JUNSKY blog 2015

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シナリオ通りにすすめられた 九電社員出演の 『公開討論』“劇場”

2011-09-30 12:16:31 | 政治
2011年9月30日(金)

 今日の読売新聞Web版に、こうある。 

【2005年のプルサーマル発電を巡る佐賀県主催の公開討論会で、県と九電が事前に進行を打ち合わせ、九電社員が農家になりすまして発言するなど巧妙な世論操作の実態が浮かび上がった。】

九電社員、農家装い「売れ行きに原発影響ない」
 (読売新聞) - 2011年9月30日(金)08:57


 はじめから「プルサーマル大いに結構」という結論に至る
シナリオ通りにすすめられた九電社員出演の『公開討論』“劇場”だった!

 その記事は、「第三者委員会の調査結果」によるものらしいが、
内容を見て驚くのは、用意周到の徹底的な「推進」意見の誘導方法。

 以下の記述がある。


* 九電は討論会を成功させるため、県に対する全面的な協力体制を敷いた
* 事前の県との打ち合わせで質問者の配置を決め、議事録にまとめていた
* 社員らを徹底して勧誘
* 約700人で埋まった会場の半数を九電関係者が占めた
* 6ブロックに分けられた会場で「仕込み質問者」を分散させ、
  それぞれに支援部隊を20人ずつ配置
* プルサーマル発電の安全性を印象づけるため、
  最後は「推進の質問」で終わるようなシナリオを作成
* コーディネーターに質問者の着席位置を伝えておく
* 18人が質問に立ち、賛成派8人のうち7人が九電関係者だった
* ほとんどが九電が用意した原稿を読み上げる形で発言
* 最初に質問した社員は手帳を見ながら、
  「危ない、危ないと言われて、玄海1号機が運転を開始して
  30年近くたつが、私の家で作っている米とか野菜が放射能の
  影響で売れなくなったことはない」と(九電社員が)農家を装った


 結局、記事の殆どを引用してしまったのだが・・・


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九電社員、農家装い「売れ行きに原発影響ない」
 (読売新聞) - 2011年9月30日(金)08:57
 

 九州電力の「やらせメール」問題に関する第三者委員会の調査結果で、またも驚くべき事実が判明した。

 2005年のプルサーマル発電を巡る佐賀県主催の公開討論会で、県と九電が事前に進行を打ち合わせ、九電社員が農家になりすまして発言するなど巧妙な世論操作の実態が浮かび上がった。



 ◆周到な準備◆

 討論会は05年12月25日、佐賀県唐津市のホテルで開かれた。科学ジャーナリストをコーディネーターに、推進派と慎重派の学者ら6人がパネリストとして参加した。

 第三者委の調査結果によると、九電は討論会を成功させるため、県に対する全面的な協力体制を敷いた。事前の県との打ち合わせで質問者の配置を決め、議事録にまとめていたという。

 3連休の最終日で、クリスマス当日だったこともあり、来場者が少なくなることを懸念し、社員らを徹底して勧誘。その結果、約700人で埋まった会場の半数を九電関係者が占めた。

 6ブロックに分けられた会場で「仕込み質問者」を分散させ、それぞれに支援部隊を20人ずつ配置。プルサーマル発電の安全性を印象づけるため、最後は「推進の質問」で終わるようなシナリオを作成し、県に渡していた。「コーディネーターに質問者の着席位置を伝えておく」と記載された社内資料も残っているという。

 ◆7人が九電関係者◆

 討論会では、18人が質問に立ち、賛成派8人のうち7人が九電関係者だった。ほとんどが九電が用意した原稿を読み上げる形で発言。

 最初に質問した社員は手帳を見ながら、「危ない、危ないと言われて、玄海1号機が運転を開始して30年近くたつが、私の家で作っている米とか野菜が放射能の影響で売れなくなったことはない」と農家を装った。 



「佐賀知事、やらせ認識」 第三者委が認定、最終報告に
 (朝日新聞) - 2011年9月30日(金)08:34
 

 九州電力の委託で「やらせメール」問題を調査している第三者委員会(郷原信郎委員長)は、佐賀県が2005年12月に開いた原発に関する公開討論会で九電が「やらせ質問」をすることなどを、古川康知事が事前に認識していたとの見方を固めた。30日に公表する最終報告に盛り込む方針。

 第三者委や九電のこれまでの調査では、玄海原発(佐賀県玄海町)のプルサーマル計画に関する公開討論会の前、九電はやらせ質問や動員を計画し、九電関係者が質問するよう手配。参加者782人のうち366人、質問者18人のうち7~8人が関係者だった。九電は事前に県と討論会の流れなどを協議し、やらせ質問の台本も作っていた。

 関係者によると、第三者委は九電と県の内部資料などに基づき、事前協議は複数回あったとし、知事がやらせ質問や動員を認識していたと判断。報告書では「知事が仕込み質問(やらせ質問)に気付かないのはおかしい」などの表現を検討中という。やらせを知事が少なくとも黙認していたことを認定する形だ。