名将

台風もやってくるこの季節。
でもお馬さんにとっては嫌なこの季節。
でも秋に向けてそろそろと重い腰を上げなければならないこの季節。
そんな季節に【アドマイヤムーン】と【フサイチリシャール】の２頭がご飯を食べている。
外から見れば、２大軍団なので対立しているように見えるが、実際この２頭は仲がよい。
さて、どんな話をしてるのだろう？

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店員『ご注文はお決まりになりましたか？』
ム『え～と、僕は・・・
　　【にんじんとりんごと緑いっぱいの草のサラダ】で』
店員『かしこまりました』
リ『じゃあオレは・・・
　　【リンゴスター】ってやつで』
店員『【リンゴスター】でございますね。かしこまりました。
　　　では、ご注文を確認させていただきます。
　　　【にんじんとりんごと緑いっぱいのサラダ】が１つ、
　　　【リンゴスター】が１つ、でよろしいでしょうか？』
２頭『はい(＞Д＜)ゝ”』
店員『少々お待ちくださいませ～』
２頭『は～い(´∀｀*)』


ム『いや～久しぶりだね【リシャール】くん』
リ『そうだな、ダービー以来か？』
ム『そうだね～お互い残念な結果だったね』
リ『うんうん、まぁ仕方ないな。オレはもう無理だったよ・・・』
ム『ローテーションきつかったもんね』
リ『そうそう、オレはがんばったんだけどね～さすがにね。
　　でも秋はがんばるよ』
ム『マイル路線とか？』
リ『さぁ？
　　でもそっちの方が向いてる気はするけどね』
ム『向いてる向いてる
　　だって共同通信杯で差すの苦労したもん。
　　とりあえず神戸新聞杯で【サムソン】くん倒しちゃってよ』
リ『簡単に言うなよ
　　でもあいつとは紙一重だと思ってるからね。
　　さらに今年は中京だからな・・・狙ってるよ(￣ー￣)』
ム『おぉ～頼もしい
　　っても僕はどうやら先輩たちと戦うことになるらしい』
リ『マジかよΣｒ(‘Д‘ｎ）
　　天皇賞路線か～そりゃまたつらいな～
　　あれ？今週出るんだっけ？』
ム『そうなんだよ。札幌記念。
　　早速先輩たちと力試しだってさ。
　　まぁ【エミネム】さんとか【プレジデント】さんが勝ってるから可能性がないわけじゃないけどね』
リ『でも今年はフルゲートじゃん。おまえの得意なマクリはできねーぞ』
ム『別に得意って訳じゃないけどね。皐月賞じゃ不発だったし
　　コースによってたまたまだよ』
リ『で、誰を相手と見てるんだ？』
ム『う～ん、今のところエリモさんかな～』
リ『あ～サマーチャンピオン狙ってるからね～
　　函館記念も強かったしな』
ム『そうなんだよね。だから一応ね。ユタカさんにまかせるけどね』
リ『それが無難だな』


店員『お待たせいたしました～』
２頭『オオッ(☆∀☆)』
店員『こちら【にんじんと・・・】』
ム『僕です ( ゜д゜)ノ！』
店員『（はやっ）はい、どうぞ～
　　　　では、こちらの・・・』
リ『もちろんオレです(゜Д゜)ノ ！』
店員『（知ってるよ・・・）はい、どうぞ～
　　　　注文の品はお揃いでしょうか？』
２頭『はい(＞Д＜)ゝ”』
店員『では、ごゆっくりどうぞ～』


ムシャムシャムシャと食べる２頭。


ム『あ、おいしそうだね、それ(☆∀☆)』
リ『ん？食べる？』
ム『え、いいの？食べる食べる～⊂(゜∀゜*)』
リ『じゃあオレももらっていいか？』
ム『いいよいいよ～どうぞ～』
リ『いただきま～す( ・∀・)っ』
２頭『( ゜Д゜)ウマー』

馬だけに・・・なんちゃって
あ、失礼。


ム『ところでさ、【ジャンク】くんはどうしてるの？
　　ダービーでかなり凹んだらしいけど？』
リ『そうなんだよねぇ～
　　あいつがね、今もまだず～っと(´・ω・`)ショボーンってしてるよ
　　今までとは大違いさ』
ム『あらら、それほどショックだったんだね～』
リ『まぁあれだけデカイ口叩いてたからね。特に【キッス】ちゃんには。
　　あれ？そういえば【キッス】ちゃんは？あれからなんかあった？』
ム『音信不通
　　僕ず～っとこっちにいるからわかんないんだよね～
　　もしかしたらもう栗東に戻ってるかもしれないけど、こっちにいるかも』
リ『へぇ～うちの【パンドラ】もこっちで休んでるよ
　　秋華賞は力が入ってるらしい』
ム『へぇ～』
リ『あ、あいつは？』
ム『【メイン】くん？』
リ『そうそうあのなんか嫌味な奴』
ム『結構いいとこあるんだよ～
　　でもね、今日電話が掛かってきたんだよ』
リ『なんだって？』
ム『え～と・・・』


----------------------　電話の内容　-----------------------------

ム『もしもし？』
メ『あ、【ムーン】くんかい？僕僕？』
ム『えっまさかボクボク詐欺』
メ『ち・違うよ(；´∀｀)
　　ちょっと古いんじゃないかね？僕だよ【メイン】だよ』
ム『あぁ、【メイン】くんか。どうしたの？』
メ『いや、同じ軍団仲間として報告しなければならないな～と思ってね』
ム『報告？』
メ『そうだ。秋についてだ
　　フフフ・・・聞いて驚くな・・僕の鞍上が武豊さんに決まったのだ』
ム『Σ(゜Д゜；エエエエエエエエエェェェェーッ! 』
メ『ちょ・ちょっとまて
　　今度は驚きすぎだぞ【ムーン】くん。
　　君は北海道でだいぶ変わったみたいだね(￣ー￣ )』
ム『はぁ・・・でもそうしたら僕の鞍上は？ユタカさんじゃないの？』
メ『大丈夫君とは路線が違うからね。
　　僕は菊花賞、君は天皇賞だ』
ム『でもそのあとの・・・ジャ・・』
メ『シャラーップ(♯()ω()♯) ！！』
ム『（ビクッΣ(゜Д゜；)）』
メ『とにかく言いたいことはそれだけだ。
　　僕はね、ダービーで僕をたった半馬身しかかわせなかった
　　【サムソン】くんを倒そうと必死にトレーニングに励んでいるんだ(￣ー￣)
　　邪魔しないでおくれよ』
ム『電話してきたのそっちじゃ・・・』
メ『では、また』

ガチャ、ツー、ツー。

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ム『と、いうわけ┐(´∇｀)┌』
リ『相変わらずだね。【たった】半馬身って・・・
　　だったらオレなんてスプリングＳでもっときわどかったってーの』
ム『まぁまぁ』
リ『でももう秋は軍団対決ってないんだよね？』
ム『・・・・・・・・・・・・どうなんだろうね？
　　【キッス】ちゃんはオークスで負けるし、
　　【ジャンク】くんはダービーで完敗だったし、
　　ほとんど対決してるのあの２頭だしね』
リ『だよな～』


ブルブルブルブル
ブルブルブルブル


ム『あれ？携帯鳴ってるよ』
リ『あ、ほんとだ誰だろ？
　　あ、【サムソン】だ』
ム『えっかかってくるんだ』
リ『まぁ２歳からの付き合いだからね、もしもし？』
サ『よぉ(ノ・∀・)ツ
　　元気してるか？同世代のＧＩ馬仲間よ～』
リ『はいはい、元気にしてますよ～どうしたん？』
サ『いやさ、栗東に誰もいないから暇で暇でさ～電話しちゃった』
リ『あぁ、そういうこと。あ、ちょうどいいや
　　ここに今【アドマイヤムーン】がいるんだよ』
サ『ほぅ、仲いいんだ？』
リ『まぁね』
サ『あれ？でもおまえらって軍団対決してるんじゃねーの？』
リ『あぁ、あれは一部だから』
サ『ふ～ん(￣ー￣)
　　でもさ、正直、今一番勢いあるのって・・・メイショウ軍団じゃね？』
リ『むむ、大きく出たな』
ム『なになに？』
リ『今一番勢いがあるのは【メイショウ】軍団だろうってさ』
ム『えっ・・・たしかに・・・言われてみれば・・・そうかも』
リ『金子軍団には敵わなくない？』
サ『あぁ？【ディープ】さん？そんなの関係ないね
　　オレが有馬記念で倒してやるよ！！』


ピッ。


リ『はい、録音しました～(・∀・)ニヤニヤ』
サ『なにー（￣□￣；）!!』
ム『さ・さすがだ』
サ『ちょっとまて・・・いつの間に・・・』
リ『あとで嘘って言っても無駄だから(・∀・)ニヤニヤ』
サ『くっそ～おまえに電話したのが間違いだった』
リ『(´▽｀*)アハハ～』
サ『まぁいいよ。
　　それくらいじゃねーとな。同世代には敵はいないからな(・∀・)ニヤニヤ』
２頭『あ～あ、言っちゃった～
　　　ヽ(´ー｀)ノ イッチャッタ、イッチャッタ』


もちろんピッ。


サ『あー（￣□￣；）!!』
リ『考えてしゃべろうよ』
ム『ねぇ・・・』
サ『も・もういいよじゃな』
リ『はいよ、またな』


切りかけたそのとき。


サ『あ～ちょっと待った。
　　秋は、オレも軍団戦争参加させてな( ・ω・)∩
　　【メイショウ】軍団代表として(￣ー￣)
　　じゃな』


ツーツーツー。


２頭『え・・・ウソ・・・(´・ω・)(・ω・｀)』


２頭は秋に希望を見出せそうになかった・・・。


おしまい

【アドマイヤムーン】はここで通じるかどうか微妙なところだなぁ～
メンバー的には通用してもおかしくないけど・・・



写真は、『ＴＵＲＦ ＤＲＥＡＭＳ』さんからご提供いただきました。ありがとうございます。
お馬さんのレースの綺麗な写真が揃っております。
どうぞこちらから