島田洋一 blog :ヒル氏 「核爆弾製造施設の位置、申告受けていない」
“No. That’s a problem.”
「核爆弾製造工場把握せず ヒル国務次官補」:イザ!
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ヒル氏は核計画の申告をめぐる北朝鮮との交渉で、核爆弾製造工場の位置に関する説明を受けていないことを認めた。
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ウラン濃縮による核計画や北朝鮮とシリアとの核開発協力については、「現在行われていない」との見方
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増元さんらと2日に面会したワイルダー国家安全保障会議(NSC)上級アジア部長は、指定解除について
「ブッシュ大統領は何も決めていない。米朝間の協議だけでなく、日朝関係がどうなっているかを含めて判断する」と説明した。
「ヒル次官補と「拉致家族会」など合同訪米団面会 詳報」:イザ!
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ヒル氏 ウラン濃縮については、北朝鮮が140トンのアルミ管を手に入れたことは間違いない。
これは核開発にしか使えない。
現在、遠心分離機には使われていないことを確認しているが、悪いニュースはミサイル部品として使われていることだ。
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松原氏 核爆弾製造施設の場所を北朝鮮から情報としてとっているのか。
ヒル氏 いや。それが問題点だ。
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ヒル氏 被害者が生きているかわからない。期待値を上げたくない。
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ヒル氏 私は拉致がテロであるか定義したりする立場にはない。北朝鮮の人々は自分が経験したことのないような人たちだ。
東京の米大使館のそばにイラン航空代理店がある。
イランでは米外交官らが捕らえられ、その中に私の古くからの友人もいた。
彼には当時の苦痛が今も残る。あなたたちはどう思っているか。
松原氏 それは理解できる
ワシにはさっぱり理解できんな。
島田教授は現場に居合わせたそうなので、記事のネタ元だと判断しても誤差の範囲だろうから、端折った部分はあるにしてもこのようなやり取りの流れなのだろう。
コピらなかったとこで、「ハードルを下げるのか?」「いや、そうではない」とあるが、
ならば「期待値を上げたくない」とは何なのかと。
ヒルが今までに言ってきたセリフを並べてやりたくなるが、それだけで枠が埋まってしまうほど拉致被害者救出への巧言令色がある。
またウラン濃縮に関しても、「継続している可能性は中程度」と発表したのは大昔でもない今年の2月である。
(「マコネル米国家情報長官」でググるよろし)
もちろん情報機関の言うことなのでミスリードはあって当然だが、ヒルは「情報機関からの情報を基に判断」したそうなので行き違いがあるわけがないのである。
つかもっと単純に、「ハードルは下げない」と「期待値を上げたくない」は矛盾だろうと。
(切り離した別の話だというのならわかるが、それだとヒルが何故拉致被害者と会うのかとこれまた矛盾)
まぁ何と言うか、リバウンドを繰り返すヘタレが目標体重を無意味なほど多めに設定するような感。
1ヶ月で5kは最初から諦めて、500gなら達成できると。それで出た結果に意味があるのかどうかは別と言ったような。
つかつか結局ヒルの中では、今後ハードルだろうが期待値だろうが下げる事はあっても上げたり現状維持ってのは頭からないんだろ?
(5月解任説が現実味を帯びてきた昨今では、尚更内容は問わない結果が欲しいわなと)
もういいコイツは。
しかしわからんのは最後のとこ。
イランでは米外交官らが捕らえられ、その中に私の古くからの友人もいた。
彼には当時の苦痛が今も残る。あなたたちはどう思っているか。
松原氏 それは理解できる
これが会話のままだとしたら、流れ的におかしいだろ。
まずヒルはイランの人質に対しても「被害者が生きているかわからない。期待値を上げたくない」と言わなきゃならん。
仁ちゃんの答えもおかしい。ここでは「彼らは助けが来ると信じていたはずだ」と言わなきゃ筋が通らない。
何か腹立ったから無関係に愚痴って終わる。
79年に起きた大使館人質事件の時にヒルはまだ20代のペーペーでそんな大そうな友人はいないだろうがとか、
お前の経歴には謎の空白が多いなとか、
民主党のスティーブン・ソラーズとの関係はどうなんだとか、
色々と突っ込みたい政治背景が見えてくるという話は・・・やめとこう。
だが、何度も言うがアメリカは失敗に終わったものの、イランの人質を救出する為に特殊部隊を送って作戦行動取ったよなと。
民主党の地味ーカーター大統領指揮下でと。
イーグルクロー作戦 - Wikipedia
これが失敗した原因は、民主党の大統領であるジミー・ザ・ピーナッツが総花で4軍混成で作戦計画立てるように言った結果の調整ミスからだよなと。
コソボの調停が上手く行ったのは何故で、北が上手く行かないのは何故なんだと。
何でヒルは任期終わりかけの大統領の下では貧乏神になるんだろうかと。
おまけ(昨年の記事)
Daily NK - クリストファー・ヒルの 3つの'大きな' 錯覚