読売の記事

いまだに読売が誤報だとは言っていない点「も」気になる。

そもそも、いくら最近はアレな読売とは言え、聞くところによると朝刊トップに持って来る記事（リンクにも「from=top」のあるやつを残した）で、憶測や観測ではなく断言で書くほどの記事なら裏は取ってるだろうと多少は期待している。

スクープ狙いであり、おそらく情報入手の時間も遅かったので横田夫妻に確認すると言うのも時間的に無理だったのかも。と庇ってみてもやはりおかしい。

記事には、横田夫妻の意向についての記述があるのだ。

横田さん夫妻、孫娘と韓国で面会案…政府が李政権に仲介要請 : 政治 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

　日本政府が、拉致被害者の横田めぐみさんの娘や元夫と、めぐみさんの両親との面会を韓国内で実現できるよう韓国政府に北朝鮮との仲介を要請していたことがわかった。

　日本側は面会が実現すれば、めぐみさんの「遺骨」として北朝鮮から提供された別人の骨を返還する考えも示した。日韓関係筋が８日明らかにした。
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日韓関係筋によると、拉致問題担当の中山恭子首相補佐官が先月２５日、ソウルを訪問した際に韓国政府高官に要請した。
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　滋さん夫妻は呼びかけに応じない意向を見せていたが、
日本政府と協議を重ねた結果、監視の目がある北朝鮮ではなく、韓国でなら面談する意向を示した。

対面時には、日本政府代表団が２００４年１１月の訪朝で受け取った遺骨も、英男さんに返すことも決めた。
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日本政府内には遺骨の返還に慎重な声があったが、
英男さんとの面談で、めぐみさんについての新たな情報を得られる可能性があることや、韓国など第三国ルートを使った交渉の道も探るべきだとの意見が大勢を占めた。

　英男さんの姉、金英子(キムヨンジャ)さんは「横田さん夫妻と弟が会うのは私にとってもうれしい」などと話しており、韓国側の回答が注目される。

太字を使いすぎてよけいにポイントがわかりにくくなってしまったが、やけにリアリティがあって断言しているのである。

そのくせソースは週刊誌並の匿名日韓関係筋なのである。
匿名だから信用できないのではなく、信憑性があるのかないのかわからないほどに曖昧な、政府筋とも関係者とも呼べない日韓関係筋なのである。

しかも一つのソースしかないのに、「日本政府が」「中山補佐官が」「滋さん夫妻が（普通は横田夫妻と言うのではないだろか？ここも気になると言えば気になる）日本政府と協議を重ね」と、実に微に入り細に入りかつ広範な関係先について語っているのである。
「～と聞いている」ではなく断言で。
想像や憶測ならある程度の立場にいれば語れるだろうし、どれか一つの筋になら詳しい者もいるだろう。が、全般に詳しいとなると福田総理以上に実務に詳しい人物となる。

今ぱっと思いつくのは、町村官房長官ぐらいしかない（ここで笑わんともう先にはないぞぉ by お坊ちゃま）。

さらに、読売を擁護しようと無理した事に反し、韓国にいる「英男さんの姉、金英子(キムヨンジャ)さん」の言葉があるので、時差のほとんどない日本にいる横田夫妻に確認できない理由がなくなってしまうのである。

だいたい、韓国で読売が直に取材したのか？電話？
するとソースは半島？だったら日本の政府の内側を知っているわけがないとなり矛盾に矛盾が重なるわけのわからんことに（ワシは）なる。
それとも日本にいるソースが、何故か韓国の被害者家族にも通じていて彼女の言葉をも読売に伝えたとか？
（それだと時間的に横田夫妻に確認できなかったとして筋は通るが・・・）
まぁここら辺はワシの読解力の問題かもしれないので、他の人はあっさり理解してたりするかもなぁ（それもチト哀しいけど）。

当然この記事は保存しますた。

んで、１０時間後の官邸が否定した事を淡々と伝えてるだけの記事。

横田めぐみさんの「遺骨」返還案提示、官房長官が否定 : 拉致問題 : 特集 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

　町村官房長官は９日午前の閣議後の記者会見で、
中山恭子首相補佐官（拉致問題担当）が拉致被害者の横田めぐみさんの両親と娘らの面会仲介を韓国政府に要請したとの本紙報道について、
「韓国政府関係者と意見交換を行ったのは事実だ」と述べた。

　その上で、面会が実現すれば、めぐみさんの「遺骨」として提供された別人の骨を返還するとの考えを示したとの報道については
「政府全体としてこうした方針を決定したことは全くない」と述べた。

　中山補佐官は９日午前、国会内で記者団に対し、
「取引は一切考えていない。『遺骨』を取引材料に使って何かをするということは関係者の誰の頭にも無いことだ」と述べた。

（2008年5月9日13時00分 読売新聞）

まさか、韓国政府と話をしたのは事実だってだけで満足したとか言わないよな読売？
官房長官は事実無根だって全否定してるんだじょ？

【官房長官会見】「事実に基づかない報道　『めぐみさん家族、韓国で面会』」（９日午前） - MSN産経ニュース

【拉致】

「それから、きょうある新聞に、拉致問題についての報道がございました。

中山補佐官は４月２５日に韓国を訪問し、韓国政府関係者と意見交換を行ったのは事実でありますけれども、
報道されているような遺骨の返還の考えを示したという事実はございませんし、
また、政府全体としてもこうした方針を決定したということはまったくございません。

本件報道は事実に基づかないものでありますし、
また、中山補佐官に対して取材も行われていないということ、
また、横田（滋さん、早紀江さん）ご夫妻のお気持ちを考えると大変遺憾な記事であるということをあえて申し上げます」

　－－面会案についても全くの事実無根か

「無根です」

　－－政府内でそういったことが検討に上がったこともないか

「おりません」

ここまで痛いと、逆に読売が何かを握っているのではないかと勘ぐってしまう。
あるいは、現実に政府がこのような発表を行った場合の世論の反応を探る為とか。
（そう考えれば、今後も読売が反論しなかったとしても納得できる）

前エントリにある日テレの記事

北朝鮮当局によると、
拉致被害者・横田めぐみさんの両親が、孫娘のキム・ウンギョンさんに会うために訪朝を望むのであれば「いつでも受け入れる」という。

ってのとも繋がる不気味さは残る。蓮池兄や山拓との関係に何かを感じてるワシとしては。

いや、事が良い方向に転がる見込みがあるなら何でもやってみようと言うのはわかるんだ。
だが、横田夫妻の訪朝（これに拘ってるのは拉致のシンボルを懐柔したい北だけ）や偽遺骨の返却（証拠隠滅）で何がどう良くなるのかと。

（何が哀しいって自分の書いた物を探すのにgoogleを使わないと見つけられないって現実・・・gooたん、タグ付けられるようにしてちょ！）

他人の語る主観に「お前は間違っていると主観で文句を言うのは」やめようと - 拉致　北朝鮮　

だいたい横田夫妻が孫と会う事が、どう風が吹けば問題の解決に繋がるというのだろうか。
向こうにセッティングされた場所で、向こうが選び抜いた通訳を介在し、本当に孫が言ったのかどうかわからない翻訳を聞かされ、隙を見て「実は娘さんは生きています。今後も北を訪ねてくれれば内緒で対面する事も可能性はあります。その代り・・・」と耳打ちされる。
或いは後半が「あなたたちの活動は、娘さんの身に危険を招くかもしれません」となる。
（当然、本当かどうかは無関係）

その後は簡単な話、寺越母（寺越友枝 - Wikipedia）か平島筆子（安筆花 - Wikipedia）になるだけだ。

今回はこの時と違い、「韓国で会うなら」と誰かによる状況修正が入ったわけだが、人質を取られている者という大前提は変わらないので場所に意味はない。
（この小細工の浅さに「貧すれば鈍す」と言う言葉を思い出す、劣化してるのは日本もだが）

五人の帰国時やジェンキンスのシンガポールがあるじゃないかと言われるかもしれないが、ゲームじゃないんだから敵キャラが何度も同じ事を繰り返すわけがない。
頭がおかしいのと頭が悪いのとは違う（たまに両者を備えた天然無能もいるが、某所で毎日見ているアレが・・・）


ふぅ～疲れた、ソン・キムの方にも手を出そうと思ったが身が持たん。リンクだけでごまかそう。
（今日は雪が降ったのよ、寒いのよ）

北の核で国務省の検証部門を排除　ヒル次官補主導と米紙 - MSN産経ニュース

＜緊急速報＞　北朝鮮食糧危機の実態を探る （1） – ASIAPRESS NETWORK

aoinomama blog: 北朝鮮から届いた手紙　石岡亨さん

実録・連合赤軍：宝塚青年談


あと、直結はしないけど見過ごせない記事

【胡錦濤氏訪日】「光栄です。うれしいです」創価学会の池田大作名誉会長が熱烈歓迎 (1/3ページ) - MSN産経ニュース

舐めるなよカルト