8月末に、福岡県警の警察官が飲酒運転で事故を起こし、介助するという基本動作を行うこともなく「ひき逃げ」したことが発覚した。
この重大な犯罪に対して、この警察官が「アルコール依存症」であった疑いを強調する弁解を福岡県警が行い、これを肯定する報道が行われている。
これまで、一般人が起こした飲酒運転に対して、これが「病気のせいだから・・・」と言い訳が通ったことがあっただろうか?
ところが、警察官が起こした飲酒運転事故に対しては、このような言い訳がまかり通り、これをマスメディアが無批判に報道する。
こんなおかしいことはない。
飲酒運転を取り締まる側の警察官が起こした飲酒事故であり、その上「ひき逃げ」したとなると、マスコミはもっと厳しく追究するべきではないか?
むしろ、これまで飲酒運転で検挙された一般人のその後と「アルコール依存症」の治療をしているかどうかなどの状況をフォローしてゆくべきではないのだろうか?
報道発表とこれを受けた報道のあり方が全く逆転していると言わざるを得ない。
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久留米市職員、酒気帯びで検挙「居酒屋でビールと焼酎」(朝日新聞) - goo ニュース
福岡県職員 酒気帯び容疑 基準の4倍検出
依存症で通院歴 うきは署逮捕
西日本新聞 2009年9月7日(月)17:30
福岡県警うきは署は7日、酒を飲んで軽乗用車を運転したとする道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、福岡県食肉衛生検査所参事補佐、佐々木喜一容疑者(56)=同県久留米市日吉町=を逮捕した。佐々木参事補佐はうきは市内の実家から自宅に戻る途中で、「実家でビールや焼酎を飲んだ」と話しているという。同署によると、佐々木参事補佐はアルコール依存症治療の通院歴があるという。
逮捕容疑は6日午後5時ごろ、久留米市田主丸町菅原の市道で酒気を帯びて軽乗用車を運転した疑い。呼気1リットル当たりから基準の約4倍に当たる0.6ミリグラムのアルコール分が検出されたという。
同署によると、佐々木参事補佐は同日午前、うきは市浮羽町の実家で草刈りなどをした後、実家でビールや焼酎を飲酒。その後、車を運転して自宅に戻る途中、土手上の道路(高さ約3メートル)から約10メートル滑り落ちて草むらに突っ込み、走行不能になったという。佐々木参事補佐から連絡を受けた家族が119番通報した。佐々木参事補佐にけがはなかった。
同署によると、佐々木参事補佐は実家に向かう前の6日午前5時ごろ、自宅マンションで下の階の住民宅のチャイムを鳴らし、大声で叫ぶなどしたため110番通報され、警察官が駆け付ける騒ぎを起こしていた。当時、佐々木参事補佐からは酒のにおいがしていたという。
●福岡県、依存症把握せず
福岡県職員が道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕されたことを受け、同県人事課の長谷川英祐課長ら県幹部は7日午前、同県庁で緊急の記者会見を開き、「県民の信頼を損ね、大変申し訳ない。本人の事情聴取を行って厳正に対処したい」と謝罪した。
県によると、福岡市で2006年8月に起きた飲酒運転による3児死亡事故以来、県知事部局の職員が飲酒運転で逮捕されたのは初めて。佐々木喜一容疑者(56)については「酒が好きとは聞いている」と説明したが、これまで処分を受けたことはなく、飲酒が勤務に影響したとの報告もないという。アルコール依存症治療で通院していたことも把握していなかった。
同県では3児死亡事故が起きた直後の06年9月、総務部長通知で、県職員が酒酔い運転を行った場合は原則、懲戒免職処分にすることを明示。ただ今回、佐々木参事補佐の逮捕容疑は酒気帯び運転であるため「どんな処分で臨むかは今後検討する」と述べるにとどめた。
会見で頭を下げた県幹部は厳しい表情。長谷川課長は、県警の警察官による飲酒事故に続く不祥事に「飲酒事故があったばかりなのに、極めて憤りを感じる」と顔をこわばらせたままだった。
=2009/09/07付 西日本新聞夕刊=
福岡県職員が酒気帯び容疑 巡査部長逮捕されたばかり(共同通信) - goo ニュース
2009年9月7日(月)11:19
巡査部長から基準4倍の血中濃度 ひき逃げ容疑、酒気帯びも(共同通信) - goo ニュース
2009年8月25日(火)19:46