張ってる
感じはありますが、ダイナマイツ時代から米軍基地で磨いた本場顔負けのグルーヴは一聴の価値あり。





ユーミンやフォーク・クルセイダース、サディステック・ミカ・バンドの中心人物「加藤和彦氏」も、村八分を絶賛したとか。
小説家の中島らも氏や、裸のラリーズの水谷氏、彼らを取り巻く人脈も実に興味深いですね。

それにしても、今までライヴ盤よりスタジオ盤に重きを置いて考えていた自分の価値観を根底から覆されたアルバムです。

また、これを機に70年代の日本のロック、強いては自国の音楽を見直させてくれました。
                            
最後になりますが、三田祭でのライヴ音源や、スタジオ録音のアルバム、また、ハガクレ・レー ベルから発売された
未発表音源も聞いてみましたが、この「ライヴ+1」に勝るものは無いと思います。





                            

これだけの品質の録音は現存しないんじゃないでしょうか。このクオリティを捜し求めるようになって、いざ掘ってみると
発見もありますが、がっかりすることも多いかな。

ただ、この「ライヴ+1」 も、当のご本人達、特に山口氏はすでに脱退を決めていた時期のライヴ録音だったという発言も
しているので、心境としてはかなり複雑です。興味を持ったら聞いてみてください。

そうそう、いきなりボックスを買うのも手といえば手かも。僕はのめり込んだ時期が悪くて、どれだけ色々探し回ったか。
付属のDVDで何と動く村八分が見れますよ!!


村八分BOX -LIMITED EDITION Trailer




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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】Queens of the stone age/Lullabies to Paralyze

2020-12-07 20:02:16 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
Queens of the stone age/Lullabies to Paralyze クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジ/ララバイ・トゥ・パラライズ



クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジのメジャー3枚目のアルバム。通算だと4枚目になるかと思 います。
前作 「ア・ソング・フォー・デフ」のヒットや、ベース兼ボーカルのニック・オリヴェリの脱退、また中心人物の
ジョシュ・オムも、ランシドのラーズ・フレデリックニールセン から、ザ・ディスティラーズのボーカルでもある
ブロディを横取り婚等、 ニュースが絶えず騒がしかったところに、本作のリリース。

Rancid - "Ruby Soho"


The Distillers - Drain the Blood [HD]


前作の、シンガーが3人いるという変わった形態の中でも、 ニック・オリヴェリがボーカルを取る曲はハードコア色が
強くて、そこがまたクールだけに留まらず、熱く野性的なイメージをバンドに残していたのですが、かつての冷静と情熱の
コントラストを味わえなくなるのか 残念に思ってました。 あの荒れ狂うベースも好きだったし。

元々メンバーが流動的なことでも有名なバンドですが、ジョシュとニックは前バンド「カイアス」の頃からの同志であるし
結成当時の年齢を考えれば、気心が知れた盟友とも言えそうな間柄。



KYUSS - Green Machine (HD)

                        
二人を主軸にQ.O.T.S.Aは構成されていたし、ほぼ支柱を失った状態での新作と言っても過言じゃないかもしれません。

しっかし、ニックは「バンドをクビにされた」と声明を出して、バンド側からの正式発表の「脱退」 とは食い違ってる辺り、
円満な別離ってわけではなさそうだし、当初2004年の初頭リリース予定だったアルバムが大幅に遅れたのも、それが
原因だったのかな。今となっては03年の来日公演が見れなかったのが本当に悔まれます。。。

と、バンドを取り巻くトラブルばかりの話になりましたが、大事なのはその中身。収録曲のうち数曲は2年前のツアー中、
書かれている事もあってか、 相変わらずキレのいいギター・カッティングと繰り返されるリフがグルーヴ感を出してます。

Queens Of The Stone Age - In My Head (Official Music Video)


ただ、前作と比較してしま うのは仕方のないことだとは思いますが、あのブンブン唸るベースと、重みがあって胃の腑に
来るようなドラムが前面に出ていないので前作の「No One Knows」や前々作の「Feel Good Hit Of The Summer」に代表される、
スカっとするほど抜けのいい「音のせめぎ合い」とスリリングはやや抑え目。

Queens Of The Stone Age - Burn The Witch (Official Music Video)


でも同じようなレコードを出すという事に意味はないと考えるアーティストが多い反面、 「気に入らない変化」を感じさせて
しまうと従来のファン、リスナーが離れてしまうという現状の中で「I Never Came」のようなアコギ一本で聴かせられたら
美しいであろう曲までも飛び出してきたのには驚きました。

Queens of the Stone Age - I Never Came

                        
また対照的に毒気とフィード バック・ノイズがまるで悪夢のサウンド・トラックのような曲も今までは聴けなかった新機軸。
                       
終始ダークに寄りつつも音楽性は確実に広くなってます。ニックの手前もあって出来なかった?ワルツのリズムの採用や、
コーラス部分のファルセットからは、もはや品格さえ漂うほどですね。

意外にジョシュは生真面目なのか育ちがいいのか、カテゴライズされるのを嫌うだけあって、ジャンルを飛び越えた音楽の
探求を伸び伸びと思う存分してるなぁと思います。

Queens Of The Stone Age - Little Sister (Official Music Video)

                        
派手でビデオが大量に流れ、ヒットが狙えるようなキラー・チューンこそありませんが(それでもバッチリ売れてる&賞に
ノミネートされてるところが凄い。)手抜かりのない17曲の大ヴォリューム。

やや詰め込みすぎの感は否めないけれど、収録曲のバランスの良さは言うまでもなくガービッジのシャーリーや、ZZトップ
なんて大御所までゲスト参加してるので、これ一枚あればかなりお腹一杯です。

Garbage - Only Happy When It Rains (Official Video)


Honda Commercial with ZZTop


ただ、あくまで個人的な希望ですが、マーク・ラネガンもジョシュ・オムも単独でボーカルを取るのでなく、ツインで
やってみたらカッコいいのになぁ声の相性も良さそうなのに・・・と思う瞬間がしばしばありますねぇ。

実現させてくれるかどうかは分かりませんが、それはとりあえず次回以降でのお楽しみとしておきましょう。

ちなみにアマゾンでは永らく入手困難だったインディーズ時代の 1stの在庫があるようです。お好きな方はチェックして下さい。





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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】Queens of the stone age/Songs for the deaf

2020-12-07 19:11:40 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
Queens of the stone age/Songs for the deaf クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジ/ソングス・フォー・ザ・デフ



バンド名を日本語訳すると「原始時代のオカマ」とライナーには載ってました。アメリカ人ってオープンだけど、
ゲイとかを必要以上に笑いものにしますよねー。それは良い事か悪い事かは放っておいて、このアルバム名も
わりと壮絶です。「耳の聞こえない人のための歌」直訳するとこうなります。

彼らが、このアルバムの1つのコンセプトとして「耳の聞こえない人」を「こういう作品に耳を貸さない人」と
いう捕らえ方をして題材として取り上げているようです。

アルバムのジャケット右下、主にヒップホップや激しい音楽を収録しているCDについてる白地に黒のマーク
なんですが、日本で言う 「18禁」みたいなものです。



「過激な表現が含まれている作品」という意味みたいですね。納得です。
                                
肝心の音のほうはベースがブンブンなって、ギターはひたすら同じリフを繰り返し、聞く者に高揚感を与える
作りになってます。そもそも、ブラックサバスなどへヴィメタルの元祖と呼ばれる人たちが、好んで使っていた
手法のようで、現在では様々な要素が加えられ、その聞くものを狂わせる覚醒作用から「ストーナ・ロック」と
ジャンル付けされています。本人達はカテゴライズされることを嫌がってるようですが。(当然といえば当然。)

Queens Of The Stone Age - No One Knows (Official Music Video)



彼らの前作のアルバムが評価をえて満を持してのリリースだったのですが、以前から彼らの大ファンだったらしい
元ニルバーナ、現フー・ファイターズのデイヴ・グロールがドラムで全曲参加!(すごすぎ。あり得ない。)という
バックアップもあってアメリカでもヒットを飛ばしましたね。



実際、私もデイヴ・グロール の参加を通じて彼らを知り、その魅力にドップリ浸かってしまいました。
このアルバムはラジオから曲が流れてくるという設定で途中でメキシコ人のMCが入るなど、面白い作りになってます。
また楽曲自体の出来が本当に良く、ドラムに徹したデイヴの力強いドラミングと、乗っかるリフ、ぶっといベースに脳が
揺さぶられます。

ただひたすらロックの狂気じみた部分、そしてどこか冷めたようなクールなボーカルが、カッコいい一枚です。

Queens Of The Stone Age - The Lost Art Of Keeping A Secret (Official Music Video)


QOTSA - Live (Pink Pop) - (03) Another Love Song


ちなみにベース&ボーカル担当のニックが、このアルバムリリース後、脱退を表明してしまいました。せっかく大きな成功を
手にして、これからって時だったのに非常に残念でした。
                                
前作「R指定」も好きですが、砂漠のような乾いたポップを展開した本作がおすすめです。



QOTSA - Live (BDO 03) - (01) Feel good Hit of the Summer


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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】Weezer/Maladroit

2020-12-07 18:50:53 | 名盤紹介

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Weezer/Maladroit ウィーザ―/マラドロワ

実は、この作品。ウィーザーの中で一番お気に入りです。けっこう賛否両論な評判を聞きますが、好きですね。
今までよりも、かゆい所に手の届くようなメロディのつくりや、リフの生きた、よりダイナミックな曲が多い
からですかね。秀作ぞろいだと思います。従来彼らは、1つのアルバムを作るのに数十曲を作り、その膨大な
中からセレクトするという形を取っていたようなのですが、この「選ぶ」作業が相当悩むらしく、アルバム収録
する曲だけ書く!と誓っていたらしいですね。

しかし、あっさりと今回も数十曲を書き上げ、その中から選ぶという従来の形だったというエピソードを聞いて、
彼らの多作さと、 その変わらなさに頬が緩みました。なんだか多作で有名なスマッシング・パンプキンズを
思い出しますね。

The Smashing Pumpkins - Today (Official Music Video)

                             
「習うより慣れろ」という言葉のとおり、何事も真剣に取り組み熟練した時間の多さだけ、成果は上がるでしょう。
一曲一曲に学ぶことがあるでしょうし、どんな些細なアイディアでもあったほうが良いと思います。
事実、彼らはこれだけ素晴らしいアルバムを作ってるのですから。
                             
お気に入り曲としては、プロモも曲調も可愛い「キープ・フィッシン」、日本の暴走族?らしき人たちの出演
から日本への興味や理解が窺える「ドープ・ノ-ズ」、これぞセンチメンタル・ロック!といった感じの
「スロヴ」、ここまで男らしい曲を書けるのか!!と思った「テイク・コントロール」ですね。

Weezer - Keep Fishin'


Weezer - Dope Nose


Weezer - Slob

                             

ちなみに前作グリーンアルバム収録の「アイランド・イン・ザ・サン」というウィーザーのなかで一番好きな
ナンバーを、なぜか本作の日本盤にはボーナストラックとして収録しています。



こういうことをされちゃうとオリジナル・アルバムの雰囲気が壊れちゃうよ・・・という声もあると思いますが、
曲のよさに免じて・・・ということで。

Weezer - Island In The Sun (Official Music Video)




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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】Weezer/Weezer

2020-12-07 18:30:31 | 名盤紹介

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Weezer/Weezer ウィーザ―/ウィーザ―



ウィーザ―の1stアルバム。よく「泣きメロ」という言葉を聞きますが、個人的には今一歩ピンと来ないんですよね。
要するに涙腺を刺激されるような切ないメロディってことなんですかね。

話はアルバムに移ります。まずジャケット。いまや名盤と謳われたこのアルバムですが、このジャケットのシンプル・イズ・ベスト
加減は、とても微笑ましいですね。みんな何となく地味な印象で表情やポーズも何処となくロッカーな雰囲気より、近所の気のいい
お兄さんって感じで親近感が持てます。(近所に、こんな外国人いないけど)

音はギター・ポップって感じかな。ギターリフ重視より、メロディを聞かせるロックですね。少しひねくれてても憎めなくて、
かつ凝ったメロディで、最初聞いたときは「?」でも咀嚼の回数を増やすほどに、「あぁーいいなぁ」と思える長く付き合える
いい作品だと思います。
                             
マイナー調メロディから一気に明るく弾ける「バディ・ホリー」、はやし立てるようなのにどこかのん気な「サーフ・ワックス・
アメリカ」、タテノリならぬヨコノリの「ノ-・ワン・エルス」、アンニュイ感と、どことなく切なさの残る「セイ・イット・
エイント・ソー」、サビで爽快!「ホリデイ」など良いナンバーがずらり。癖になる名作だと思います。

Weezer - Buddy Holly (Official Music Video)


Weezer - Holiday


Weezer - Say It Ain't So (Official Music Video)



余談ですが、このジャケットは1980年発売のThe FeeliesというバンドのCrazy Rhythmsという盤のオマージュだそう。
そういわれれば似てますが、音楽に共通性をそんなに感じないなぁ。



The Feelies - Fa Cé La


ちなみに彼らの唄った「バディ・ホリー」とは、ロックンロール創世記の偉人です。

Buddy Holly - Peggy Sue Live




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