PGAW ローマは1日にして為らず?

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出張日記 ~後編はバス三昧~

2008年11月13日 | ぶらり歩き
御袖天満宮
映画『転校生』のロケ地として有名。
大林宣彦監督の尾道3部作の第1作目(原作は山中恒『おれがあいつであいつがおれで』)
この神社の石段から転げ落ちた男子中学生(尾美としのり)と
女子中学生(小林聡美)の体が入れ替わってしまったことから始まる、
思春期の甘酸っぱさと切なさを描いた映画。
小林聡美のくりっとした大きな瞳、ショートヘアーが可愛かったなぁ。
行ってみたかったのですが、スケジュールの関係で断念!

6日(木)・7日(金)

朝からお昼過ぎまで会議。
昼食後、現地研修へ。
貸切バスに乗ってしまなみ海道を渡り、広島県尾道市へと入る予定。
長い長いバス旅の始まり~♪
会議が終わった途端、リラックスモードに突入し、
いそいそとバスに乗り込んだのでしたが。。。

今回出会ったこのバスガイドさんが凄かった!!
 
「グッモーニンッ♪」とにこやかな笑顔で登場した彼女は、愛称トミちゃん。
ヨークシャテリアのような二つ結びの髪型もパンチが効いてたけど(推定年齢60オーバー?)
ミニマムな身体から溢れ出る毒舌&エロトークが絶品で・・・(笑)
そんな彼女ですが、実はこの観光バス会社の社長さんなのです!!
普段は「カリスマ・バスガイド」として、若いバスガイドさんの教育をするため
全国を駆け回っているという方らしいのですが、
「今回は特別だよ!」(彼女談)私達のガイドを引き受けてくださったそう(笑)
いや~まじ凄かったよ~、きみまろなんて目じゃないっす!
話し上手、乗せ上手なのはもちろんですが、ガイドとしての仕事も完璧。
これぞプロ!!勉強になるなぁ。
2日間という短い間でしたが、心に残りまくるガイドさんでした。
本当にお世話になりました!!

道後温泉近くにある松山城を視察。
山の上に建っているため、往路はロープウェイに乗って行きました。
 
うっすら紅葉が見られますが、身頃まではまだまだ。
思ったより暑くてびっくり。(この日、沖縄地方では30℃を超えたらしい)

城からの眺め。
 
松山市内がぐるっと見渡せます。時折吹く風が心地いい~♪

天守閣までなんとかたどり着いたものの、膝がガックガク。
帰りは1人用リフトに乗ってみました。
  

景色を楽しんだ後は。。。

麓の売店でいよかんソフトクリームをいただきました♪
愛媛といえばいよかん!
しかーし、めちゃくちゃ甘いよ~。惜しい!
もう少し甘さ抑えめで、つぶつぶとか入っていたらいいのになぁ(ワガママ?)


再びバスに乗り、いよいよ しまなみ海道 へ。
瀬戸内しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を大小10本の橋がつなぐ、
3番目の本四連絡橋として平成11年5月に全橋が開通しました。
本州四国連絡道路の中で唯一、徒歩や自転車で渡ることができる海の道。
 
(左)この日はあいにくの曇り空。瀬戸内の島々が霞んでいました。
   複雑に入り組んだ湾内を行き交う大小の船がたくさん見えました。
   ぼーっと眺めている内にうとうと。。。熟睡モードに突入。
(右)途中、サービスエリアで休憩。
   揚げたての五目天をいただきましたっ♪
   外はカリカリ、中はふわっふわ!感動的な旨さです!!

18:00過ぎ 本日の目的地・尾道に到着!
尾道駅前にあるグリーンヒルホテル尾道に宿泊。
 
目の前は海!ホテルの1階は因島などへ渡る連絡船の発着場所になっています。
尾道といえば、ここの出身でもある大林宣彦監督の映画、
『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』などで有名。
ロケ地巡りが出来たら楽しいなと思っていたのですが、
すっかり辺りは夜。石段の続く尾道界隈を歩くのはちょっと危ないかなぁ。
しかも明日は8時過ぎには出発しなければならないということで断念。
いつかプライベートで来たいなぁ。

夕食は宴会を兼ねて、ホテル近くの居酒屋【遊食楽酒 いっとく】へ。

どことなく昭和な雰囲気が漂うお店。
チェーン展開しているお店らしいのですが、どれも本当に美味しかった!!
若いスタッフのきびきびとした動きも素晴らしかったです。

魚三昧!!
 
海のそばですもの、やっぱり魚でしょ!!
どーんと大皿で出された刺身盛り合わせも新鮮そのもの!!
アカニシ(貝)、はまち、太刀魚、イワシ、もみじ鯛(秋に獲れる鯛をこう呼ぶそう)など
どれも艶々でプリップリ~♪
程よく身が締まり、しっかり脂も乗っていてめちゃ旨っ!!

鯛の姿揚げ
大きな鯛を丸ごと揚げた豪快な一品。
しっかり揚げてあるので骨ごといただけます。香ばしい~♪
大きく切った鯛の身と地元野菜(四角豆、かぶ)に程よい酸味の餡が絡んで絶品でございます!!
あっという間にお頭だけになってしまいました~。
肉料理もありましたが、今回はやはり魚。魚の勝ちでございます。
ごちそうさまでした~♪

で、終わるはずだったのですが。。。
ふと「尾道と言えば“尾道ラーメン”じゃない?」という話が急浮上し、
お腹ぱんぱんなのにもかかわらず、締めのラーメンすることになり。。。
慌てて調べたものの、21時にはどこのお店も閉まってしまうらしく、すでに難しい状況。
諦めきれない、私達酔っ払い一行は駅前で1軒だけ開いていたラーメン店に
無理矢理入ったのですが。。。

美味しそう~♪でしょ。
でもね。。。うーん。。。さっぱりしてるんだけど、それだけっていうか。。。
正直に言いましょう、私にはイマイチでした。
本当のところ、尾道ラーメンっていうものを知らないので、
こういうものなのかも知れないなぁとも思うし、これは全く別モノなのかも知れない。
じっくり滞在出来たら良かったのになぁ。
ちょっぴり残尿感の残る尾道のィ夜でございました。


そして最終日。
08:30 尾道を後にし、呉市へ。
呉市海事歴史科学館【大和ミュージアム】を視察。
 
明治以降の日本の近代化の歴史そのものである呉の歴史と、
その近代化の礎となった造船、製鋼を始めとした各種の科学技術を、
先人の努力や当時の生活・文化に触れながら紹介し、
我が国の歴史と平和の大切さを深く認識してもらうことを目的に建てられた資料館。
大和という名前の通り、第二次世界大戦で沈没した戦艦大和を
忠実かつ緻密に再現した模型(1/10のスケール・全長26.3メートル)が。
 
船の先端部分に菊の御紋。
どうしても「宇宙戦艦ヤマト」と「男たちの大和」が浮かんできてしまいました。
ささきいさおと長渕剛の歌声が脳内を駆け巡っておりました。。。

明るく開放的な雰囲気の中にも、戦争の愚かさ、悲惨さを伝える品が数多く展示され、
これを目の当たりにし、深く考えさせられました。

特攻兵器「回天」(実物大模型)
これが通称、人間魚雷と呼ばれている兵器で、
全長9m、重量2.5t、乗員1名。
人間が操縦して敵の軍艦にぶつける有人の魚雷。
一発で大型の軍艦を撃沈できるほどの爆薬(約1.5t)を搭載。
平均年齢21歳の100名以上の尊い命が失われました。
視界はほとんどなく(数センチの潜望鏡から覗くだけ)、狭い船内にたった一人。
どこまでも暗くて深い海の中を、死を覚悟しながら突き進んでいった
彼らの思いがどのようなものだったのか計り知れません。
こんなに悲惨なのに、なぜ戦争はなくならないのでしょう。
胸が締めつけられる思いでいっぱいでした。

戦争で亡くなった方々の遺影や遺品などの展示物を見たり、
本物の潜水艦の内部を見学したりと、見ごたえある有意義な視察でした。

大和ミュージアムを出て、バスは広島市内へ。
13:00 JR広島駅到着!
ここでバス旅はおしまい。

帰りはここから空港行きバスに乗り換え、広島空港から飛行機に乗る予定。
出発時刻まで少し時間があったので、昼食をとることに。
そう、広島といえば。。。
お好み焼き!!
駅ビルの中のお好み焼き通りのようなフロアにある【お好み焼き 麗ちゃん】へ。
 
ひと際目立つ赤い文字がインパクト大!
駅直結という場所柄、サラリーマンや旅行者でいっぱいでした。
ソースの匂い、ジュージューと焼く音がたまりません。
並んで待つこと10分あまり。

奥のテーブル席へ。カウンター席に行きたかったなぁと思いつつ、
さっそく注文。
 
(左)こちらがメニュー表。
   番号で注文するシステムのよう。
   私は13番を注文。楽しみ楽しみ~♪

(右)カープソース!
   お好み焼きといえばおたふくソースのイメージなのですが、
   広島ではこのソースが主流なのでしょうか?
   (実はよく知らないんですよねー。広島在住のシンさん、教えて下さいませ♪)

来た来たキターーーーッ!!
見るからに熱々でございます!!
 
生牡蠣・そば入りお好み焼き
今が旬の肉厚の牡蠣がたっぷり!!
お好み焼きと牡蠣を同時に楽しんでしまおうと欲張ったらこうなりました(笑)
広島のお好み焼きは山盛りのキャベツと卵、やきそばなどを薄く延ばした生地で挟み、
蒸し焼き状にしたものなので、ボリュームたっぷりなんだけどあっさり。
キャベツがシャキシャキで甘~い!やきそばのもっちり感も最高!!
ソースやマヨネーズで自分好みの味を楽しみつつ、あっという間にペロリ。
美味しかった~♪ごちそうさまでした!!


名残り惜しみつつ、広島空港へ。
ここから羽田まで、わずか1時間15分!!
あっけない旅の終わりと相成りました。あいやいやい・・・。