Jun Sweets

主婦のレース編みと日々の出来事

サイン 最終回(ネタバレあり)

2019年09月13日 | ドラマ

中園(飯豊まりえ)は繊維片を法医学研究院で渡すと検査に参加せず、部屋の外に出てしまう。

中園の様子がおかしいと思った柚木(大森南朋)は中園を追う。

「何かあったのか?伊達か」と聞かれる。中園はその条件を飲んで妹・優の意識が戻ったとしても

優は喜ばない、そう言って伊達に繊維片を渡さなかった。

それに先生は解剖医としての使命を私に教えてくれました。

私は柚木先生のような解剖医になりたい。だから渡さなかったと話す。

柚木は「悪かった。俺のせいだ。俺があの時北見(横山涼)の解剖で事件を終わらせていれば」と逆に謝る。

だがもう真実が明らかになる。北見永士も成仏できるはずだ、と話す柚木。

しかし内部にもう一人伊達に法医学研究院のためだと言いくるめられた人間がいた。

解剖医の四方田(小久保寿人)だ。

彼が繊維片をすり替えてしまった。そのため検査しても一致しなかった。

伊達は本物の繊維片の入った袋を四方田から受け取ると繊維片を取り出し空中に解き放つ。

佐々岡(木下ほうか)に電話し証拠がなくなったことを話す伊達。

島崎議員(小木茂光)に代わってもらおうとするも島崎は手が離せないと言う佐々岡。

しかし島崎は後ろでゴルフクラブを振っていた。粘る伊達に島崎が電話に出る。

伊達は法医学研究院の独立に関する法案と予算の件を頼む。しかし島崎は市民が関心のないことは後回しにするつもりだ。

柚木は院長室に行き、伊達に青い繊維はどこかと尋ねる。なんのことだとしらを切る伊達。

島崎議員の娘の犯罪を隠すためにあなたと警察のトップにまで圧力をかけ事件を隠蔽し、真実を捏造した。

そう話す柚木になんのことかわからんと答える伊達。柚木に一人の人間として恥ずかしくないんですか?と言われる。

すると伊達は「私は革命を起こす!警察の言いなりで自主・自立ができない、世論は死人に税金を使うことに反対だ。

その結果、現場は人員も予算も削られ続けている。この国の解剖率は極めて低い。

死因不明社会とまで言われている。こういう現状を変えるには革命を起こすしかないんだ!」と語る。

「天の声を聴き法案を通してもらい、予算を勝ち取り法医学研究院が独立して」とまで伊達が言ったところで、

割って話す柚木。「あなたの言う通り警察から独立したとしても島崎議員の言いなりになる。

結局、法医学研究院もあなたもこの先権力に服従し続けるだけだ!

解剖医の仕事は天の声を聴くことではない、死んだ人間の声を聴くことです、

それが俺たち解剖医ができる唯一の仕事です」そう言って部屋を出る。

柚木に部屋に戻るとロビーにお客様が来てると言われる。島崎楓(森川葵)だった。

「自分のぬいぐるみをここにあると聞いて。返してください。宝物なんです」と言う楓。

「永士からプレゼントなの。この指輪も永士に貰った。これをつけていると永士が一緒にいる気がする」と話す。

柚木がこれまで殺されたと思われる人の名をあげ、全部あなたがやったのでしょ?と言うが、

楓は「世界一優秀な日本の警察を信じます」と言って柚木の頬を触ろうとするが振り払われる。

そして「また面白ことがわかったら教えてください。ご機嫌よう。」と言って立ち去る。

証拠を得られなかったことで下山課長(利重剛)と和泉(松雪泰子)は責任を取らされ、飛ばされることが決まる。

移動までの1週間、捜査することを禁じられた和泉。高橋(高杉真宙)はドアの外で聞いていた。

高橋は異動までの間に真犯人の証拠をつかめば!と言うも、和泉に無理、これで終わりと言われる。

和泉に「諦めるんですか!女性初の捜査1課長になるんじゃないんですか!!」と高橋が叫ぶ。

しかし和泉は足を止めることなく立ち去る。

柚木はライブ会場の楽屋前の防犯カメラの映像データを見ていた。

すると、置いてあった2本のペットボトルの1本がいきなり消えることに気づく。

4分半ほどの映像が削除してあるのだ。そのことを和泉に電話して伝える。

近くにいた高橋が誰かが映像データを削除したんですが?と和泉に問いかける。何も言わない和泉。

その様子を見ていた裏切り者の刑事。高橋は柚木のところへ行く。

映像データを押収した奥野という鑑識官が事件後に病気を理由に退職していた。奥野に話を聞くことにした二人。

奥野は入院していて、糖尿病の合併症のせいで目があまり見えない。

二人が聞くも奥野は何も答えない。映像データのことについて何か隠しているよう。

何か思い出すことがあったらと妻のほうに名刺を渡す柚木。

「あの事件の夜あなたは真っ青な顔で帰ってきた。本当に何も知らないの?もし何か隠してるならこの際」と

妻が奥野に話し、話す気になったのか奥野の妻から電話をうけた柚木。11時に病院に行く旨を高橋にも伝える。

その電話の様子を裏切り者の刑事が聞いていた。

柚木たちが来る前にほかの人間が来て、話を聞き、マスターテープを預かり立ち去る。

事件当時、例の裏切り者の刑事が奥野に映像を確認したいとから操作してくれと指示。

その際、映像を削除するよう言ってきて、奥野の手に作業手当だと言ってお金を渡していたのだ。

奥野はあんなことをするべきではなかったと後悔している様子だ。

しかしその人間は刑事ではなく、佐々岡だった。

柚木たちが来た時には遅かった。柚木がマスターテープのコピーはないか聞くがなかったようだ。

和泉が柚木に言う。やることはやった、やり尽くしたと。そんな和泉に俺はあきらめるつもりはないと言う柚木。

あきらめないってどうするの?と言う和泉に黙ったままの柚木。そんな柚木を見て「生き急がないで」と言う和泉。

「大丈夫なの?まるでここにいないみたい」と和泉が言われそんなことねぇよと言う柚木。

本当は私を手放したことを後悔してるんじゃない?と言う和泉にお前が俺を手放したんだよと言い返す柚木。

そして「人間はそう簡単には変わらない。負けず嫌いで何があっても諦めない。

お前はそういう女だ。変わるなよ。そこがお前のとりえなんだから」そう言って柚木は立ち去る。

中園は春日(佐津川愛美)から預かった亜硝酸アミルを柚木に渡す。それを何に使うか聞くもはぐらかされる。

中園に「お前の欠点は一々向きになること。一つのことに集中しすぎて全体が見えなくなる。

ミクロを見る目とマクロを俯瞰してみる目を使い分けてみないと、

お前が目指している兵頭院長のような一流の解剖医にはなれないぞ」

と神妙な面持ちで話す柚木。急に言われて戸惑う中園。

「真摯に遺体と向き合い、声なき声に耳を傾けろ。目の前の遺体が発するサインを絶対見逃すな」と言う柚木。

中園はこれは先生が持っていてくださいと幸運のカードを渡そうとする。こういうのは信じないと言って拒否する柚木。

しかし中園は無理やり柚木の胸ポケットに入れる。

柚木は楓に電話する。面白いものを見つけた。事件当時に楽屋に出入りする楓が映った映像だと言って自宅に楓を招待する。

柚木は楓を迎え入れる前、中園に電話を入れ1時間後に自宅に来るよう言う。

楓を招き入れた柚木はハードディスクを出し、あなたがはっきり映っている、

総理大臣を目前にした父親に自分の逮捕されるところを見せたくなければ出頭しろと言う。

また警察に圧力をかけなかったことにすると言うのなら、俺はこの映像をネットに流し全世界に発信するとも。

「インターネットは万能の神ではありません。先生、永士がどうやって死んだか知りたい?」と言う楓。

その後中園が家に来た時、柚木は息をしていなかった。必死に心臓マッサージをする中園。

しかし柚木は助からなかった。和泉が到着し、柚木の姿を見て絶句する。

しかし涙をこらえ、捜査の指揮を執る。

裏切り者の刑事が中園に話を聞く。しかし仕事のストレスとかいいがかりをつけて柚木の死を自殺にしたてたい様子。

中園が刑事の言葉に「先生は自殺なんかしません!!」と激高する。

佐々岡が院長室来て伊達に柚木の司法解剖をするよう言ってくる。

死因も自殺でも病死でも伊達の説明しやすいほうでかまいませんからと言う。

更に「今更後悔されているんですか?邪魔者がいなくなって院長の未来は光輝き、ね」と言われ固まる伊達。

呉越同舟。一心同体。佐々岡がそう言って島崎の手を握った自分自身に怒りを感じる伊達。

その時橘(渕上泰史)が駆け込んでくる。柚木の遺体が消えたと。

中園が遺体を持ち出し、解剖室の部屋をロックし解剖を始める。

佐々岡も来て解剖を止めろと叫ぶ。しかし伊達が「彼女を止めることはできない。我々の仕事は死者の人権を守り、

遺体の声を聴くことだ。ここは真実を明らかにする神聖な場だ。

我々は断じて欲にまみれた権力者の言いなりにはならない。」と。

佐々岡が「あんた何を言ってるのかわかってるのか?」と言うも

「出ていけ!この神聖な場所を汚すな!!」と言って佐々岡を追い出す。

柚木に言われた言葉「解剖医の仕事は死んだ人間の声を聴くことです」が響いたようだ。

中園は柚木の言葉を思い出し、解剖を始める。

柚木の家で鑑識捜査を続ける和泉達に例の裏切り者の刑事が上からの指示だ、撤収と告げる。

しかし和泉は捜査を続けてと周りに促す。

すると「そもそも管理官は謹慎中でしょ!これ以上上に逆らったら本当に首になりますよ」と言う刑事に、

首になっても私は残ると言って止めない。他の捜査員たちも捜査を続ける。

そして和泉が柚木が飾っていた額の中からあるものを見つける。

中園は北見永士の時と同じく鼻腔部閉塞による窒息死で他殺と断定する。

和泉が見つけたあるものは隠しカメラだった。

楓が来ていた間の一部始終が映像に残されていた。

楓は「先生、永士がどうやって死んだか知りたい?先生の望むとおりにしてあげる。

でもその前に証拠の映像を見せて。そしたら全部教えてあげる」と言い放つ。

柚木が映像が見れるようにパソコンに準備を始める。

「この映像を見たら出頭するか」と柚木が聞くと、楓は「お願い、このまま1度だけ見逃して。

その代わり先生にだけは教えてあげる。知りたいんでしょ?永士がどうやって死んだか」

そう言って柚木にキスし柚木の唇に左手で触る。楓の指に毒が塗ってあったのだ。苦しみ始める柚木。

そんな柚木を見てい笑い始める楓。「これで先生は終わり」という楓に「お前こそ終わりだ」と言う柚木。

楓はそばにあったクッションで柚木の顔を押さえつける。そしてクッションを持って立ち去って行った。

映像を見ていた伊達が柚木が立ったところから再生するよう言う。

柚木は鏡に映っている楓が指に毒を塗っているの見ていた。知りながらそのままにしていたのだ。

「自分の体に決定的なサインを残すためだったのね。生き急ぐなと言ったのに」と涙を流しながら言う和泉。

柚木の服のポケットの中から亜硝酸アミルが発見される。

柚木は死ぬつもりではなかった。亜硝酸アミルは毒の解毒剤に使うつもりだったのだ。

そして万が一のために中園を1時間後に来るよう言っていたのだ。

しかし、解毒剤を使う余裕もなく窒息させられてしまったのだ。

そしてもう一つあった。例の幸運のカードだ。これも持ったままだったのだ。

島崎邸に来た和泉達。そして楓が家から出てくる。

和泉が「北見永士及び柚木貴志の殺害容疑であなたを逮捕する」と言われても

楓が「私を誰だと思ってるの?」と言う。

しかし和泉に手首を捕まれ「ただの人殺しよ。私にとってはね」と言われ手錠をかけら連行される。

娘の逮捕で、島崎は議員を辞職した。

妹・優の病室で優に「ガミガミ大王がいなくなっちゃった。お姉ちゃんやっていけるかな?」と話しかける中園。

すると中園の父が褒めてたぞお前のこと、と言ってくる。

柚木はちょくちょく父親が営む寿司屋に来てはかっぱ巻きを食べながら、

「娘さんは熱心で正直で志が高くて、いい解剖医になりますよ。

まぁ一人前になるまではあと100年ぐらいかかりますかね。」と笑いながら言っていたと。

それを聞いて中園は目を潤ませる。優の手を握りしめて。その時優の手が握り返す。

彼女の反応は確かにあるのだ。父と二人、何度も優に声をかける。

そして和泉は管理官を続けていた。高橋も一生ついていきますと宣言。

伊達は柚木の墓に行く。そして「一からやり直す。

例え何十年かかろうとこの国の法医学会の未来を諦めない」と墓前で語る。

中園は法医学研究院に入ってくる人たちに案内をしていた。

そしてその時に柚木が言っていた言葉を彼らにも話す。

「皆さんはこれからご遺体に接する仕事を始めます。

ご遺体の声なき声に真摯に耳を傾け、目の前のご遺体が発するサインを決して見逃さない。

そんな気持ちを持って頑張ってください」と。

警察にも法医学研究院にも裏切り者がいたらそりゃ証拠もなくなりますよ

柚木、最後は自分の身を証拠にしようとするなんて

序盤ではまさか柚木が亡くなるとは思ってもみませんでした。

流石に中園に欠点を指摘したりした時点でなんだか怪しいと思いましたが。

柚木はきっと中園の成長を見守り続けることでしょう。

 



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