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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】Rufus Wainwright/Want two

2020-11-25 19:37:02 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
ポップとオペラの融合。Rufus wainwright/Want two ルーファス・ウェインライト/ウォント・トゥー



いくら音響技術やアレンジが緻密でも、いざ歌い出したら「あらら・・・」といった感じのアー ティストが多い中
その壮大なオケにも負けずに、見事で魅力的な歌唱力を振るわせたらここまで様になる人もいないんじゃないかって思います。
それは最高音質のヘッドフォンに買い換えたくなるほど。映画出演も果たしたルーファス・ウェインライトの
4枚目のフル・アルバムです。前作あたりから、全体像がより幻想的な彼の好むクラシック寄りな作風にシフトしていった
わけですが、今作では「ポーゼス」でも見せたワールド・ミュージックを思わせるアプローチ等、以前までの彼の
ポップ・センスと融合して最高に好みな作品に仕上がりました。緩やかで伸びやかに女性コーラスと溶け込む、ナルシストとも
取れる耽美な世界。前作から一年間と短いインターバルながら、トータルで見て彼の最高傑作だと思ってます。

Rufus Wainwright - The One You Love


クラシックは 苦手なんて恥かしくて言いたくもないのですが、あの敷居の高さがなく、かつ好みに合うのも、彼の育った
オルタナ以降の時代性と、彼の目指すものはあくまでポップ・ソングであること、そして部屋を真っ暗にしてヘッドフォンで
「レクイエム」を聴いてたというエピ ソードに象徴される青年期の影が感じられるからかと思います。

Peach Trees


優雅で、かつ煌びやか、決して声は高くないのに中性的で、アートワーク通りの中世趣味も手伝って、聴いてるだけで宮殿に
音楽隊を招いた王様にでもなれたかのような至福感の溢れる曲群。そして時に悲しげに愛を歌うナンバー。曲配分のバランスや
抑制の利かせ方も見事だし、無理やりコンセプトを演出するような安易さがない。通常、4作目というと、たいていの
アーティストにとって行き詰まりや過渡期になると思いますが、未だにその才能には底が見えませ ん・・・。
賛辞は多種多様に浮ぶものの「天才」だなんて割り切れるほど、まだ彼の未曾有のセンスを自分が理解出来ているとも
到底思えないです。それにしても、彼の 作品は通してピアノ基調の曲が多いのですが、リリースされた全アルバムを
聞いた印象としては急激というよ り、自然の摂理のようにゆっくりとした変化なので、ライヴで過去の曲と織り交ぜた
セット・リストにしても、過去・現在、双方が引き立つ理想的な形になるんじゃないかなぁ・・・。

あえて言葉数多く複雑に重ねるメロ ディの癖は相変わらずなのですが、突如プツっと曲を終わらせたり、ベースラインの
効いたダンサブルな ビートにストリングス隊を乗せた曲で最後を締めたりと、この人はまだまだ面白いアイディアも
隠し持ってそうなので、その音楽性からは目が離せそうにないです。

Rufus Wainwright - This love affair


※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※

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