明治神宮鎮座90年記念 第41回 明治神宮野球大会
≪大学の部 決勝≫
東海大 010 000 000 1
早稲田 000 002 00X 2
【投手】
(東)菅野
(早)福井優、大石、斎藤
早稲田大学は初優勝
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第41回明治神宮野球大会は、神宮球場で大学、高校のそれぞれ決勝が行なわれ、高校の部は東京代表の日大三が鹿児島実を4-1で、大学の部は東京六大学の早稲田大学が関東第1代表の東海大に2-1で、それぞれ破り、共に初優勝した。
早大の守備の乱れで東海大が先制すると、その1点を東海大のエース、菅野が150キロの速球を投げ込んで守るという展開。しかし、6回1死後、福井の代打・杉山がヒットで出塁すると、1塁エラー、四球と続いて1死満塁。地引三振で2死となった後、4番山田が初球スライダーをライト前タイムリー。2者返って逆転すると、早稲田は7回表から大石が登板。7回に2者、8回は3者連続で6打者中5打者を三振という圧巻のピッチング。9回は應武監督の希望もあり、斎藤がマウンドへ。2者連続三振の後、サードゴロで試合終了。早稲田大学が悲願の明治神宮大会初優勝を成し遂げた。
斎藤はインタビューで、「7年間早稲田のユニフォームで試合ができて、東海大学という強い相手で良かった。監督の横川さんも高校から見てもらっていて……そんななかで縁を感じます」「斎藤佑樹を4年間応援してくださったみなさん、大学野球ファンのみなさん、アマチュア野球ファンのみなさん、アマチュア野球は野球の原点だと思います。上のステージでもエンターテインメントできるように頑張りますので、これからも大学野球の応援、よろしくお願いします」と締めくくった。
平日ながら内野席は多くの人。外野席も開放された。應武監督の涙のインタビューの後、福井、大石、山田、斎藤の順でヒーローインタビューがあったのだが、一番声援をもらっていたのは、逆転打を放った山田だった。観客席からも「今日は山田、お前だ!」の声が多く飛んでいたように思う。
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試合終了。手前は応援席に深々と頭を下げる東海大ナイン。

スコアは2-1。緊張感ある大接戦だった。

挨拶する早大ナインと歓喜に沸く早稲田応援席。

應武監督、涙のインタビュー。

校歌を高らかに歌う早稲田応援席。
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高校の部は日大三が優勝したので、来春の選抜には東京から2校(日大三、国学院久我山)が選出されることがほぼ確実だろう。この選考方法については毎年議論があるところだが。
国学院久我山が出場するとすれば、久しぶりの甲子園(選抜は1985年、選手権は1991年以来)となる。ロッテの井口が日本一になった翌春の選抜に母校が出場となると、それもまた縁ですな。まだ甲子園で勝ち星がないだけに、出場が決まったら、まずは初戦突破を果たしてもらいたい。
