外国馬の憂鬱

今日、明日にせまったジャパンカップだが、新聞ではさまざまな記事が載せられている。
その中でも自信満々のコメントもいくつかあり、外国馬を悩ませている。

その被害にあっているのは【ウィジャボード】【ベタートークナウ】【バゴ】の３頭。
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早朝、【バゴ】は日本のスポーツ新聞を読んでいた。
日本語わからないんじゃないの？なんてことはまぁ気にせず。

バ『うげっなんだよこの記事勝手に決めんなよ
　　【勝ってみせましょうか】っておい・・・そんな人だけ強気でもなぁ～』

そこに同じくジャパンカップへ出走を予定している【ベタートークナウ】が現れた。

べ『まったくだよ』
バ『あれ？ブリーダーズカップでオレに８馬身後ろにいた【ベタートークナウ】じゃないか』
べ『よくあるマンガの説明みたいなのはいいんだよ』
バ『あぁ、そう。で、どうした？』
べ『いやさぁ～おまえもそういう記事書かれてるけどさ、オレもなんだよね。
　　この記事みてよ』
バ『んっ、なになに、
【もしジャパンＣを勝つようだったら、次走として有馬記念も視野に入れたいです】
　　って強気だなおいもう勝った気でいるわけ』
べ『そんなわけないじゃんオレＢＣで８着だよ、強気なわけないでしょ』
バ『だよな、オレにも負けてるんだもんな～』
べ『それでこの発言だぜ・・・困ったもんだよ』
バ『まったく人は勝手にな～オレらの気持ちも考えてほしいよ。
　　オレも【勝ってみせましょうか】ってそんな簡単じゃないよ』
べ『うんうん』
？『オ～ホッホッホッ』

どこからともなく牝馬の笑い声が聞こえてきた。

バ『あ～ぁ、来たよ。あいつうるさいんだよね』
べ『えっ、あ～【ウィジャ】ね』
バ『そう、あいつ高飛車でさ、ダービー卿のだからさ・・・』
ウィ『なんのお話？』
べ『いや別に・・・こういう記事は困るよなぁ～って話』
ウィ『どれどれ・・・ふ～ん。あなたたち小さいわね～
　　　これぐらいなによ。男だったら【このとおり勝ってやる】くらいは言えないわけ』
バ『そりゃいいたいけどさ、結構今回微妙だろ～
　　【ロブロイ】はインターナショナルＳでみたけどなかなか強かったし、
　　倒すのには苦労するはずだ。そう簡単に勝てるなんて言えないよ』
べ『うんうん。まさにそのとおりだね』
ウィ『まぁ、なんて弱気なんざましょ。この記事をご覧なさい』
２頭『んっ、なになに・・・
　　　【ゼンノロブロイには負けないよ】・・・って超強気だな
　　　いくらなんでもこれは言いすぎだろ』
ウィ『オホホ最初にみたときは正直驚きましたわ
　　　でもわたくしの力ならできないこともないと思い直しましたの』
バ『はぁ・・・』
ウィ『まぁ、せいぜいあなたたちもがんばって
　　　あ、がんばってもわたくしがいるから勝てはしませんけどねオホホ
　　　アディオス』
バ『・・・アディオスって何語だよ・・・』
べ『イギリスってあんな女ばっかりなの？』
バ『バ・バカそんなわけあるかあいつが特別なの』
べ『あ、やっぱりね』

立ち去る【ウィジャボード】の後ろ姿を見ながら２頭は・・・

バ『がんばろうな』
べ『おうよあいつには負けねえ』

そう決心したとかしないとか。

おしまい

最近の新聞記事が大げさなのか本当にそう言ったのかはわかりませんが、
そう言ったとしたらすごい自信ですよね。
どんなレースになることやら・・・

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