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DAVE HAUSE / KICK

2019-05-24 | Rock&Pops
<発売日> 2019/05/17予定

<JAN(規格番号)> 4050538484977

<内 容>
どんな隙間からも光は射しこみ、明けぬ夜はない――。 アメリカン・シンガーソングライターの声と伝統をその歌に受け継ぐ、キャリア20年のシンガー・ソングライター、Dave Hause。世界が優しいものでなく、人生も決して楽でないことを知っているからこそ辿り着けた希望の歌とポジティヴなロック・サウンドがここにある。

■ 90年代半ばからフィラデルフィアを拠点に様々なハードコア/パンク・バンドに参加していた他、ソロ・アーティストとしても活動を続けているアメリカン・シンガーソングライター、Dave Hause。様々なインディー・レーベルから作品を発表した後、2013年からはRISE RECORDより作品をリリースしている彼の最新作が届いた。

■ 既に20年近いキャリアを持つ彼の最新作『KICK』。アメリカン・シンガーソングライターの声と伝統をその歌に受け継ぐDaveは、今作で希望や憂鬱、地球の温暖化、民主主義の崩壊、そして加齢といった題材に取り組んでいる。こうした様々な感情や想いが絡み合った歌詞と、どこかポジティヴな明るささえも感じるような温かみのあるメロディーが交錯する楽曲を通し、彼は“失われたアメリカン・ドリーム”へのサウンドトラックを作り出しているのだ。「アメリカン・カルチャーにおける変化は、前のアルバムをリリースした頃からその度合いが激しくなっている」彼はそう説明し、さらに続けた。「個人的には素晴らしいことが起きていたけど、自分たちの背景にあるアメリカ的理念やアメリカン・カルチャーが崩れてきているように思えたんだ」

■ 本作でDaveは実の兄弟であり、音楽的ソウルメイトでもあるTim Hauserと共にアルバムの楽曲を手掛けている。Face Time通信や音声メッセージのやりとり、そして数えきれないほどの電話での会話を通し、二人はアルバムの目的とテーマを見つけた。「もし氷河が溶けているというのなら、問題はどこにある?」とDaveは投げかける。「もし潮の流れにひっぱられ、ブラックホールに吸い込まれそうになったら、どうする?Timにそんな質問をしてみたら、彼は『ただ強く抗うだけだ。他に何をしたらいいのか分からないな』って答えたのさ」 『KICK』にはそんな希望と反抗が最初から最後まで貫かれているのだ。

■ 例えば「Saboteurs」では、幸福よりも利益が良しとされる構造が機能していることの問題を挙げ、「Warpaint」は、Daveの人生を彩る女性たちへの讃歌であると同時に、戦闘準備への憂鬱な呼びかけでもある。またアルバムからのファースト・シングルである「The Ditch」は、兄弟が初めて自身の鬱との闘いをオープンに取り上げた作品でもある。この曲を作るきっかけとなったのは、友人でもあったUKのバンド、The Frightened Rabbitのフロントマン、Scott Hutchinsonの自殺であった。その悲劇を通し彼らは自分たちの病との闘いの意味と目的を再び見出し、歌にすることでカタルシスを得たのだった。
「絶望した時、もし他の人が同じような絶望を経験していると分かれば少しは安堵できるし、誰かと一緒に歌うことで乗り越えることが出来る。”The Ditch"を聴きかえすと、絶望よりも安堵をもたらしていると感じるんだ。上手くバランスを取ることが出来たと思っている」

■ 2016年の大統領選以来、分断に揺れているアメリカ。その中で、Daveは”毎朝起きて、仕事に出かけていく”、ごく普通の人たちが経験、感じていることを歌にするのが大事だと感じるようになったという。「どんな隙間からも射しこむ光をどうやって見つけるかってね」そうDave は語る。その結果出来上がったアルバムは、個人的な問題も世界が面している問題も、オブラートに包みこむようなことはしていない。そして中心には、生き生きとした人間性と、どんなに困難な状況にあっても物事はきっと、必ず良くなるという希望があるのだ。そう、溺れたとき、助かりたいと思うのならまずやることは、水を蹴る(KICK)することなのだから。


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