Jun Sweets

主婦のレース編みと日々の出来事

刑事7人 第9話(ネタバレあり)

2019年09月12日 | ドラマ

ベンチャー企業の社長かつ投資家の村野真(かないしゅう)他男女4人の遺体が見つかる。

場所は会議室で皆お茶を飲んでいた。が、しかしグラスは8つ。

天樹(東山紀之)は疑問を感じる。そして被害者は名刺を握りしめていた。

堂本(北大路欣也)の鑑定により毒物はほぼ青酸、つまり似ているが青酸そのものではない。

正確には何かがわからないものだと。

そして2つの物が合わさって毒物ができるバイナリ式だと判明する。

お茶も付着した唾液より一人2杯ずつ飲んだこともわかる。

お茶も2種類あり、飲み比べを提案したなら一人でも犯行は可能だと天樹たちは考える。

現場では現金二千万円がなくなっていた。急な案件に備えて常備されていた金だった。

名刺の人物、企業コンサルタントの貴田竜介(尾崎右京)に水田(倉科カナ)と青山(塚本高史)が事情を聞く。

貴田は推定死亡時刻には生配信中で、事件を起こすことは不可能だった。

名刺についてもコンサルを始めたばかりの会社で作って間もない名刺で、

その主催のセミナーで配っただけだった。

貴田は名刺を交換した相手の名刺を入れたホルダーを水田に渡す。

天樹は古い資料を読んでいた。市民からの情報を確認しに天樹と野々村(白洲迅)が向かう。

事件当時を男を見たという介護センター職員・吉井(清水尚弥)は老人宅で訪問介護をしていた。

吉井は道を歩いていた時男が走ってきてぶつかったと話す。

名刺交換相手を調べた結果、ほとんどは持っていたが6人、無くした捨てたという人がいた。

その中に野々村は画家の松井(須賀貴匡)がいることに気が付く。

そして松井はぶつかった男の似顔絵にそっくりだった。

水田と青山が松井に話を聞きに行くが、名刺だけをなくしたので紛失届を出すわけでもなく証明もできない。

松井は貴田に村野を紹介してくれるよう頼んでいた。新しい企画のために。

しかしまだ会ってはいないと答える。

そこへ海老沢(田辺誠一)が来る。経理に聞いたところ5日前に口座に二千万円入金したと。

松井が個人的に入れたもので出所がわからないのだ。

署に呼んで話を聞くが松井は答えない。面通しをし、この人ですと答える吉井。

天樹はグラスは10客セットなのに、現場には8客しかなかったことに疑問を感じる。

犯人が2つを持ち帰ったのだとしたら、犯人もお茶を飲んだことになる。

天樹が読んでいた古い資料、71年前の事件にあまりに酷似していた。

飲んだ飲み物がコーヒーという違いこそあれど、疑われているのは画家で

そして盗まれた金額と同じ額のお金を自分の口座に振り込んでいることも。

松井の疑いが濃いのだが、酷似していることを天樹は皆に伝える。

当時、画家は無罪ではないかという声も多かった。

そして若い帰還兵が自決用の薬でやったと書かれた本が出版されていた。

 では現在の事件で松井ではないのであれば、一体誰が犯人か?

海老沢はとにかく松井を落としにはいると言う。

松井にアリバイが判明する。あるパーティーに出ていたからだ。

松井が言わなかったのは準暴力団指定を受けた団体の主催のものだったからだ。

そこで気になるのは何故吉井は嘘の証言をしたのか?ということ。

吉井について色々調べるがとくにおかしなところもなく、

本屋にいたというアリバイも見つかり、海老沢たちも首をかしげる。

天城は堂本に毒物の組成の検査を依頼していた。

その結果、71年前の組成と全く同じだということがわかる。

 天樹は老人宅で吉井に会い、松井にアリバイがあったことを告げると、

一瞬だったし、もしかしたらよく似た違う人だったのかもしれませんと答える吉井。

松井と面識があるかとの問いに無いと答える吉井。

しかし、セミナー会場の防犯カメラに吉井が映っていたが吉井は自分ではないと言い張る。

 71年前の事件について書かれた本で犯人は帰還兵だというのが妙に説得力がある。

そのことからある人物を想定した捜査をした天樹。その人物とは吉井が訪問介護をしたいた老人、小野田だった。

毒は何から何まで71年前のものと一致しており、薬を手に入れた模倣犯、

もしくは71年前に事件を起こした真犯人しか考えられない。

海老沢が入ってくる。庭に埋められていたものを掘り返してきたのだ。

カバンの中には、現場で見つかったものと同じグラス、そして盗まれたお金、使われた毒も入っていた。

吉井は小野田に目を向けさせないために証言をした共犯者だった。

過去の事件は小野田による復員兵を下に見る社会に対する復讐だった。

お金は自分で使うことはなく弱いものに与えたと。

支配された世界を開放したいという願望からだった。

吉井は小野田に話を聞き薬を見せてもらい話の真実味を感じ、どんどん小野田に傾倒していったのだ。

小野田は戦争をもう一度起こした。自分たちの様な人間を支配から解放するために起こした事件なのだと吉井は言う。

開戦、つまり事件当日それまで筋力が衰えていたはずの小野田が立ち上がるのを見た吉井は若返ったと感じる。

そして計画通りにあの事件を起こした。自分たちを逃がしてくださいという吉井。

支配も非支配もない新しい世界のためにという吉井に、間違っているいう海老沢。

松井を巻き込んだのは、職を失いフラッと入ったセミナー会場で貴田に名刺をもらおうとしたら

松井が割り込んで、そのまま名刺をもらえなかったことでここにも上と下があると思ったから。

名刺は落ちていたものを拾ったものだった。

海老沢が小野田を連れて行こうとするが小野田は既に息を引き取った後だった。

吉井は自分たちの様な弱い人間を救ってくれるんじゃないんですが!?と叫んで泣き崩れる。

小野田の死因は老衰だった。 

さすがに71年前の事件と同じとか、現実的にはないだろうな~と思う事件でした。

ただ、かなりの労働時間を強いられ、頑張っても給料は増えないという、

大変な仕事をしているかたは沢山いるんだろうなぁと

姪っ子も介護士なので余計に思いました。

吉井役の清水尚弥さん、誰かに似てるなぁ~と思ったら、

清水尋也さんのお兄さんでした。

清水尋也さんは主人がネットで「インベスターZ」を見ていた時に知りました

 

 



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