JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
スウェーデンのポップグループ三人組。Pennebaker/A new skyline ペネベイカー/ア・ニュー・スカイライン
例えが強引過ぎるかもしれませんが、音楽を聴いていて結局行き着く到着点は「ポップ」というところなのだろうかと、
ふと思う時があります。アヴァンギャルドや、実験的サウンドが語り継がれる場合、たいていは「芸術的」な面だったり、
かたや「革新的」な面だったりで、一 部のマニアと呼ばれる人からの喝采は受けても一般大衆的には「変な音楽」と
一蹴されてしまう部分があるのも事実なんですよね。
「分かる人が分かればいい」こういう考えもアリだとは思うし、そういう音楽を日々身を削り制作している人たちに
敬意ももちろん感じるのですが、「これ良いね」と、多種多様な人同士が共感し合える曲。これこそが「ポップ」の強みだと
思うんです。音楽の場数をこなし、日々ストライクゾーンを着々と広げている人の感じる「良い音楽」と、人生において
音楽に重きをおいていない人の感じる「良い音楽」 この差というのはもちろん感性の違いでもあるし、一概にあれこれ
言い切れないのですが、その彼らを結ぶ接点こそ「ポッ プ」なんじゃないかと。
人の根底にある「グッドメロディ」を求める心。それには何ら差はないんじゃないだろうか。そ んな分かりきった事を、
今さらながら感じさせてくれるアルバムを紹介したいと思います。(前置きが長い)
彼らはスウェーデンの三人組のバンド。 ベン・フォールズファイヴや、言わずと知れた大作曲家バート・バカラックなどと
比較されてい ますが、ベン・フォールズファイヴほどロック然としていないし、バート・バカラックほどスタンダード・ナンバー調
していません。
ほどよいバランスで老若男女が楽しめるというか、まさにみんなで「良いね」と言える曲ばかりだと思います。
彼らの出身地スウェーデンといえばポップスの最高峰「アバ」を輩出した国でもあり、お国柄というのは言い過ぎかもしれませんが、
そのポップ・センスと、適度にハジけすぎない独特の哀愁は、風土によるところもあるのかもしれませんね。1stアルバムといえど、
主に曲作りを手がけたメンバーはすでに本国では名のあるプロデューサーのようで、時にAOR?と思えるような熟練した緻密な
オトナなアレンジを聴かせてくれま す。意外性はないかも知れませんが、この緩急のついたメロディの素晴らしさ。
これこそまさに人と人との共通カテゴリである「ポップス」というジャンルの音楽のお手本のような作品だなと思います。
ポップスを「売れセン」なんて言葉で片付けて、偏見を持ってる人ほど是非騙されたと思って聞いてみてください。
Pennebaker/Bending the rules
※You tubeに本作の曲が、ほとんど上がっていませんでした。上記が一番のキラー・チューン。ぜひ聴いてみてください。
※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※
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