JUNSKY blog 2015

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千島問題 「第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」 ラブロフ露外相

2011-02-16 23:03:58 | 国際関係
2011年2月16日(水)

 テレビニュースなどによると、ロシアのラブロフ外相が2月15日、

訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について

「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」

  と述べた、という。

 この居直り発言には突っ込みどころがある。

 すなわち、「第二次世界大戦の結果を承認する」と言うなら、

「領土不拡大」という、第二次世界大戦を終結するに当たって連合国が決めた

原則をソ連を引き継いだロシアも承認するべきだ!

 と主張する道が開けたとも考えられるからだ。

 ソ連が、原爆投下後の日本に侵略して来たのは、「ヤルタ秘密協定」により

米英などが暗黙の了解を与えたためで、この秘密協定そのものが、国際法違反

であるという。

 日本共産党は、千島問題解決のためには、「領土不拡大」と「ヤルタ秘密協定」

問題の是正に踏み込まなくては途が無いと言っており、これはラブロフ外相発言の

裏返しであると言える。

 政府は、この機会を失わずに、強い意志で交渉を進めるべきであろう。


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日ロ領土問題 歴史的経過を見ると
      2010年11月2日(火)「しんぶん赤旗」

日ロ領土交渉 転換を
笠井氏、政府に要求「国際的道理に立て」

      2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」

論戦ハイライト 日ロ領土問題
笠井氏 「従来の方針転換を」 前原外相「政府の見解踏襲」

      2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」

日ロ領土交渉 歴代政権の方針の根本的再検討を
志位委員長が政府に提起

      2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」

歴代自民党政権の日ロ領土交渉方針の根本的再検討を
2010年11月9日 日本共産党委員長 志位 和夫

      2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」

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北方領土 「不法占拠、撤回を」
 露、大戦の結果承認求める
 

      (産経新聞) 2011年2月16日(水)08:00
 【モスクワ=佐藤貴生】インタファクス通信によると、ロシアのラブロフ外相は15日、訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」と述べた。日本側に「北方領土はソ連に不法占拠された」という主張を撤回するよう求め、ロシア側の実効支配を強調する狙いといえる。

 また、ラブロフ外相は、日露がクリール諸島(北方領土と千島列島)で共同開発を行うことについて、「だれも日本の立場をおとしめることだとは考えていない」と述べた。

 11日の日露外相会談に続いて北方領土に投資するよう求めた形で、日本側に立場を変えるよう執拗(しつよう)に迫る戦略は今後も続きそうだ。

 日本は「ロシア側の管轄権を認めることになる」として北方領土への投資を控えており、前原誠司外相も外相会談後の記者会見で、「日本の法的立場を害さない前提」で、協力の可能性をロシア側と探る姿勢を示すにとどめた。

 中韓など第三国の投資は「わが国の基本的立場とまったく相いれない」と反対していた。

 一方、国営ロシア通信は15日、ロシア軍参謀本部高官の話として、北方領土に駐留している現在の部隊に加えて、最新鋭地対空ミサイル「S400」が配備される可能性があると伝えた。

 ただ、インタファクス通信によると、別の高官は同ミサイル配備を確認していないと伝えており、情報が錯綜(さくそう)している。 



国後島で韓ロ合弁か=水産業者、準備で訪問中(時事通信) - 2011年2月16日(水)14:03

ムバラク兄弟「お前が国を腐敗させて、父親の晩節を汚したんだ」と大喧嘩!

2011-02-15 12:40:02 | 国際関係
2011年2月15日(火)

 事実上失脚したエジプトのムバラク元大統領が、重病で『昏睡状態』だ

との報道が出ている。 

失意のあまり、それまでの緊張が破れ年相応に一気に老化したのか?

 また、次男のガマール氏がムバラク大統領の2月10日の演説原稿を

「辞任拒否」に書き換えて「父親の晩節を汚したんだ」として

長男のアラア氏がガマール氏を責め立て、殴り合いの一歩手前になった

と伝えられている。

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ムバラク前大統領の息子2人が口論、政府高官が仲裁に
 =報道(トムソンロイター) - 2011年2月14日(月)10:36


   和やかに相談しているのか、言い争っているのか?

   長男のアラア氏(左) と 次男のガマール氏
   昨年10月撮影(ロイター/Amr Abdallah Dalsh)

「父の晩年汚した」=前大統領の息子が兄弟げんか―エジプト(時事通信) - 2011年2月14日(月)20:03
   
ムバラク氏に病気説 「昏睡」「がん」相次ぎ報道 

      (産経新聞) 2011年2月15日(火)08:00
 【カイロ=大内清】
 エジプトで大統領の座を追われ、東部シナイ半島の保養地シャルムエルシェイクで蟄居(ちっきょ)生活を送っているムバラク氏の健康状態が悪化しているとの報道が相次いでいる。

 有力独立系紙マスリルヨウムなどは、ムバラク氏が「昏睡(こんすい)状態となった」「がん治療を受けている」などと報道している。エジプトのシュクリ駐米大使は14日、米NBCテレビのインタビューに対し「(ムバラク氏の)健康状態がひどく悪化している可能性はある」と述べた。

 一方、独立系高級紙シュルークは、ムバラク氏が一連のデモの間、側近から十分な情報を得ていなかったとも報じた。辞任不可避との観測が強まった10日、ムバラク氏が変心し、辞任を拒否したのも、情勢を的確に判断できなかったためであった可能性が高い。

 ムバラク氏は「ベンアリ(チュニジア前大統領)のように逃げ出したといわれたくない」とも語ったという。

 米紙ワシントン・ポストやAP通信などによると、実際に土壇場で辞任表明の演説原稿を書き換えたのは、ムバラク氏の後継者ともいわれた次男のガマール氏だった。

 この演説を録画後、ムバラク氏と家族は首都カイロを脱出。政府系紙アフバールは、脱出前後に長男のアラア氏がガマール氏に対し、「お前が国を腐敗させて、父親の晩節を汚したんだ」と責め立て、殴り合いの一歩手前になった-と伝えている。


ムバラク氏が体調悪化、意識不明に…エジプト紙(読売新聞) - 2011年2月15日(火)00:44


アクセスカウンターが 65 万を超えました

2011-02-14 12:37:28 | ブログ保守管理
2011年2月14日(月)

本日早朝、アクセスカウンターが 65 万を超えました。




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  2011.02.06 ~ 2011.02.12 の1週間に
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 ここまでこられましたのは、御訪問頂いている皆さま、またブログランキングをクリックしていただき、コメント・トラバなどで叱咤激励頂いている皆さまのおかげです。

ありがとうございます。


 64万を越したのが、1月25日だったので、20日程度で、65万アクセスに

到達しました。

  一日平均 【約 500 アクセス位】
週間平均 【3,500 アクセス位】 と言うことになります。

 前の2万アクセスとほぼ同じペースです。



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 上記は、gooのアクセス数とは、直接関係ありません。

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ツタンカーメン像など盗難 エジプト考古学博物館

2011-02-13 23:22:08 | 事件・事故
2011年2月13日(日)

 エジプトの混乱に乗じて、一部不埒な人間が盗賊となり、

エジプトの考古学資料であり、国の財宝とも言える

ツタンカーメン像などの貴重な宝が盗みだしたらしい。

 市民が財宝を略奪から守るために盾となっていたという報道もされていたが・・・

 大規模デモなどの収束にしたがって次第に状況が明らかになってきたようだ。


以下の画像は、朝日新聞 2011年2月13日22時52分 による。
   =エジプト考古省提供


供物をささげるアメンホテプ4世
  (別名アクエンアテン)の像
 


「女神に運ばれるツタンカーメン王」
 の木像。 金ぱくが施されている



一部が盗まれた、
「もりをうち込むツタンカーメン王」
 の木像。 金ぱくが施されている



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エジプトの宝、略奪から市民が守る(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - 2011年2月1日(火)18:55

エジプト考古学博物館のミイラは「全て無事」=当局者(トムソンロイター) - 2011年2月7日(月)15:08

ツタンカーメン像など70点損傷 エジプト、混乱の中で(朝日新聞) - 2011年2月11日(金)03:30

ツタンカーメン像など18点盗難 エジプト考古学博物館 

      (朝日新聞) 2011年2月13日(日)22:52
 
【カイロ=古谷祐伸】
 エジプト考古省は13日、ムバラク前大統領退陣を求める民衆デモで起きた騒乱の最中に、カイロ中心部のエジプト考古学博物館から収蔵品18点が盗まれていたと発表した。中にはツタンカーメン王の像2点も含まれていたという。考古省は警察と協力して捜査を始めている。

 主な盗難品は、博物館2階に展示されていた「女神に運ばれるツタンカーメン王の像」と、「もりをうち込むツタンカーメン王の像」の胴体と腕の部分。いずれの像も金ぱくが施された木製。多神教から一神教へ宗教改革を進めたことで知られるファラオ、アメンホテプ4世(別名アクエンアテン)が供物のトレーを捧げている石灰岩製の立像もなくなっていた。

 治安当局とデモ隊の衝突が激化した1月28日夜、泥棒が博物館の天井の窓から内部に侵入した。考古省のザヒ・ハワス大臣は今月6日、収蔵品70点が傷つけられたものの、修復は可能だと発表していたが、盗難被害の有無については触れていなかった。

 エジプト考古学博物館は、ツタンカーメン王の黄金のマスクなど10万点以上の収蔵品を誇り、ピラミッドと並ぶエジプト観光の目玉。民衆デモの拠点となったタハリール広場に隣接しており、騒乱の影響で閉館している。再開の日程は決まっていない。 






オバマ米大統領、自由切望するエジプトで「歴史が刻まれた」

2011-02-12 12:33:21 | 国際関係
2011年2月12日(土)

 エジプトでの大統領“辞任” ⇒ 失脚 情報の続きです。


     「この瞬間待っていた」カイロ市民歓喜
   ムバラク大統領の辞任が決まり、歓喜する反体制デモ参加者
         =小西太郎撮影(読売新聞)


 アメリカのオバマ大統領は、これを歓迎する声明を発表したそうです。

 今回の政変に対して、自らもアフリカにルーツを持つオバマ大統領の思い入れは

相当強いようで、言わば格調高い表現で民主化を評価しています。

 その最も典型的な部分を引用すると・・・

  そして何よりも、新しい世代が台頭するのを私たちは見ました。この世代は、自分たちの創意工夫と才能とテクノロジーを駆使して、自分たちの恐怖ではなく自分たちの希望を代表する政府を要求したのです。自分たちの無限の志に応えてくれる、そんな政府を求めたのです。1人のエジプト人がこう簡潔に言いました。ほとんどの人はこの数日で気づいた。自分には価値があるのだと。その価値は、二度と決して奪われることがないのだと。

 これが人間の尊厳というものの力です。決して否定されることのない力です。エジプトの人たちの姿に、私たちは感動し、奮い立った。エジプトの人たちは、正義は暴力で勝ち取るのが一番だなどという考えの嘘を暴いてくれて、私たちを奮い立たせてくれたのです。なぜならエジプトでは非暴力による道義の力こそが、テロでもなければ無意味な殺戮でもなく、非暴力の道義の力が、歴史の流れを改めて正義へと向かわせたのですから。

 私たちが触れた光景や音はどれもすべてエジプトのものでしたが、こだまして響く歴史の音を思わないわけにはいきません。壁を打ち砕くドイツの人たちからの響き、街中にあふれたインドネシアの学生たち、そして正義の道へ人々を導くガンジーからの響き。 ・・・
 



以下、goo翻訳(加藤祐子・訳)による全文を引用します。



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スイス、ムバラク氏一族の資産凍結指示 5兆円報道も(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)13:09

ムバラク大統領失脚、イスラエルに衝撃(読売新聞) - 2011年2月12日(土)11:46

我々の新たな時代が始まる ムバラク氏辞任、歓喜の歌(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)11:51

「この瞬間待っていた」カイロ市民歓喜(読売新聞) - 2011年2月12日(土)03:02



オバマ米大統領、自由切望するエジプトで「歴史が刻まれた」と 声明全文翻訳  
          (gooニュース)  2011年2月12日(土)09:50

 大統領退陣を求める市民の声が18日間にわたり高まり続けたエジプトで11日、スレイマン副大統領がムバラク大統領の辞任を発表したのを受けて、オバマ米大統領は「自由を切望」したエジプト市民の行動を称え、「エジプトは二度と元のようにはならない」と声明を読み上げた。1月25日に各地で始まった退陣要求運動を受けてオバマ政権は当初、漸次的・段階的な政権移行を支持したものの、ムバラク派による市民やメディアの殺害・弾圧が相次いだ後は、ムバラク大統領の早期辞任を言外に促していた。エジプトはイスラエルと隣接し、スエズ運河を抱え、北アフリカ・中東における地政学上の要と言えるだけに、歴代の米政権はムバラク政権を長年にわたり重要な同盟国として支援してきた。(gooニュース 加藤祐子)

ホワイトハウスが発表したオバマ大統領による11日午後の声明は次の通り――。

     ******************** 

「皆さん、こんにちは。歴史が刻まれていく様を目にするのは、人生において得難い特権です。これはそういう瞬間です。これはそういう時です。エジプトの人たちは意思を示しました。人々の声は届きました。そしてエジプトは二度と元のようにはならない。

退陣によってムバラク大統領は、変化を求めるエジプトの人たちの渇望に応えました。しかしエジプトの移行はこれで終わりではありません。これは始まりです。これから先、困難な日々が続くことでしょう。答えの出ていない問題もたくさんあります。けれども、エジプトの人たちは答えを見つけるはずだと私は確信しています。エジプトの人たちは平和的に建設的に、この数週間を貫いてきた団結の精神で、答えを見つけるはずだと。なぜならエジプトの人たちは、真の民主主義以外のなにものをも認めないと、はっきり意思表示してきたからです。

軍はこれまでも国を守るものとして愛国心と責任感をもって尽くしてきました。軍は今後も、エジプトの人たちが見て納得のいく政権移行を、保障しなくてはなりません。それはすなわち、エジプト市民の権利を守り、国家非常事態法を撤廃し、変化を不可逆なものにするため憲法やその他の法律を改正し、そして公正で自由な選挙への明確な道筋を示すことを意味します。何よりも、この政権移行にはエジプトのあらゆる声が参加しなくてはなりません。なぜならエジプトの人たちがこれまで示してきた、平和的抗議と不撓不屈の精神こそ、政権移行を後押しする強力な風となり得るからです。

アメリカは今後もエジプトの友人でありパートナーであり続けます。信頼できる民主主義への移行を実現するため、私たちは必要な支援を、求められれば、何でも提供する用意があります。それに加えて、エジプトの若者たちがこの数日の間に示した気転や創意工夫や起業家精神を使えば、この若い世代の素晴らしい可能性を羽ばたかせるだけの、仕事やビジネスといった新しい機会を作り出せるだろうと、私は確信しています。そして民主的なエジプトは、周辺地域だけでなく世界各地において、責任あるリーダーとしての役割を推進していくことでしょう。

エジプトは6000年以上にわたり、人類の歴史において決定的な役割を担ってきました。しかしこの数週間、エジプトの人たちが普遍的な権利を求めるに伴い、歴史の歯車はめまぐるしい勢いで回転しました。

本当の自由とはこういう姿なのかもしれないと子供たちに見せるため、お母さんたちやお父さんたちが子供たちを肩に担いでいる姿を私たちは見ました。

『生まれて初めて、自分がいることに意味がある。自分の声が意味をもつ。自分はたったひとりだけど、これが本当の民主主義の形だ』と言う若いエジプト人を、私たちは見ました。

『セルミヤ、セルミヤ(平和的に、平和的に)』と何度も何度も合唱する市民の姿を、私たちは見ました。

守ると誓った市民に向かって銃弾を撃たない軍隊の姿を、私たちは見ました。

傷ついた人たちを助けるために街中に飛びこんでいく医師や看護師たちの姿を、私たちは見ました。抗議する市民が武装していないことをひとりひとり確認するボランティアたちの姿を、私たちは見ました。

信仰する人々が共に祈り、『ムスリムとクリスチャン、私たちはひとつだ』と唱える姿を、私たちは見ました。信仰と信仰の間の軋みは未だに多すぎるほど世界の多くを隔てているし、たった一つの出来事がその溝をただちに埋めることがないことも承知しています。けれどもこうした光景を目にすると、改めて思いを新たにします。互いの違いが私たちの全てではないのだと。私たちは人間性を共有している。その共通点をよりどころに自分たちを語ることができるのです。

そして何よりも、新しい世代が台頭するのを私たちは見ました。この世代は、自分たちの創意工夫と才能とテクノロジーを駆使して、自分たちの恐怖ではなく自分たちの希望を代表する政府を要求したのです。自分たちの無限の志に応えてくれる、そんな政府を求めたのです。1人のエジプト人がこう簡潔に言いました。ほとんどの人はこの数日で気づいた。自分には価値があるのだと。その価値は、二度と決して奪われることがないのだと。

これが人間の尊厳というものの力です。決して否定されることのない力です。エジプトの人たちの姿に、私たちは感動し、奮い立った。エジプトの人たちは、正義は暴力で勝ち取るのが一番だなどという考えの嘘を暴いてくれて、私たちを奮い立たせてくれたのです。なぜならエジプトでは非暴力による道義の力こそが、テロでもなければ無意味な殺戮でもなく、非暴力の道義の力が、歴史の流れを改めて正義へと向かわせたのですから。

私たちが触れた光景や音はどれもすべてエジプトのものでしたが、こだまして響く歴史の音を思わないわけにはいきません。壁を打ち砕くドイツの人たちからの響き、街中にあふれたインドネシアの学生たち、そして正義の道へ人々を導くガンジーからの響き。

自分の国をより良いものにしようとしていたマーティン・ルーサー・キングは、ガーナの新国家誕生を祝ってこう言いました。『魂には、自由を切望して声を上げるなにかがある』と。タハリール広場から響いたのは、まさにその声でした。そして世界中がその声を受け止めた。

今日のこの日は、エジプトの人たちのものです。アメリカの私たちはカイロやエジプト各地の光景に感動しました。私たちがアメリカ人である所以(ゆえん)、自分たちの子供たちにはどういう世界で育ってほしいと思っているか。そこにエジプトの光景は訴えかけてきたからです。

『タハリール』という言葉は、解放を意味します。私たちの魂の中で自由を切望するなにものかに、訴えかける言葉です。今後いつまでも、エジプトの人たちを思い出す言葉となるでしょう。人々が何をしたか、何のために動いたか、いかにして自分たちの国を変えたか、そしてその結果いかに世界を変えたか、思い出す言葉となるでしょう。

ありがとうございます」

 



ムバラク・エジプト大統領が辞任、軍に権限委譲

      (トムソンロイター) 2011年2月12日(土)05:52

 [カイロ 11日 ロイター] エジプトのスレイマン副大統領は11日、ムバラク大統領が辞任し、大統領権限を軍に委譲したと発表した。

 同副大統領は国営テレビで声明を発表し「(ムバラク大統領が)辞任することを決定した」と述べた。

 また「国が困難な状況にあることを踏まえ」大統領は軍最高評議会に権限を委譲したと語った。

 軍関係筋は、タンタウィ国防相が軍最高評議会のトップに就いたと述べた。

 アルアラビアテレビが報じたところによると、軍最高評議会は内閣を解散、議会を凍結し、最高憲法裁判所長官とともに国政に当たる方針。 

 大統領の退陣表明を受け、タハリール広場に集まった民衆からは歓喜の声が上がり、涙を流す人の姿も多く見られた。

 9月には大統領選挙が自由かつ公平な形で実施される方針となっているが、軍がどれだけ積極的に真の民主化に向けて取り組むのか、一部では懐疑的な見方も出ている。 

 バイデン米副大統領は、軍部の役割を念頭に、エジプトは民主主義を確立すべきと主張。移行期間は「後戻りできない」ようにすべきであり、エジプトの政変は同国および中東諸国にとって「極めて重要な」瞬間だと述べた。 

 キャメロン英首相は、エジプト国民にとって、国を一つにまとめることのできる政府を持つ機会を手にした貴重な瞬間だと指摘。メルケル独首相はエジプト国民の幸福を共有するとの談話を発表した。

 一方、イスラエルは、ムバラク大統領の退陣により、両国間の関係が変わらないことを望むとの見解を示した。

 金融市場も中東産油国における対立の可能性が後退したとの見方から、退陣表明を好意的に受け止めている。またスイス当局は、ムバラク大統領のものと思われる資産を凍結したことを明らかにした。

 米原油先物3月限は一時、10週間ぶりの安値となる85.10ドルをつけた。終値は1.15ドル(1.33%)安の85.58ドル。 








ムバラク大統領が失脚  昨日の居直り宣言による国民の怒りのデモで

2011-02-12 02:23:19 | 国際関係
2011年2月12日(土)

 NHKテレビなどの報道によると、「金曜礼拝」の前日に国民の予想を裏切る

『居直り宣言』を行い、これが一層国民の怒りに火をつけていた。

 そして、現地時間で2月11日(金)の「金曜礼拝」の後のデモは、

これまで最高の規模に膨れ上がり、これを見たムバラク大統領は、

保養地に出向く振りをして、とうとう辞任を表明したらしい。

 しかし、昨日大統領の実務を事実上引継いでいたスレイマン副大統領

が権限を代行するのではなく、軍の最高評議会に権限を委譲したという

ことであり、軍から引導を渡されたのか、あるいは事実上の軍による

『無血クーデター』ではないかとさえ思わされる事態である。

 とりわけ、この辞任宣言がムバラク大統領本人の言葉ではなく、

スレイマン副大統領が代弁しているので、ムバラク本人はまだ辞任を

認めた訳では無いかも知れない。

 軍が実権を掌握するなかで、スレイマン副大統領に圧力を掛けて、

『ムバラク大統領辞任』を既成事実化してしまおうという戦術の

可能性も無きにしもあらずである。


 しかし、国民が本気で立ち上がれば如何に強権を持つ独裁的政権でも

平和裡に倒すことができることを証明できたという意義は大きい。

 チュニジアに続く政権崩壊であるが、エジプトの地理的位置や国の規模

また、アラブとイスラエルの仲介役をアメリカの勧めで買って出ていた

こと、スエズ運河所有権等など、チュニジアの政権崩壊とは比べ物に

ならないものであり世界的影響も大きい。

 さらには、湾岸諸国の王政や事実上の独裁政権などへ波及する可能性も

指摘されている。

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ムバラク大統領が辞任 エジプト軍の最高評議会に権限 

      (朝日新聞) 2011年2月12日(土)01:13
 【カイロ=貫洞欣寛、古谷祐伸】エジプトのスレイマン副大統領は11日、ムバラク大統領が辞任し、軍の最高評議会に権限を渡したと発表した。ムバラク氏は10日夜(日本時間11日朝)にテレビ演説し、大統領としての権限をスレイマン副大統領に移譲すると発表。同時に、大統領としての地位にはとどまる意向を示していた。だが、即時辞任を求める大規模デモが11日も起き、激しさを増したことなどから、辞任を決断したとみられる。 

 スレイマン副大統領は「ホスニ・ムバラク大統領は辞任を決め、国家運営のための権限を軍最高評議会に移譲する」と述べた。

 中東の地域大国エジプトで5期30年にわたり強権支配を続けてきたムバラク氏が大衆行動によって追いつめられ、退陣したことは、今後の中東各国の情勢に大きな影響を与えることになるとみられる。カイロ市内では発表直後、一斉に車のクラクションが鳴り、タハリール広場のデモ隊は歓声を上げて大騒ぎとなった。

 エジプト憲法では、大統領が辞任して空位となったり、永続的に職務執行が不可能となったりした場合は、人民議会議長か憲法裁判所長官が権限を代行する規定となっており、軍部が憲法を一時的に停止する可能性がある。スレイマン氏は、自らの処遇については触れなかった。

 ムバラク氏は10日のテレビ演説で、「憲法規定に従い、権限を副大統領に移譲する」と述べる一方、「責任を担い続ける」「(任期の)9月までの間に権力の平和的な移行を進める」と語り、今後も大統領の座にはとどまる考えを示していた。さらに「私はこの国で生まれ、この国で死ぬ」と述べ、メディアなどで取りざたされている「辞任後出国する」との見方を否定した。スレイマン副大統領も演説で、デモ隊は帰宅し、職場などに戻るよう呼びかけた。

 一方、エジプト軍最高評議会は11日、声明を発表し、(1)混乱収束後直ちに非常事態令を解除(2)総選挙の結果に関する不服申し立ての受理(3)憲法改正(4)自由で公正な大統領選挙の実施――を保証するとした。さらに、権力移行が完結するまでは市民の要求に真剣に向き合い、デモ参加者を訴追しないことなどを確約した。

 だが、ムバラク氏の即時辞任を求める野党勢力やデモに参加する市民らは大統領演説に猛反発。11日のイスラム教金曜礼拝後に「勝利の金曜日」と名付けた大規模デモを行った。退陣要求デモの拠点、カイロ中心部タハリール広場には20万人を超えるとみられる市民が集まり、北部アレクサンドリアなど各地でデモが行われた。

 スレイマン副大統領に対しては「最側近としてムバラク強権体制を支えてきた」との批判があり、辞任を求める声も強かった。スレイマン氏が今後も副大統領など政府の顔として残った場合、抗議デモが沈静化するかどうかは不透明。

 アルジャジーラなどによると、ムバラク氏は11日、家族とともにシナイ半島の紅海に面した高級リゾート地、シャルムエルシェイクに入ったという。シャルムエルシェイクはムバラク氏の肝いりで開発が進められ、各種の外交交渉や国際会議を誘致。ムバラク氏は昨春ドイツで「胆嚢(たんのう)の摘出手術」を受けた後、しばらく同地で静養していた。

 今年に入りムバラク即時退陣を求めるデモが続くようになってから、米国政府筋などの情報として「スレイマン副大統領に権限を移譲し、ムバラク氏はシャルムエルシェイクかドイツで静養生活に入る」との観測が出ていた。



ムバラク氏、首都離れ保養地へ 大統領権限を移譲(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)00:58


エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない : ダイヤモンド・オンライン

2011-02-11 20:21:41 | 国際関係
2011年2月11日(金)

 今日は、金曜日で祝日だったので、いつも行っているスポーツジムで

平日の昼間のクラスで受講できなかったレッスンを単発で受けた。

 ベーシック・バレエ・レッスンである。

13人参加で、男は私だけ『黒一点』であった。

     *****************

 さて、話は本題に入って・・・

メルマガの配信を受けている 【ダイヤモンド・オンライン】の記事の中に

興味深い記事があったので、ご紹介する。

 題して 【エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない】

というもので、フェイスブックやツイッターなどインターネットツールが

今回の革命を主導した訳では無いと言う論説である。

 一理ある論理なので、ご紹介する。

ただ、この種の意見は、目新しいものではなく、既に1週間前の「金曜礼拝」

の頃にも言われていたものである。

 主要な主張は、下記であり、ある意味当然の話である。

【革命や動乱といった類いのものは常にリアルの世界での権力側と反体制側のぶつかり合い(軍事衝突、デモなど)の結果として起るものです。それは昔も今のネット時代も変わっていないのです。

 もちろん、そこでネットは一定の役割を果たしています。しかし、それはリアルの世界のぶつかり合いを代替することではなく、情報の流通やコミュニケーションのスピードと濃度を高めることで、ぶつかり合いに至るまでに反体制側の機運を盛り上げることや、それに必要な時間を短縮することに貢献しているということに尽きます。:岸博幸】



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以下、リンクと一部引用をご覧ください。

エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない 体制側の抑圧行為にも貢献するネットの二面性【岸博幸コラム】   (ダイヤモンド・オンライン) 

 2011年2月11日(金)07:40

 エジプトの騒乱は収まる気配がないですが、ちょっと気になるのは、米国でも日本でも、チュニジアやエジプトでの動乱が「ツイッター革命」や「フェイスブック革命」であると叫ぶ人が意外と多いことです。ちなみに言えば、2009年のイランでの動乱の際も「ツイッター革命」と言われました。これらは本当に事実でしょうか。

 結論から言えば、これらの認識は間違っていると言わざるを得ません。

 話は簡単でして、革命や動乱といった類いのものは常にリアルの世界での権力側と反体制側のぶつかり合い(軍事衝突、デモなど)の結果として起るものです。それは昔も今のネット時代も変わっていないのです。

 もちろん、そこでネットは一定の役割を果たしています。しかし、それはリアルの世界のぶつかり合いを代替することではなく、情報の流通やコミュニケーションのスピードと濃度を高めることで、ぶつかり合いに至るまでに反体制側の機運を盛り上げることや、それに必要な時間を短縮することに貢献しているということに尽きます。

 つまり、ネットは革命や動乱の動きを後押しすることはできるのですが、「ネット革命」と表現されるような大仰な役割を果たした訳ではないのです。

 そして、特に気になるのは、ネット一般ならばともかく、「フェイスブック革命」や「ツイッター革命」という言葉もあるように、ネット企業が常に正義の味方であるような見方もあるということです。こうした認識は、かなり間違っていると言わざるを得ないのではないでしょうか。

 理由は簡単です。企業である以上、米国のネット企業も、当然、中東の人々の自由よりも自社利益の最大化を目指してサービスを提供しているからです。

   (中  略)

 ネットが世界平和に貢献するかのように過大視してはいけません。そもそも、世界の自由と平和を目指すという米国政府の外交政策と、自社の収益の最大化を目指す企業では、ネットを通じて実現したい最終目的はそもそも異なっているのです。

 実際に、米国企業が“ネットの自由”を奪うことをビジネスとしている例もあります。

 例えば、チュニジア政府は国内のネットのフィルタリング(=検閲)を行なってきましたが、2009年に行なわれたハーバード大学の調査によると、その検閲の技術は米国企業によって提供されています。“検閲”は美味しいビジネスであり、自由の抑圧も米国企業の収益最大化に貢献しているのです。

   (以下、略) 



諜報機関のツイッター利用、反政府デモ拡大で注目度増す(トムソンロイター) - 2011年2月9日(水)16:27

エジプト軍が声明、副大統領への権限移譲を支持(読売新聞) - 2011年2月11日(金)19:38

ムバラク後、エジプトに反米国家…イラン大統領(読売新聞) - 2011年2月11日(金)19:56


携帯 妻が踏んで壊した 水に落とした 提出進まず …NHK報道

2011-02-10 18:06:46 | 事件・事故
2011年2月10日(木)

 明日は、「建国記念の日」とのことで、3連休になる人も多いだろう。

 しかし、全国的に豪雪の見通しだと言うから、遠出は難しいかも。

     ***************

 さて、大相撲の八百長事件の続きである。

昨夜のNHKニュースによると、携帯メールで名前の上がっている14人に対して、

調査委員会が携帯電話の提出を求めているが、子ども染みた弁解で提出を

拒んでいるものが多く、調査が殆ど進んでいないとのことであった。

 すなわち、名前が上がった者たちは、申し合わせたように携帯電話の提出を

事実上拒否しているようだ。 

 データを消したつもりでも、復元できることが報道を通じて解ったので、

提出すればバレルことを怖れてのことで、事実上容疑を認めたようなものだ。

 NHKの報道では、その理由は、

「携帯を妻が踏んで壊した」「水に落とした」「買い換えた」などという。

 捨ててさえいなければ、メモリーを抜き取れば復元できる可能性がある。

     *****************

 一方、Webニュースによれば、

【調査は調査委の弁護士らが2人一組で担当。力士には各部屋の師匠を通じて、任意で携帯電話と預金通帳の持参を求めた。この日の調査では大方が要請に応じたもよう。 】
  とも言う。(時事通信 2011年2月8日 火 23:03)

 随分、NHKの報道とは温度差がある。

 いずれにせよ、警視庁から寄せられたメールデータで名前の解っている

者たちだけでは無く、大相撲取組み関係者全員を対象にした調査をするべき

である。 

 まさか
 「その14人だけしか八百長に関与していなかった。」
 「他の誰も関わっていない。」 として、調査を終わらせてしまう

 という現状追認の結果には終わらせることの無いように願いたい。

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調査委員会は意思疎通不足を露呈(日刊スポーツ) - 2011年2月10日(木)10:13

白鵬と面談=既に関取33人から聴取―大相撲・特別調査委(時事通信) - 2011年2月9日(水)22:03

白鵬ら携帯持参、特別調査委が聞き取り調査(サンケイスポーツ) - 2011年2月10日(木)08:00

全関取の携帯・通帳を点検へ 相撲協会特別委の聴取(朝日新聞) - 2011年2月9日(水)10:37

全関取対象の調査開始=大方の力士は携帯持参―八百長問題 

       (時事通信) 2011年2月8日(火)23:03
 大相撲の八百長問題を調べる特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)は8日、十両以上の全力士(関取)を対象とした面談調査を開始した。全容解明を急ぐため担当の弁護士を増員、調査期間は当初予定の半分に短縮され、12日にも終了する見込み。

 調査は調査委の弁護士らが2人一組で担当。力士には各部屋の師匠を通じて、任意で携帯電話と預金通帳の持参を求めた。この日の調査では大方が要請に応じたもよう。

 関係者によると、全協会員を対象とした実態調査アンケートの中には、「故意の無気力相撲が行われているのを見聞きしたことがあるか」との質問に肯定する回答があった。この協会員は、1971年名古屋場所でかど番大関の琴桜が大関大麒麟に勝った取組など、報道などで疑わしいと報じられた例を挙げていたという。

 調査委は既に、野球賭博事件で警視庁が押収した携帯電話のメールに名前が残るなどした親方2人、力士12人から聞き取り調査を行い、八百長への関与を否定していた十両清瀬海が関与したと認定。
 この14人に対しても携帯電話の任意提出を求めているが、「妻が踏んで壊した」「機種変更した」などとして数人が拒んでいるため、調査が難航している。

 元幕内春日錦の竹縄親方、十両千代白鵬、三段目恵那司の3人は、日本相撲協会理事会の聴取で八百長関与を認めている。
 



白鵬発言でドタバタ 関係者が補足説明 

      (日刊スポーツ) 2011年2月10日(木)10:13

 横綱白鵬(25=宮城野)が、大相撲の八百長問題が本格化して以降、初めて公の場で発言した。9日、都内の部屋で稽古後に会見。八百長への関与や見聞きしたことがあるか問われると「ないということしか言えないじゃないですか」と答えた。誤解を与えかねない発言だけに、部屋関係者が後から急きょ、日本相撲協会に電話で補足説明した。またこの日、白鵬は都内のホテルで、特別調査委員会の事情聴取を受けるなど、慌ただしい1日となった。

 午前中の白鵬の発言を受けて、宮城野部屋関係者は午後になって急きょ、相撲協会に電話した。ある部屋関係者は「誰から誰にとは言えないが、誤解が生じないように相撲協会に連絡した」と明かした。モンゴル出身の白鵬は日本語が堪能とはいえ、微妙な言葉づかいで食い違いが生まれかねない状況となり、白鵬周辺はドタバタの1日だった。

 発言は八百長問題が本格化して以降、初めて公の場で話した会見でのものだった。最初にファンに謝罪し頭を下げた後は、質問と答えがチグハグな場面が相次いだ。3度目となる八百長への関与や見聞きしたことがあるかどうかの質問には「それは…」と話し、一瞬間が空いて「フッ」と苦笑い。続けて「ないということしか言えないじゃないですか」と、質問者の顔を見ながら話した。

 八百長問題ではすでに、計4人もの関与者が出ている。そんな前代未聞の状況は普段は冷静な白鵬をも混乱させたのかもしれない。また関与者の存在は繰り返し報道され、大きな社会問題になっている。その中で、現役を代表する立場の横綱として「八百長はない」とは断言しにくい状況だった。会見では冒頭から最後まで目を充血させ、うっすらと涙をためたままだった。

 八百長問題については2日に少し発言したが、その後は貝になっていた。6日からは体調不良に陥った。1週間ぶりの肉声だけに臆測を呼びかねないが、相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は「話を聞く限り、そんな風に(八百長を知っていたと)取れないこともないけれども、本人によく確かめてもらわないと。言葉足らずだったかも分からない」と、冷静に話した。

 夕方にはホテルの一室で特別調査委員会から事情聴取を受けた。八百長疑惑が浮上する14人以外も、特別調査委員会に必要とあれば携帯電話や銀行の預金通帳の提示を求められていることについても「そうじゃないですか」と受け流した。約1時間の事情聴取後は無言で引き揚げた。

 白鵬は会見で「心に1つ、大きな穴があいた。本当にさびしい」と言った。現役トップの言動は、今後も注目される。
 


「自分をベテランと思った瞬間から没落は始まる」 本田宗一郎

2011-02-09 12:37:26 | 雇用・労働
2011年2月9日(水)

 本田宗一郎さんの言葉だということである。(又引き)

「自分をベテランと思った瞬間から没落は始まる。本当のベテランは、死ぬまで自分をベテランと認めないで、日々研鑽を積むという態度を崩さないものである」

 メルマガ配信を受けている「ダイヤモンド・オンライン」にリンクされている記事の中にあった。

 題して、【「時間が経つのが早い」と感じたらヤバイ兆候?】

 私も日々感じている事なので、興味深く読んだ。

 その記事の中では、【英国では定年制度が廃止されるようだ・・・】

とも書いてあった。

 現在の日本も、65歳まで働くのが当たり前になりつつある。

その主要な背景は、年金の支給開始年齢を政府が勝手に65歳まで延長し、

今後は70歳まで延長するつもりということにある。

 一方では、NTT等に見られるように、出向・転籍・遠隔地転勤などを

テコにして、事実上50歳定年制を導入して争議が起こっている処も…

 65歳までの現役労働を支えるだけの社会的制度(仕組み)がないと、

結局厚労省の不手際を中小企業も含む会社への負担に転嫁してしまう

ことになる。


 尤も、そのことと冒頭に書いた「時間が経つのが早い」ということは

直接関係がある訳ではなく、高齢になっても如何にチャレンジしながら

生きて行くか、従前通り流されて行くかで、感覚的時間の長さが変わる

という話らしい。

 この『論文』によれば、「時間が経つのが早い」と感じると言う事は

毎日をそれまでの連続で漫然と生活していることの反映だという話である。

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 しかし、この感覚は著者の実感からのもので、学術的証明がある訳では

ないようである。 おまけに年単位の感覚のようです。

 皆さんは如何感じておられますか?

 私の場合、一日単位で見れば忙しく仕事をしている時の方が短く、

仕事が暇な時の方が一日は長く感じられます。

 年単位となるとどうでしょうか?

 ただ、幼いころ、若き頃 と比べると1年が早い(速い)と感じます。

特に、会社で正月明けの「鑑割り、ぜんざい」が出てくると、

「もう一年立ってしまったのか?!」 と思います。

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タダ乗り社員への分岐点となる“40代”の明暗「時間が経つのが早い」と感じたらヤバイ兆候?(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース


エジプトのムバラク大統領がドイツに逃亡計画? 真偽のほどは・・・

2011-02-08 17:44:47 | 国際関係
2011年2月8日(火)

 時事通信配信のドイツ誌「シュピーゲル」によると、

エジプトのムバラク大統領が『健康診断』を口実にドイツに

一時避難するらしい。 長期『入院』の計画のようだ。

 事実上、亡命のようなものではないだろうか?

 エジプトは、古代より医学が発達してきた先進地域だったのでは?

わざわざエジプトを出て、ドイツで『健康診断』を受ける必然性はない!

 万が一、高度な医療設備が無ければ治らない重病で緊急手術が必要

と言うことであれば、医療先進国・ドイツに行くのも解らぬではないが、

『健康診断』程度ではねぇ~ !

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健診名目の出国計画か=ムバラク大統領―独誌

      (時事通信) 2011年2月8日(火)10:03
【ベルリン時事】
 ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は7日、エジプトのムバラク大統領が健康診断の名目で、ドイツに長期滞在する計画が具体化しつつあると報じた。野党勢力から退陣要求を突き付けられている大統領が出国することで、政権移行を円滑に進める一方、自らは地位にとどまり「名誉ある退陣」を模索する狙いという。

 米紙ニューヨーク・タイムズは先週、ムバラク大統領がドイツに滞在し、その間にスレイマン副大統領が野党側と今後について話し合う打開策が練られていると伝えた。シュピーゲル誌によると、ドイツ南西部バーデンバーデン近郊にある最新設備の整ったマックス・グルンディッヒ病院が、受け入れを打診されている。 

[時事通信社]  



エジプト、日常生活徐々に回復 現地経済 観光打撃、支援・送金なお支障(産経新聞) - 2011年2月8日(火)08:00

エジプトで政府と野党勢力が対話、野党側は内容が不十分と批判(トムソンロイター) - 2011年2月7日(月)10:08

沖電気社員の過労自殺、労災認定 (朝日新聞)

2011-02-07 18:02:45 | 雇用・労働
2011年2月7日(月)

 世の中は、愛知・名古屋の選挙の結果と、大相撲の八百長事件に

話題が集中しているが、私はこちらを取り上げたい。

 このニュースが、Web版では朝日新聞だけしか報道していなかった

ことに憂慮する次第である。

 取り上げた朝日新聞も短い記事である。

 過労死・過労自殺を減らしてゆくためには、過酷な労働やノルマの

押し付けを無くして行かなければならないことを象徴した事件である。

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沖電気社員の過労自殺、労災認定 月100時間労働

      (朝日新聞) 2011年2月7日(月)17:34
 OKI(沖電気工業=東京都)から同社のグループ会社に出向していたシステムエンジニアの男性(当時35)が自殺したのは過労によるうつ病が原因として、亀戸労働基準監督署が労災に認定した。遺族らが7日、記者会見した。

 代理人の川人博弁護士によると、男性は1998年に沖電気に入社し、05年に沖電気ネットワークインテグレーションに出向。08年6月の配置転換後の2カ月間の労働時間が月100時間を超え、うつ病を発症した。自宅療養したが復帰後の09年8月に自殺。10年6月に遺族が労災申請し、今月3日に認定された。

 川人弁護士は「復職後、産業医は残業は月20時間までと制限していたが、会社は20時間を超す残業を男性に課していた」と話した。沖電気工業の広報担当者は「認定の確認がとれておらずコメントは差し控えたい」としている。


大相撲春場所中止 正式決定 八百長事件で

2011-02-06 14:55:56 | 事件・事故
2011年2月6日(日)

 大相撲の八百長事件で、相撲協会は2月6日午前、緊急の『臨時理事会』を開き、恒例の「春場所」(大阪府立体育会館)の中止を正式に決めた。

 当然の処置だと思う。

 八百長問題は、過去にも何度もメディアで取り上げられてきたが、相撲協会はこれまで悉く(ことごとく)否定し、裁判に訴えてまで『無罪』を主張していた。

 裁判所も『国技』に慮って(おのんばかって)か、相撲協会の言い分を追認してきた。

 今回は、動かぬ証拠として「e-mail」のやりとりが復元された訳であり、もはや『無罪』を強弁できなくなった訳だ。

 しかし、野球賭博を捜査していた警察が、今この時期に何故わざわざメールを復元して大相撲を管轄する文部科学省に『密告』したのか? にも疑問が残る。

 「八百長試合」は、相撲協会の否定にもかかわらず、観客の相当部分も事実上黙認しているのである訳で、そういうものと思っておけば大混乱にはならなかった。

 しかし一方で、八百長試合に金銭の授受が絡み、暴力団の資金源になっているのであれば、そこのところは厳しく摘発して頂く必要がある。

 
 今回の一連の八百長に至る背景に関して、メディアは真相を究明する前に、「十両」と「幕下」の待遇の大きな格差について論評し、負け越しとなって「十両」から陥落することを避けるためではないかと、勝手に推量している。

 そういう側面があるにしても、その問題を前面に押し出すと、八百長試合をした者たちを免罪することになってしまうことになるのではないか?
 また、そういう切羽詰った場合にだけ八百長が行われていると『限定』してしまうことになりはしないか?

 「十両」になると、月給103万6千円(年収1,243万2千円)を支給されるが、幕下では月給は無く、本場所ごとに15万円(年収90万円のワーキング・プアレベル)となるので、
十両を維持するために星のやり取りをすることになるとして、
「制度上の問題が八百長の引き金になっているのではないか?」
 との論法である。
 今朝のテレビ朝日の番組では、統計的処理により、千秋楽前に7勝7敗であった関取が千秋楽に白星を取り「勝ち越す」確率は8割近いと言っていた。

 そんなことは、今回新たに述べるまでも無く、「知っている人は知っている」話ではなかったのか?
 私は知らなかったが・・・

   *************

閑話休題
 ところで、「十両」の給与が103万6千円と聞いて、なるほどだから幕内力士は「十両力士」と呼ばれるのか・・・と解った。
 1両の値打ちは、ほぼ10万円と言われているから、昔から幕内力士は月10両の収入がある高収入の『役者』だった訳である。


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春場所中止を正式決定=八百長疑惑で相撲協会―65年ぶり、国技に汚点 

      (時事通信) 2011年2月6日(日)13:03
 大相撲の八百長問題で危機に立つ日本相撲協会(放駒理事長=元大関魁傑)は6日午前、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、3月13日から大阪府立体育会館で予定されていた春場所の中止を正式に決めた。

 本場所中止は、戦争で被災した旧国技館の改修が遅れた1946年夏場所以来65年ぶり2度目で、不祥事では初。大相撲史上に残る汚点となった。理事会は午前11時から1時間足らずで終了。放駒理事長らは午後の評議員会で決定を報告した後、記者会見する。

 相撲協会は、疑惑を持たれた力士らの調査が長期化する見通しとなり、現状のまま本場所を開くことは国民の理解を得られないことから、開催を断念せざるを得ない状況に追い込まれていた。本場所は協会の根幹事業で、大幅な収入減や一層のファン離れなどかつてない大打撃を受ける。

 八百長疑惑は、昨夏の野球賭博事件で警視庁が力士から押収した携帯電話のメール記録から浮かんだ。2日に表面化し、同日の臨時理事会では十両千代白鵬ら3人が八百長への関与を認めた。相撲協会は特別調査委員会(座長・伊藤滋早稲田大特命教授)を設置し、メールに名前が残るなどした力士ら14人を面談調査。3人については関与したと判定したが、さらに詳しい調査が必要だとして、14人に携帯電話などの任意提出を要請。メールの解析と調査に2カ月程度かかるとの見通しを示している。

 全協会員対象のアンケート調査では、関与を特定できる回答はなかったというが、調査の進展次第では、5月の夏場所にも影響が出そうだ。

 大相撲は昨年の野球賭博事件でも名古屋場所開催が危ぶまれ、NHKが生中継を取りやめるなどの事態に発展。多数の謹慎者を出すなどして開催に踏み切り、再生へ向けて改革に着手したところだった。 

 



大相撲春場所中止へ 65年ぶり、きょう決定 八百長疑惑、不祥事で初(産経新聞) 2011年2月6日(日)08:00

村上佳菜子 冬季アジア大会=フィギュア SP首位

2011-02-05 14:02:42 | 日記
2011年2月5日(土)

 村上佳菜子さんは、フリーでも好成績を挙げて優勝した!


 女子SPで首位に立った村上佳菜子=アスタナ(共同)

       村上佳菜子が女子SP首位発進
       (共同通信) 2011年2月4日(金)21:13


16歳村上佳菜子がアジア女王 フィギュア、日本勢3連覇

 冬季アジア大会のフィギュアスケート女子で優勝した
村上佳菜子選手のフリー演技=5日、カザフスタン・アスタナ
(共同通信) 2月 5日(土) 21時26分


  フィギュアスケート女子フリーで演技する村上佳菜子
   =5日、カザフスタン・アスタナ【時事通信社】
    (時事通信) 2月 5日(土) 21時21分

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冬季アジア大会=フィギュア女子は村上がSP首位
(トムソンロイター) 2011年2月5日(土)09:05


佳菜子 SP首位発進もミスに「悔しい」 

       (スポーツニッポン) 2011年2月5日(土)06:00

◇冬季アジア大会第6日(カザフスタン・アスタナ)

 フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)で村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が54・48点で首位に立ち、今井遥(東京・日本橋女学館高)が0・46点差で2位に続いた。 男子はフリーを行い、無良崇人(中京大)が銀メダルを獲得し、町田樹(関大)は4位だった。

 首位発進した村上佳菜子だったが「順位より内容が大事なので、悔しい気持ちの方が大きい」と苦笑いした。初の国際総合大会で肩に力が入ったようで、冒頭の2連続3回転ジャンプで「あっ、やばいと思った」と2つ目のトーループが1回転になった。それでも、その後は立て直し、3回転フリップなど残りのジャンプはきれいに成功。若さあふれる演技で大歓声を浴びて「楽しくて失敗したことをすぐ忘れることができた」とはにかんだ。 


無罪続く裁判員裁判  (産経新聞) いい傾向ではないかと思う!

2011-02-04 17:51:06 | 司法・裁判
2011年2月4日(金)

 早くも週末! このごろ日にちの過ぎるのが速い。 年のせいか・・・

 さて、裁判員裁判では、これまで裁判所が判定していたよりは厳しい量刑に

なる傾向があると言われていたが、産経新聞などの記事によると「無罪」判決も

多くなっているとのこと。

 もっとも、無罪の比率(%)がどれくらいかは良く解らないが・・・

 産経新聞によると
【全国の裁判員裁判で「完全無罪」となった5件のうち3件が覚醒剤密輸事件。「違法薬物と知らなかった」という被告の言葉が争点となるケースが多い。】
   とのこと。

 検察側の物的証拠が確実なものではなかったケースが多いようだ。

 「疑わしきは被告人の利益に」 の司法の原則が活きているなら

いい事ではないだろうか?

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裁判員4例目の全面無罪=覚せい剤密輸、共謀否定―同事件で判断分かれる・大阪地裁(時事通信) 2011年1月28日(金)16:03 

覚醒剤取締法違反で起訴の男性、裁判員裁判で無罪判決(朝日新聞) 2011年1月28日(金)15:56 

検察側、控訴断念へ=全面無罪で初―覚せい剤密輸の裁判員裁判(時事通信) 2011年2月1日(火)22:03 

全面無罪初、控訴断念へ 覚醒剤密輸の裁判員裁判(産経新聞) 2011年2月2日(水)08:00 

正当防衛認め無罪=同居男性殺害事件―裁判員裁判・静岡地裁支部 

      (時事通信) 2011年2月2日(水)18:03
 浜松市のマンションで同居中の男性の胸などをナイフで刺し殺害したとして、殺人罪に問われた会社員金原智恵美被告(43)の裁判員裁判で、静岡地裁浜松支部(北村和裁判長)は2日、「被告は、生命の危険が差し迫った状態にあった」として正当防衛を認め、無罪(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。

 裁判員裁判で全面無罪は5例目。殺人事件では、死刑求刑の強盗殺人事件で無罪となった鹿児島地裁(昨年12月)の判決以来2例目。

 金原被告は2009年12月11日ごろ、浜松市東区の自宅マンションで、同居の会社役員梅木功男さん=当時(69)=の胸や背部などをペティナイフで突き刺し、失血死させたとして起訴された。

 公判で弁護側は、被告が梅木さんの胸などを刺した事実は認めたものの、正当防衛を主張した。

 判決は、金原被告が就寝中、梅木さんがいきなりナイフを手に馬乗りになってきたと認定。恐怖を感じた被告が払いのけようと抵抗し、手元に落ちたナイフを振り回したところ、胸などに刺さったとして、正当防衛の成立を認めた。 
 



無罪続く裁判員裁判、認識が争点 覚醒剤密輸 

      (産経新聞) 2011年2月4日(金)08:00
 荷物の中身を“クスリ”と知っていたのか-。覚醒剤を密輸したとして覚せい剤取締法違反罪などに問われ、1審千葉地裁で無罪となった被告の控訴審が4日から東京高裁で始まる。全国の裁判員裁判で「完全無罪」となった5件のうち3件が覚醒剤密輸事件。「違法薬物と知らなかった」という被告の言葉が争点となるケースが多い。「証拠不足」を指摘された捜査当局。突きつけられた課題は重い。

 「本人が違法薬物と知っていたかどうか間違いないと言い切れない」

 昨年6月に千葉地裁で開かれた公判で、水野智幸裁判長は安西喜久夫被告(60)に裁判員制度導入以降、初めてとなる完全無罪を言い渡した。

 安西被告は、マレーシアから成田空港に到着した際、覚醒剤1キロ弱をチョコレート缶に入れていたとして起訴されたが、「土産として他人に渡すために、缶を預かった」と否認。覚醒剤が缶に入っていたことを知っていたかが争点となった。

 検察側は安西被告が報酬を約束され、依頼者から往復航空運賃を負担されていたことから違法薬物と認識があったと主張したが、判決は「隠されていることを分かったといえない」と退けた。検察側は判決を不服として控訴した。

 ◆頼まれただけ

 東京地裁で1月24日に判決が出た無罪事件。中国人の被告は、中国国内から国際郵便で覚醒剤約4・5キロ入りの段ボール箱を発送し、3日後に東京都新宿区のホテルで自ら受け取ったとして起訴された。

 この事件でも被告は否認。「中国の知人から、日本にいる知人に渡すように頼まれ受け取っただけ」とした。一方、検察側は携帯電話の通話記録や逮捕時の言動から“クスリ”と知っていたと主張した。

 合田悦三裁判長は通訳に不備があり被告の言葉が正確に捜査員に伝わらなかったと指摘。「覚醒剤と認識していたとするには疑いが残る」と結論づけた。

 ◆立証の必要性

 覚醒剤密輸事件は、覚醒剤だったとの認識が「密輸」の罪を立証するうえで重要な要素となる。

 薬物事件に詳しい小森栄弁護士は「裁判官による裁判では『密輸犯の可能性もある人物を世の中に放すわけにはいかない』との前提で審理に臨んでいた」とする。だが裁判員にはその“配慮”はない。「検察側は覚醒剤という認識があったことをきちんと立証する必要が出てきた」という。

 財務省によると、各地の税関が平成22年に摘発した航空機による覚醒剤の密輸件数は全国で119件で、押収量も約235キロといずれも過去最高となった。蔓延阻止は待ったなしの現状だが、相次ぐ無罪に捜査関係者からは「知っても知らなくても持ち込んだら違法と判断できる法改正が必要だ」との意見も上がる。

 小森弁護士は「認識の有無は被告の頭の中を考えないといけない。専門性の高い審理だ。そこに裁判員が加わるのが適切か。改めて検討する必要があるだろう」と話している。
 





大相撲の八百長問題  大相撲はスポーツではなく興行だ!

2011-02-03 17:47:19 | 事件・事故
2011年2月3日(木)

 大相撲の八百長発覚が問題になっている。

 去年の『野球賭博』事件の発覚当時から、

『本命は暴力団絡みの大相撲の八百長問題だ』

 と言われてきたから、別に今更大騒ぎをするほどのことでもない。



東京・両国国技館に入る力士ら=3日午前
 (産経新聞 三尾郁恵撮影) 2011年2月3日(木)15:19


 何か、フェアプレイ精神のスポーツにあるまじき行為

のようにいわれているが、大相撲は所詮プロレスと同じ興行なのである。

 従って、興行の世界には暴力団の介入は常識。

 あの 美空ひばり さんでさえも、悩まされ続けたほどだ。

 もちろん、そういう裏社会とは縁を切ってもらわなければならない。

 しかし、緊迫した取組みを演出して、見ている人が喜べば、

それはそれで、興行としては成り立っているのである。

 プロレスの試合をガチンコ勝負として見ている人は殆ど無いが、

それでも楽しんで見ている訳であるのだから。

 興行=エンターテイメントと割り切って演出付きの取組みを

楽しめば良いのではないか?

 相撲協会が、過去に亘って「八百長はなかった」と強弁すれば

するほど、惨めな姿に陥ることは確かなことである。

 ここは、そういう演出も認めてしまったらスッキリするだろう。

所詮、興行の世界なのである!


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