ここは天国。
すでにこの世を去った馬たちがここ天界で自由気ままな生活をしている。
その中でこの世の競馬を観戦する馬2頭。
その名も【アドマイヤベガ】と【ナリタトップロード】。同世代である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ア『あらら、逃げ切っちゃったよ』
ナ『あんな気分良く逃がしちゃダメだよな~あまいな』
ア『仕方ないって、差せる切れ味の末脚がないんだろうに』
ナ『いよっ、いうね~ダービー馬さすがオレを差し切っただけのことはある』
ア『まぁよ』
ナ『オレだったら、あいつにぴったりついてロングスパートだな』
ア『おぉ【オペラオー】をしのぎきった菊花賞の乗り方か~さすが』
ナ『いやいや、さわぐなよみんなに聞こえるだろ』
ちなみに周囲は静かなものである。
ア『阪神の方は松永さんの引退レースで【ブルーショットガン】が勝ったらしいな』
ナ『名前はかっこいいんだけどな。イマイチショットガンって感じがしなかったけどな。
これでいよいよショットガンっぷりを発揮かな?』
ア『いやいや、ショットガンだけに【散発】かもよ』
ナ『ムラ駆けってかうまいこというね』
2頭『あっはっはっは』
仲がよい2頭であった。
そこに牝馬の悲鳴が飛び込んできた。
牝馬『キャー助けて~』
?『待てよ~お~い』
牝馬『いや~』
ナ『んっ?』
ア『なんだなんだ?』
ナ『あぁ、いつものあれだ』
ア『いつもの?あの追っかけてるのって誰だ?』
ナ『【シャカ】だよ、【シャカ】』
ア『【シャカ】?あぁ、【エアシャカール】ね。一つ下の』
ナ『そうそう。あいつさ種牡馬になってすぐこっちきたろ。確かオレらよりも早いんだよ。
だからいろいろたまってるらしいよ』
ア『あぁ、なるほどねそれで追い掛け回してるのか。若いね』
ナ『だよな~おっ、なんかこっちくるぞ』
【エアシャカール】が走ってくる。
エ『【ベガ】さん、【トプロ】さん、今オレの話してませんでした』
ア『いやしてないよ、なんでさ・・・』
エ『いや~オレって敏感で』
ナ『してないぞしてない。決してしてないよ』
エ『なんでそんな強調するように・・・怪しい・・・』
ナ『おいおい、本当だよ。おまえの種牡馬の期間が短かったなんて話してないよ』
エ『ですよね~
そんな話・・・ってしてんじゃん』
2頭『ナイスすばらしいね、そのノリ突っ込みは』
エ『そ・そうすか
って、ごまかされませんよ、酷いっすよ~誰がたまってるって
そんなデマを流すなんて・・・』
ア『あれ?デマなの?』
エ『あたりまえじゃないっすか~むしろオレはまだレースで走りたかったですよ~』
ナ『それはまた珍しい』
ア『いやいや、そういう馬は一杯いるよ。
おまえみたいに種牡馬になるために生まれてきたような馬、
なんて自分で言ってるような馬の方が少ないっつ~の』
ナ『だ・黙れあんまりそういうこと言うな恥ずかしいから』
ア『え~ここにいる【トップロード】君は、自分で自分は種牡馬になるために・・・』
ナ『だ~っやめろ~』
【アドマイヤベガ】の口をふさぐ【トップロード】。
ア『(ムグムググ・・・)』
ナ『ったく、こいつは何を言い出すかわかったもんじゃない・・・』
エ『え~ここにいる【トップロード】さんは、自分で自分は種牡馬になるために・・・』
ナ『』
今度はダッシュで【エアシャカール】の口をふさぎに・・・いくかと思いきや、
なんと【シャカール】にドロップキック!!
エ『グホッ』
ア『お・おまえ・・・それはちょっと酷いだろ・・・』
ナ『いや、これくらいやっとかないと後で何するかわからん・・・』
ア『』
ナ『で、なんの話だったっけ?』
ア『んっ、なんか話してたっけ?』
ナ『忘れちったな。まぁいいか』
ア『ま、いっか』
2頭『あはははは~』
2頭は仲良しなのだ
おしまい
お馬が亡くなったらやはり天国にいくのだろうか?
そうしたら馬は自由に走っているのだろうか?
なんかこういう世界だったらいいなぁ~と思って書いてみました。
写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください
すでにこの世を去った馬たちがここ天界で自由気ままな生活をしている。
その中でこの世の競馬を観戦する馬2頭。
その名も【アドマイヤベガ】と【ナリタトップロード】。同世代である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ア『あらら、逃げ切っちゃったよ』
ナ『あんな気分良く逃がしちゃダメだよな~あまいな』
ア『仕方ないって、差せる切れ味の末脚がないんだろうに』
ナ『いよっ、いうね~ダービー馬さすがオレを差し切っただけのことはある』
ア『まぁよ』
ナ『オレだったら、あいつにぴったりついてロングスパートだな』
ア『おぉ【オペラオー】をしのぎきった菊花賞の乗り方か~さすが』
ナ『いやいや、さわぐなよみんなに聞こえるだろ』
ちなみに周囲は静かなものである。
ア『阪神の方は松永さんの引退レースで【ブルーショットガン】が勝ったらしいな』
ナ『名前はかっこいいんだけどな。イマイチショットガンって感じがしなかったけどな。
これでいよいよショットガンっぷりを発揮かな?』
ア『いやいや、ショットガンだけに【散発】かもよ』
ナ『ムラ駆けってかうまいこというね』
2頭『あっはっはっは』
仲がよい2頭であった。
そこに牝馬の悲鳴が飛び込んできた。
牝馬『キャー助けて~』
?『待てよ~お~い』
牝馬『いや~』
ナ『んっ?』
ア『なんだなんだ?』
ナ『あぁ、いつものあれだ』
ア『いつもの?あの追っかけてるのって誰だ?』
ナ『【シャカ】だよ、【シャカ】』
ア『【シャカ】?あぁ、【エアシャカール】ね。一つ下の』
ナ『そうそう。あいつさ種牡馬になってすぐこっちきたろ。確かオレらよりも早いんだよ。
だからいろいろたまってるらしいよ』
ア『あぁ、なるほどねそれで追い掛け回してるのか。若いね』
ナ『だよな~おっ、なんかこっちくるぞ』
【エアシャカール】が走ってくる。
エ『【ベガ】さん、【トプロ】さん、今オレの話してませんでした』
ア『いやしてないよ、なんでさ・・・』
エ『いや~オレって敏感で』
ナ『してないぞしてない。決してしてないよ』
エ『なんでそんな強調するように・・・怪しい・・・』
ナ『おいおい、本当だよ。おまえの種牡馬の期間が短かったなんて話してないよ』
エ『ですよね~
そんな話・・・ってしてんじゃん』
2頭『ナイスすばらしいね、そのノリ突っ込みは』
エ『そ・そうすか
って、ごまかされませんよ、酷いっすよ~誰がたまってるって
そんなデマを流すなんて・・・』
ア『あれ?デマなの?』
エ『あたりまえじゃないっすか~むしろオレはまだレースで走りたかったですよ~』
ナ『それはまた珍しい』
ア『いやいや、そういう馬は一杯いるよ。
おまえみたいに種牡馬になるために生まれてきたような馬、
なんて自分で言ってるような馬の方が少ないっつ~の』
ナ『だ・黙れあんまりそういうこと言うな恥ずかしいから』
ア『え~ここにいる【トップロード】君は、自分で自分は種牡馬になるために・・・』
ナ『だ~っやめろ~』
【アドマイヤベガ】の口をふさぐ【トップロード】。
ア『(ムグムググ・・・)』
ナ『ったく、こいつは何を言い出すかわかったもんじゃない・・・』
エ『え~ここにいる【トップロード】さんは、自分で自分は種牡馬になるために・・・』
ナ『』
今度はダッシュで【エアシャカール】の口をふさぎに・・・いくかと思いきや、
なんと【シャカール】にドロップキック!!
エ『グホッ』
ア『お・おまえ・・・それはちょっと酷いだろ・・・』
ナ『いや、これくらいやっとかないと後で何するかわからん・・・』
ア『』
ナ『で、なんの話だったっけ?』
ア『んっ、なんか話してたっけ?』
ナ『忘れちったな。まぁいいか』
ア『ま、いっか』
2頭『あはははは~』
2頭は仲良しなのだ
おしまい
お馬が亡くなったらやはり天国にいくのだろうか?
そうしたら馬は自由に走っているのだろうか?
なんかこういう世界だったらいいなぁ~と思って書いてみました。
写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください
ミッキーさんが重賞勝ちと1400勝を達成し、引退の花道を飾っていたその裏で
そんな悲しい出来事があったとは・・・
競走馬に戻れる確率は1%という、ほとんど不可能に近い大怪我を克服して
ターフに戻ってきたのに、残念で可哀想でなりません。
阪急杯の稽古も一生懸命走ってたサンビーム、
本番でも心臓が止まるその瞬間まで、
歩いて前に進もうとしてたそうです。
そんなサンビームのこと、私は、ずっと忘れないでしょう。
サンビームもシャカールやトップロード、アドマイヤベガと一緒に
天国で幸せに暮らしてくれるよう祈るばかりです。