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UNCLE WALT'S BAND / THOSE BOYS FROM CAROLINA, THEY SURE COULD SING...

2018-02-27 | country,bluegrass,c-pop,USroots,folk
<発売日> 2018/3/16予定

<JAN(規格番号)> 0816651012152

<内 容>
アメリカーナ・ムーヴメントの源流、ここにあり。 テキサス音楽シーンの重鎮、ウィリス・アラン・ラムジーがかつて、“ブルーグラス版ビートルズ”と表現し、ライル・ラヴェットが心奪われた、“知る人ぞ知る”サウスカロライナ出身のアメリカン・ミュージック・トリオ、UNCLE WALT'S BAND初のアンソロジー・アルバムが登場!

■ 1970年代~80年代に掛けて活躍した、アメリカン・ミュージックの伝説的スリーピース・バンド、UNCLE WALT'S BAND。テキサス音楽シーンの重鎮、ウィリス・アラン・ラムジーがかつて、“ブルーグラス版ビートルズ”と表現した彼らの軌跡を追ったアンソロジー作品が遂に誕生した。

■ サウスカロライナ州スパータンバーグ出身のUNCLE WALT'S BANDは、1972年にナッシュヴィルへ移り、その後しばらくしてウィリス・アラン・ラムジーに誘われてテキサス州オースティンへ活動の拠点を移したという。そこで彼らはアルバムをリリースするところまでは辿り着くことが出来ず、1974年故郷スパータンバーグへ戻り、そこでデビュー・アルバム『BLAME IT ON BOSSA NOVA』ろ制作する。1000枚生産したLPは、ライヴやバンド自らの手売りでたちまち売り切れ、彼らに対する注目度もどんどんと高くなり、再び彼らはオースティンを目指すことに。そこで、デビュー・アルバムをセルフ・タイトルの『UNCLE WALT'S BAND』で再発する。カントリーやブルーグラス、ジャズ、そしてビートルズの影響を受けたようなポップ・ミュージックを取り入れた彼らのサウンドは、その3声のハーモニーと合わせて多くの心を掴み、ファンの中には、ライル・ラヴェットやジミー・デイル・ギルモア、ルシンダ・ウィリアムズなどミュージシャンも数多くいたと言われている。

■ 特にライル・ラヴェットはUNCLE WALT'S BANDを初めて観た時のことをこう語っている:「ウォルター・ハイアット、デヴィッド・ボール、チャンプ・フッドは、初めてUNCLE WALT'S BANDを観て以来、自分にとってのインスピレーションだった。音楽的なことを言えば、彼らの美しく構成されたオリジナル楽曲からは多彩な影響を感じることが出来るし、歌詞の面では、繊細に、そして洗練された形で南部の気高さを表している」

■ 『UNCLE WALT'S BAND』をリリースしてから、彼らは数年の活動休止期間を経て、1978年に再集結し、オースティンのLIBERTY LUNCHでパフォーマンスを行う。それを切っ掛けに彼らの”第2のブーム”的な波が到来する。オースティンを中心にライヴを行い、セカンド・アルバム『AN AMERICAN IN TEXAS』、そしてライヴ・アルバム『LIVE AT THE WATERLOO ICE HOUSE』をリリースしたが、1983年に再び活動を停止、トリオは解散した。

■しかし、解散後もメンバー同士の友情は変わることなく、それぞれがソロ・アーティストとしてのキャリアを築いていく。ウォルター・ハイアットは、ソロ・アルバムをいくつかリリースした後、オースティン・シティ・リミッツにも出演を果たすが、1996年飛行機事故で不幸にも命を落とす。またチャンプ・フッドは、ライル・ラヴェット、ケリー・ウィリス、ジミー・デイル・ギルモアなど様々のミュージシャンのバンドで演奏していたが、2001年癌の為この世を去る。そしてデヴィッド・ボールは、ナッシュヴィルへ拠点を移し、カントリー・アーティストとして数々のヒットをチャートに送り込み、今も現役で活躍中。

■ アメリカ音楽史の中では、”知る人ぞ知る”、カルトな存在かも知れないが、UNCLE WALT'S BANDの曲は、ライル・ラヴェットを始め、ショーン・コルヴィン、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、そしてジミー・デイル・ギルモアといった様々なアーティストによってカヴァーされ、3声のハーモニーと様々なアメリカン・ミュージックを取り込んだ音楽性は、“アメリカーナ・ムーヴメントの源流”の一つだとも言われている。2018年、ようやく彼らの軌跡をまとめた初のアンソロジー作品がリリースされる。彼らの遺伝子を受け継いだアーティストがアメリカン・ミュージック・シーンで活躍する今日この頃、今からUNCLE WALT'S BANDを知るのは決して遅くはないはずだ。